企業と経済を読み解く小説50 (岩波新書 新赤版 1905)

著者 :
  • 岩波書店
3.08
  • (1)
  • (3)
  • (5)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 102
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004319054

作品紹介・あらすじ

高度経済成長期に登場した経済小説は、疑獄事件や巨大企業の不正など、多種多様なテーマを描き続けてきた。城山三郎『小説日本銀行』、石川達三『金環蝕』、松本清張『空の城』など、戦後日本社会の深層を描いた古典的名作から、二〇一〇年代に刊行されたものまで、著者ならではの幅広い選書によるブックガイド。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 知らない作品がいっぱい。
    およそ手に取る機会の少ないジャンルが紹介されている。
    なかで『紙の城』をさっそく読んでみた。他の作品も読んでみなくちゃね。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/769102

  • 読んでいて気分が悪くなる。まるで犯罪事例集のようである。「企業と経済を読み解く」となっているが、これらの小説だけを読んでいると、企業も経済も、ある一面的なとらえ方しかできなくなっていくだろう。大多数のもっと平凡でよい会社、それを支える良い人たちが社会を支えている。私が最も気に入らないのは、「ひどいでしょ。残酷でしょ。どうだ。どうだ」というばかりで、「どうすべきかは皆さん考えてください」、「私(たち)は正しいんですよ」といった態度である。

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/1905/K

  • 910.26||Sa

  • 氏のブックガイドということで入手。通読してみた第一の感想として、小説でまで経済関係のものは読みたくない、っていうこと。実際に手に取ることも圧倒的に少ないジャンルなんだけど、こうして代表作・作家を並べられると、いかに馴染みのないものかってのが痛感される。既読作品は”火車”だけだし、既読作家も数えるほど。モデルとなった事件や会社をイメージできればこそ、っていう紹介がなされているし、選者も経済の勉強のために読み漁ったとも書かれているし、本作の恩恵に与れる層は限られるのかも。前作のノンフガイドとは対照的に、本作からはピックアップゼロでした。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1945年山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、郷里の高校教師、経済誌の編集長を経て、評論家となる。憲法行脚の会呼びかけ人。
近著に『新しい世界観を求めて』[寺島実郎との共著]『小沢一郎の功罪』(以上、毎日新聞社}、『平民宰相原敬伝説』(角川学芸出版)、『佐高信の俳論風発』(七つ森書館)ほか多数。

「2010年 『竹中平蔵こそ証人喚問を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐高信の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×