大岡信 架橋する詩人 (岩波新書 新赤版 1889)

著者 :
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感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004318897

作品紹介・あらすじ

戦後日本を代表する詩人にして、のびやかな感受性と偏りのない知性で、詩と諸芸術、物書きと一般読者、古典と現代、日本と海外、文学者相互の間を橋渡ししつづけた大岡。「分断」「閉塞」が強まる今こそ胸を打つ、希望のメソッドの全貌にせまる。戦後日本の文化・芸術・社会の様相を見晴らせる現代詩入門としてもおすすめの一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 2017年に亡くなった大岡信(1931-2017)の評伝で、『毎日新聞』連載に加筆したもの。連載中から目を通していたが、こうして1冊になるのはうれしい。

    著者の大岡評は「中道リベラル」。大岡自身の言葉で言うと、周囲が加速しているときは「意識的に減速する」。学生運動で自己否定が流行したときは、「僕は現在の全てを肯定する」と静かに宣言する。私が好きな「わたしは月にはいかないだろう」も、アポロ11号の月面歩行の直後に生まれたことを知った。そして、このようにバランスを意識する思想が、「全体か個性か」の二者択一ではない表現形式として、連句・連詩やアンソロジー『折々のうた』につながっていく。

    大岡の思想や表現は、敗戦時の価値変動や冷戦対立を背景としたものである。が、著者のいうように、敗戦から70年以上、冷戦崩壊から30年以上経過しているいま、あらためて必要とされているのだろう。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/760805

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000053602

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/543616

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/1889/K

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著者プロフィール

1962年、大阪市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。87年、毎日新聞社に入社。96年から学芸部で文学、論壇などを担当。2009年から学芸部編集委員。

「2017年 『批評の熱度 体験的吉本隆明論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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