文学は地球を想像する エコクリティシズムの挑戦 (岩波新書 新赤版 1988)

  • 岩波書店 (2023年9月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784004319887

作品紹介・あらすじ

環境問題を考える手がかりは文学にある。ソロー、石牟礼道子、梨木香歩、アレクシエーヴィチ、カズオ・イシグロらの作品に、環境をめぐる文学研究=エコクリティシズムの手法で分け入ろう。人間に宿る野性、都市と絡みあう自然、惑星を隅々まで学習するAI──地球と向き合う想像力を掘り起こし、未来を切り開く実践の書。

みんなの感想まとめ

文学と環境の関係を探求する本書は、エコクリティシズムという新たな視点から人間と自然のつながりを深く考察します。さまざまな文学作品を通じて、著者は人間中心の視点を超え、環境との共生の重要性を訴えています...

感想・レビュー・書評

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  • 文学は環境問題の前に無力か。
    これまでの価値観では解決できない今の環境問題をどう扱っていくか、その視点の展開のヒントが文学作品に表れていると思った。『苦海浄土』や『献灯使』を読んでみたい。地球と人間を二元化して考えるのも、地球を対象化するのも近代的な発想だと思うけれど、もうそれでは立ち行かない。そんなポストモダンなあり方を考えるヒントは文学作品の中にある。
    『クララとお日さま』は内容の復習にもなって勉強になった。

  • エコクリティシズムという学問分野があるそうです。
    これは、文学と環境の関係を研究するもので、この本はその実践の一端を示すものとのことです。
    ソローの「森の生活」から始まり、いろいろな文学作品を題材にして、人間と環境のかかわりがどのように作品の中で描かれているかが書かれています。
    人間中心に考えるのではなくて、人間もまわりの環境も同じように考えることが大切だと思いました。
    いろいろな文学作品が紹介されていましたので、いくつかので作品を読んでみようと思いました。

  • 文学と環境問題を繋げるという発想をこの本の題名で初めて触れたので、気になって読むことにしました。

    いざ読み始めてみると、知らない単語や概念ばかりで自分の無知さを実感しました。序盤からエコクリティシズムやネイチャーライティングの説明をしてくれたのは理解できましたが、中盤からの社会との共存辺りになっていくともう軽く読み流すのが限界でした。それでも序盤でエコクリティシズムが環境に無関心な文学研究に対する懸念かから生まれたという事実が自分に響いたので何とか最後まで読むことができました。

    本作を読み終えて、取り上げられたノンフィクションを何冊か読みたくなったのと、自分が日本古典を楽しめなかったのは、作中の人間の心情しか読んでなく、その当時の環境への関心と理解がなかったからかもしれないと気づきが得られたのでこの本に出合えてよかったと思います。

  • 文学の話と現実の環境問題の話が一緒になってわかりにくい。

  • 環境分野の思想にはそれなりに通暁しているつもりだったが、本書で初めてエコクリティシズムというものに触れた。

  • 文学と環境をリンクした論考をまとめたものだが、スケールの大きさに驚いた.このような文学講義がなされていることも再認識して嬉しく思った.聞いたことがないような語句が頻出.まず エコクリティシズム.環境問題への一般的関心の高まりが文学自体を変化させつつある由.多くの作品が紹介されていたが、石牟礼道子の『苦海浄土 ー わが水俣病』.多和田葉子の『献灯使』が気になった.あとがきで著者の幼年期の姿が紹介されていたが、団塊世代の小生も似たような記憶がある.循環型の生活だったのだ.一連の記憶は大事にしたいと思っている.

  • レビューが学校の図書館しかなくて笑った。
    内容はとても興味深かったです。

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/1988/K

  • 登録番号:0142370、請求記号:902.09/Y97

  • 【請求記号:902 ユ】

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著者プロフィール

(ゆうき・まさみ)
青山学院大学文学部英米文学科教授
専門は、アメリカ文学、環境文学。
著書に、『文学は地球を想像する――エコクリティシズムの挑戦』(岩波新書、2023年)、編著書に、『モア・ザン・ヒューマンの物語――環境人文学10のシークエンス』(ミネルヴァ書房、2025年)、共編著書に、Ecocriticism in Japan(Lexington Books, 2018)、訳書に、デイヴィッド・エイブラム著『感応の呪文――〈人間以上の世界〉における知覚と言語』(水声社/論創社、2017年)など。

「2026年 『〈災害〉文学の可能性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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