検証 政治改革 なぜ劣化を招いたのか (岩波新書 1915)

  • 岩波書店 (2022年2月21日発売)
3.21
  • (2)
  • (2)
  • (8)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 113
感想 : 15
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784004319153

作品紹介・あらすじ

官邸に権力が集中した「一強」政治ゆえの驕り、忖度官僚の出現、進む国会軽視…。平成期の政治改革は当初期待された効果を上げず、権力間のバランスが崩れて、副作用ばかりが目につくようになった。なぜ政治の劣化を招いたのか。ファクトにもとづいて検証、その原因を探り、令和の時代にふさわしい新しい政治改革を提言する。

みんなの感想まとめ

政治の劣化とその原因を探る本書は、官邸に権力が集中する中での「一強」政治の問題点を鋭く指摘しています。平成期の政治改革が期待外れに終わった背景には、官僚やメディアの役割の変化があり、結果的に国会軽視や...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • タイトルや帯に期待して買ったものの、やや期待外れでした。内容が官僚からメディアまで及んだので総花的な指摘になり、そのせいで提言も浅く感じました。

  • 2024/10/2読了。
    公職選挙法
    政治資金規制法
    政党→政治資金団体→収支報告書→提出は同じ
    政治家個人→資金管理団体→収支報告書→総務大臣もしくは各都道府県選挙管理委員会に提出
    政治資金
    政治家個人→資金団体への企業、労働組合からの
          献金は禁止そこで目を付けたのが
          政治資金パーティだった          
    政党交付金(政党助成法)
    国会議員が5名以上所属しているか、国会議員が
    1人以上所属していて全国の選挙で2%以上の得票率を得ていることのいずれかの要件を満たしていること。→少数者が不当に排除されていることにならないか?(憲法第14条の定める平等原則)
    1994年の政治改革の目玉として、政党助成とセットで導入されたのが、現在まで続いている衆議院の小選挙区比例代表並列制です。「政治改革四法」の中の「公職選挙法の一部を改正する法律」によって導入され、1996年の衆院選で初めて実施されました。
    まず政治と金の流れ(事実と実態、問題点)を知りたかった。参考になりました。
    【トピックス】
    2024/10/1 自民党新総裁に石破茂が第102代内閣総理大臣に指名される。昨年末から自民党安倍派を端に発した裏金問題から政治とカネの問題が顕になりこの時期まで問題の解決に辿りついていない。そんな中前岸田総理は自派の派閥を解消するなど派閥解消(派閥とカネ・ポスト)が現実化する中で12/27日9人もの総裁立候補選挙の末に5回目の挑戦で石破茂が逆転で新総裁に選出された。→しかし、石破氏は野党との国会論戦(恐らく延々と裏金問題の追求に終始することを見越したか)をした上で解散をして民意を問うと言っていたにも関わらず30日に突然27日解散を提示して国会は混乱に陥った。野党の言い分→政治とカネ、新閣僚の資質、能登半島水害と復興の為の補正予算成立した上で解散すべき。と主張。しかし、野党共闘はままならずその間隙をついた解散とも見える。
    →政治とカネ問題は国政政党や国会議員のみの問題ではなく、それに連なる地方支部、県や市町村迄網羅した日本社会、選挙民迄関わる深刻な民主主義に関わる問題だと痛感した。ただ、企業献金や支持団体の献金は透明性を担保しながら全面禁止迄踏み込む必要があるかは疑問。筆者が最後に提案していた現行選挙制度改革については重要な視点で、今後知見を深めて行きたい。

  • 安倍政権の一強他弱により、政治は民意から乖離し、政治は劣化し、メディアも力を失った。この状況から脱却するには、国民一人ひとりの意識改革が必要である。
    細川政権から岸田政権に至る、日本政治史でもある。

  • どうしてこうも政治と国民が乖離してしまったのか。その理由をコンパクトかつロジカルに解いてくれる。
    小選挙区制の危うさがよくわかる。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000056342

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/1915/K

  •  著者は共同通信記者で、本書は政局史の感が強い。90年代からの政治・行政改革を振り返った後、小泉政権と特に第二次安倍政権で総裁・首相一強になったというもの。政治改革反対派だった小泉が総裁・首相就任後はその権力をフルに使うのがまず面白い。
     著者は特に、第二次安倍政権での弊害を多く指摘。驕り、党内派閥による制御力低下、国会軽視、忖度官僚、メディアへの圧力と分断、国民の信頼低下。これら指摘を否定するわけではないが、支持率はなお高く選挙でも勝利を続けたという視点が本書では希薄に見える。副題のごとく「劣化」なら、それでもなぜ有権者の支持を得たのかの分析も必要ではないか。野党の力不足を指摘していないわけではないが。他にも、安倍・菅政権の違いの掘り下げや、首相が1年ごとに交代していた時代の政治との比較など、本書に物足りない点はある。
     また1章使って数々の改革提言を述べるが、いずれも論点提示にとどまっており、目新しい印象はない。ただ著者自身も「たたき台」と述べており、また実際に明確な方向性を軽々に出しにくいのだろう。

  • このテーマでこの視野で書けるのは貴重だが必要か

  •  いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。
     興味を惹いたタイトルではありましたが、何より、著者が大学時代の友人だったというのが手に取った最大の要因です。
     大いに期待して読んでみたのですが、予想どおり、重要な論点を押さえつつ、しっかりした立論が展開されていました。
     新書という限られたボリュームの中で、現下の「過度な首相官邸への権力集中」に至る背景や問題状況がロジカルに整理された形で分かりやすく語られています。
     “自らの頭”で今の政治状況について考えてみようとする読者にとっては、本書が示した論点と議論のスタートとしての改善案の提示は、とても有用な「ガイド」になると思います。

  • 312.1||Ka

全12件中 1 - 12件を表示

この本が好きな人におすすめの本

川上高志の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×