- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004319054
作品紹介・あらすじ
高度経済成長期に登場した経済小説は、疑獄事件や巨大企業の不正など、多種多様なテーマを描き続けてきた。城山三郎『小説日本銀行』、石川達三『金環蝕』、松本清張『空の城』など、戦後日本社会の深層を描いた古典的名作から、二〇一〇年代に刊行されたものまで、著者ならではの幅広い選書によるブックガイド。
感想・レビュー・書評
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知らない作品がいっぱい。
およそ手に取る機会の少ないジャンルが紹介されている。
なかで『紙の城』をさっそく読んでみた。他の作品も読んでみなくちゃね。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/769102 -
読んでいて気分が悪くなる。まるで犯罪事例集のようである。「企業と経済を読み解く」となっているが、これらの小説だけを読んでいると、企業も経済も、ある一面的なとらえ方しかできなくなっていくだろう。大多数のもっと平凡でよい会社、それを支える良い人たちが社会を支えている。私が最も気に入らないのは、「ひどいでしょ。残酷でしょ。どうだ。どうだ」というばかりで、「どうすべきかは皆さん考えてください」、「私(たち)は正しいんですよ」といった態度である。
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東2法経図・6F開架:B1/4-3/1905/K
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910.26||Sa
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氏のブックガイドということで入手。通読してみた第一の感想として、小説でまで経済関係のものは読みたくない、っていうこと。実際に手に取ることも圧倒的に少ないジャンルなんだけど、こうして代表作・作家を並べられると、いかに馴染みのないものかってのが痛感される。既読作品は”火車”だけだし、既読作家も数えるほど。モデルとなった事件や会社をイメージできればこそ、っていう紹介がなされているし、選者も経済の勉強のために読み漁ったとも書かれているし、本作の恩恵に与れる層は限られるのかも。前作のノンフガイドとは対照的に、本作からはピックアップゼロでした。
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