検察審査会 日本の刑事司法を変えるか (岩波新書 新赤版 1923)
- 岩波書店 (2022年4月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (234ページ) / ISBN・EAN: 9784004319238
作品紹介・あらすじ
日本の検察審査会は世界でも類を見ない独特な機関だ。11人の市民で構成されるこの組織は、絶大な権力を握るプロの検察官が下した不起訴処分を検証し、事件の再捜査および起訴すべきかを決定する。裁判員制度と違い、強制起訴の権限を付与されその重要性がようやく認知され始めたばかりの検察審査会の初の体系的な分析を示す。
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みんなの感想まとめ
検察審査会の重要性とその運用について深く掘り下げた本書は、日本の刑事司法制度における市民参加の意義を浮き彫りにしています。検察官が持つ広範な裁量と、その結果としての不起訴処分の多さが問題視される中、検...
感想・レビュー・書評
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玉木宏主演ドラマ「ジャンヌの裁き」を見て、検察審査会に興味がわいたので読んでみた。この本では、検察審査会がなぜ重要なのか、どのように運用されているのか、その影響は何かを説明している。その副産物として、日本の刑事事件の起訴のありかたもよく理解できる。
日本でおいて、検察官は事件を起訴するかしないか、どの事件を起訴するかについて、広範囲な裁量を有している。確実に有罪に持ち込めるものについてのみ起訴するので、有罪確率は100%に近いが、一方で起訴されない案件も多くある。したがって、主に法で人を裁いているのは、裁判所の裁判官ではなくで、検察官だと言える。自民党安倍派の裏金事件で、虚偽記載の金額の大きさによって起訴するしないを決めており、検察が線引きを行っていることがわかる。不起訴になれば道義的な責任だけになってしまい、今回の裏金事件の裁きに納得感が乏しい要因だろう。
またドラマとは違い、「不起訴不当」と「起訴相当」の議決が出る確率は審査した事件数全体の7%弱に過ぎないことも事実としてわかった。しかし、審査会の存在が検察へのけん制が効いているようで、大切な制度であると認識した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【請求記号:327 ジ】
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女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000056997
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東2法経図・6F開架:B1/4-3/1923/K
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327.13||Jo
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