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Amazon.co.jp ・本 (222ページ) / ISBN・EAN: 9784004319634
作品紹介・あらすじ
中世の写字生、グーテンベルクをはじめとする印刷術の立役者、あるいは蒐集家、偽作者、伝統を守ろうとした改革者たち……。いつの時代にも、書物を愛し、あたかも書物に愛されて生きているような人々がいた。巻物から冊子へ、音読から朗読へ、書物と人が織りなす世界を楽しみながら、壮大な迷宮を旅する。カラー口絵四ページ。
みんなの感想まとめ
西洋書物の歴史を多角的に探ることができるエッセイ集は、書物を愛する人々の姿を描き出し、読者を魅了します。パピルスや羊皮紙、印刷術の革新、写字生の物語など、各章は興味深いエピソードに満ちており、まるで歴...
感想・レビュー・書評
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本好きの下剋上では有名なグーテンベルクについて知りたくて。羊皮紙や書字板についても記述があり、具体的な作り方も分かってよかった。
あらすじに「グーテンベルク」という記述があったので読んでみたが、1ページほどの記述のみ(しかも借金で首が回らなくなって折角生み出した印刷機を他所に取られて苦労した話…)だったが、書字板や鉄筆についての記述もあり、これはこれでたくさん学びがあった。
所々難しい言葉が使われていて(渉猟とか膾炙とか)、昔の言葉かなと思ったら普通に漢字変換できました…
☆古代ローマ時代
・羊皮紙 → 公的記録など用途限定
・木板に金属ペンとインク →最古のものはイギリスのヴィンドランダ
・(エジプト経由の)パピルスと葦ペンは高価だった
・蝋板に尖筆(スタイラス)
(蝋板自体はB.C720~710年のアッシリアで発掘)
☆巻物から冊子へ
・巻中の一部を見るために巻初から広げる不便さがある
→4世紀にはヨーロッパでかなり普及
キリスト教聖書→冊子本
ユダヤ教→羊皮紙巻物
☆インクの作り方
古代のインク→ランプの煤(炭素)の粉+アラビアゴム で作成、水で薄めて使用
中世のインク→樫の虫こぶ(タンニン)+緑礬(硫化鉄)で作成。没食子インク。羊皮紙に使用。
☆羊皮紙の作り方
表裏で手触りが違う。
毛根があるヘア・サイドと内側のフレッシュ・サイド。
・毛を抜くため塩をまぶして乾燥
・石灰水に付けて毛を抜きやすくする
・毛を抜き余分な脂肪や筋を取り除く
・木枠に張り、表面に残った脂肪や筋を半月刀で削ぎ、乾燥
・軽石で磨く
・炭酸カルシウム(石灰)を塗って水拭きして再度乾燥
☆中世式知的生産
ペチア・システム…教科書を学生が準備するために、文具商の店で未製本の作品を一帖ずつ有料で借りて転写し、終わったら次の一帖を借りる
☆bookの語源=ブナ?
・book-seller:書店(英語)
・library:図書館(英語)
・librairie:書店(仏語)
・libreria:書店(伊語)
・libreria:書店(スペイン語)
・librarius:書物の(ラテン語)
・libr:樹皮(英語)
・beech:ブナの木(英語)→紙を束で綴じ合たものがbook
☆ポッジョ・ブラッチリーニ(1380~1459)
教皇秘書。古い写本を求めてヨーロッパ諸国を行脚
→ルネサンス前、古典の写本が軽視されることに危機感
→写本の転写や装飾のパトロンにコジモ・デ・メディチあり
→現在の小文字アルファベットの原型である古い書体ヒューマニスト体の復活と普及者
☆中世の復活
18~19世紀ヴィクトリア朝は中世ブーム。ネオ・ゴシック(猥雑なものを避けて澄ました倫理観がこの根底にある)
→1816~アーサー王が改ざん翻訳され大ヒット
※原本はエリザベス1世の家庭教師が「姦通と殺戮ばかりで教育に向かない」と非難している
→中世風の装丁が人気
黒のパピエ・マシェ(紙に水や膠を混ぜて圧縮する技法)で黒檀のように見せ、中世っぽい重厚感を出す。
(実際の中世には存在していない)
→中世の偽写本の作り方マニュアル本まで出版される
☆あとがき
非常に気になることが書いてあるが、その答えは本書の中に記載されていない。
自分はインターネットで調べてしまったけど、この歴史も調べようと思うと非常に奥深そう。 -
「〜への扉」とあるように、西洋書物史のほんのさわりの部分を紹介するエッセイ集のような入門書。だがパピルスや羊皮紙の話、ペチア・システム、音読・黙読、写字生、回転式書架、埋没した古書の発掘、ファクシミリスト、余白の話等々、どの章もとても面白く興味深い内容で、引き込まれるようにあっという間に読了してしまった。自分が本当に本好きであることを再確認できる、そういう本でもある。◎
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ヨーロッパの書物の歴史をエッセイ風に概観。
本好きの友人の薦めで読んだが、書物をめぐる興味深いエピソードが多々紹介されていた(トリビア的な話も多くて、やや退屈な面もあったが)。個人的には、写本偽作者やファクシミリストの話が特に面白かった。 -
美しい中世の写本を量産した修道院の写字生の記述など、西洋書物の歴史コラム集。たまたま見た美術展で羊皮紙に触れたり書見台の実物を見られたのでタイミングがよかった^^
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西洋の書物史を概観しつつ、著者の体験談等も織り交ぜて語る。一人のファクシミリストのミスが引き起こした混乱や、その優れた出来栄えから偽作が研究対象になった偽作者など、興味深い話題ばかり。書物の歴史はそれを手に取る人間の歴史でもあると実感させられる。
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漠然とした歴史の流れではなく、小分けにトピックを分けて様々な視点から西洋の書物について論じられている。まさしくタイトルが締めすように少しでも興味が湧いた人が更に奥へ進むためのガイドブックのような書籍だった。
本といえば今も昔も大きな変化のない形をしているけど、共通なのは大雑把な形だけ。詳細やできるまでの過程、本に纏わる風習なんかでも大きな違いが見えてくる。本の内容だけではなく本そのものに目を向けても興味深い歴史が詰まっていることが良く分かる1冊だった。 -
ウィットな語りや筆者の活動する国際的な場面を眺めると外国の研究者にも思える異色感は、そもそもの書誌に関わる考古学へのわれわれの距離感ゆえか。
グーテンベルク以前・以降という人口に膾炙する臨界点の期間にも、とうぜん端境期としての脈動が続いていたわけで、写字生の振る舞いや当初の活版印刷が目指した手書き風のテイストなど、テクノロジー論・メディア論で語られる人間の変化を促したを技術の変革といった側面以外にも、探求すべき人文学な歴史が存在することを軽快に描いている。 -
【請求記号:020 タ】
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専門的な見地も踏まえた書物エッセイ。
個人的には、あまり興味を引かなかった。 -
東2法経図・6F開架:B1/4-3/1963/K
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登録番号:0142021、請求記号:020.23/Ta43
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