日本語と漢字 正書法がないことばの歴史 (岩波新書 新赤版 2015)

  • 岩波書店 (2024年4月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784004320159

作品紹介・あらすじ

古代の中国から伝わった漢字は、日本語の内部に深く入りこんだ。はなしことばを視覚化することを超え、漢字は日本語そのものに影響を与えつづけてきた。『万葉集』から近代まで、漢字に光をあてて歴史をたどろう。漢字がつくるさまざまなかたちを楽しみながら、文字化の選択肢が複数ある、魅力的なことばを再発見する。

みんなの感想まとめ

日本語と漢字の関係性を深く考察した本で、古代から近代にかけての日本語の変遷を辿ることができます。『万葉集』や『平家物語』を軸にした歴史的背景や、漢字の表意文字・表音文字としての役割に焦点を当てており、...

感想・レビュー・書評

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  • タイトルにあるように、日本語と漢字の関係(歴史)を丁寧に考察した本だと思います。

    古代の日本語の書き言葉としては『万葉集』を軸に、中世の日本語の書き言葉としては『平家物語』を軸に、近代の日本語の書き言葉としては、江戸時代を中心に作られた辞書(今でいうところの漢和辞典)を軸に語った内容であり、表意文字としての漢字、表音文字としての漢字(平仮名や片仮名に通ずる)、中国と日本語との関係を知るうえで、有用な本だと思います。

    個人的に面白いと思ったのは、書体に関する記述。
    明朝体の前には、宋朝体もあったのですね。
    明朝体ができた時代は、ちょうど、印刷技術が普及する時代であり、その結果、漢字(文字)は、書くための文字、というだけでなく、印刷するための文字という役割を持つようになり、それゆえ、それ以降は書体が固定し、明朝体が、現在でも書体の完成形のような状態にある、という話は、なかなか興味深い話だと思いました。

  • 漢字、漢語から日本語をみる。日本語を書くには複数の方法がある。かな文、カタカナ文、漢文訓読文等々、それで正書法が無いといっているのか?漢字・漢語を通じて日本語の歴史をみるという。それぞれの部分では面白く読めたが、全体ではもう一つストーリーが無いように思う。

  • 日本語学についての大学での集中講義が元となっており、筆者独自?の用語定義がわかり難く、結果として内容も難解。
    第4章以降は比較的理解容易。

  • とても分かりやすくて面白かったです。

  • 配置場所・貸出状況はこちらからご確認ください↓
    https://opac.ao.omu.ac.jp/webopac/BB61691187

  • 関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40307088

  • 日本語の「書き言葉」の変遷を、漢字と絡めて語る本です。久しぶりに読んだ、「言語」に関連する本です。
    日本語は「正書法がない」と言うところから始まります。私は正書法って???ってところからですね。でもそういう素人にも分かるように説明されます。なるほど、正書法ってそういうことか。
    そして古代から始まり近代まで、日本語の書き言葉はどうやって成立してきたかが説明されます。当初日本語は話し言葉だけで文字が無かったのか。そして当然、最初は中国から輸入した漢字を使い、さらにカタカナとひらがなが登場します。いろんな実例(古文書とか)を見ながら説明されますが、ちょっと図が小さいですね。新書版だからしょうがないか。 でも普通、こういう古い文献を見ることはないので、ちょっと見られただけで良かったです。本論とは少しズレますが、江戸時代にはもう文書はバンバン印刷されていたとか、なるほど、と思います。

  • お茶の水大学で日本語学特殊講義Iの集中講義の記録を本にしたものである。したがって、ある程度日本語学について学習している学生を対象にしていると考えられる。したがって、教員養成系大学の学生にとっては、国語専攻であれば理解ができるが、それ以外の学生にとっては難しいかもしれない。辞書といえば、スマホ全盛期の現在、広辞苑か解明国語辞典ぐらいしか使っていないということで、なかなか理解が及ばないかもしれない。また、萬葉集でも万葉仮名での本文は教科書にも掲載されていないし、平家物語でも最初の部分のみの掲載である。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000071331

  • ふむ

  • 序 章 正書法がないことばの歴史

    第一章 すべては『万葉集』にあり
     1 漢字との出会いから始まる日本語の歴史
     2 日本語を文字化する試み
     3 『万葉集』をよむ

    第二章 動きつづける「かきことば」--『平家物語』をよむーー
     1 仮名の発生から和漢混淆文の成立へ
     2 『平家物語』の日本語

    第三章 日本語再発見ーールネサンスとしての江戸時代
     1 公開される情報ーー手書きから印刷へ
     2 江戸の「印刷革命」を考える
     3 新たな「日本語」の発見
     4 わりこんできた近代中国語

    第四章 辞書から漢字をとらえなおす
     1 辞書をどうとらえるかーー観察のポイント
     2 漢字のかたち
     3 漢字を見出しにした字書ーー『節用集』を中心に
     4 漢語を見出しにした辞書ーー明治の言語態

    終章 日本語と漢字ーー歴史をよみなおす

     あとがき
     図版出典一覧

  • 言葉と思考は表裏一体。大陸との交流のなかで、重層的に変化してきた日本語の表現を漢字を軸として考える本だ。

  • 配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
    https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01427772

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/2015/K

  • 【本学OPACへのリンク☟】
    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/715129

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/573385

  • 【請求記号:811 コ】

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著者プロフィール

1958年、鎌倉市に生まれる。早稲田大学大学院博士課程後期退学、高知大学助教授を経て、清泉女子大学文学部教授。専攻は日本語学。
著書に、『仮名表記論攷』(清文堂出版、2001年、第三十回金田一京助博士記念賞受賞)、『文献から読み解く日本語の歴史』(笠間書院、2005年)、『消された漱石』(笠間書院、2008年)、『文献日本語学』(港の人、2009年)、『振仮名の歴史』(集英社新書、2009年)、『大山祇神社連歌の国語学的研究』(清文堂出版、2009年)、『日本語学講座』(清文堂出版、全10巻、2010-2015年)、『漢語辞書論攷』(港の人、2011年)、『ボール表紙本と明治の日本語』(港の人、2012年)、『百年前の日本語』(岩波新書、2012年)、『正書法のない日本語[そうだったんだ!日本語]』(岩波書店、2013年)、『漢字からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書、2013年)、『常識では読めない漢字』(すばる舎、2013年)、『『言海』と明治の日本語』(港の人、2013年)、『辞書からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書、2014年)、『辞書をよむ』(平凡社新書、2014年)、『かなづかいの歴史』(中公新書、2014年)、『日本語のミッシング・リンク』(新潮選書、2014年)、『日本語の近代』(ちくま新書、2014年)、『日本語の考古学』(岩波新書、2014年)、『「言海」を読む』(角川選書、2014年)、『図説日本語の歴史[ふくろうの本]』(河出書房新社、2015年)、『戦国の日本語』(河出ブックス、2015年)、『超明解!国語辞典』(文春新書、2015年)、『盗作の言語学』(集英社新書、2015年)、『常用漢字の歴史』(中公新書、2015年)、『仮名遣書論攷』(和泉書院、2016年)、『漢和辞典の謎』(光文社新書、2016年)、『リメイクの日本文学史』(平凡社新書、2016年)、『ことばあそびの歴史』(河出ブックス、2016年)、『学校では教えてくれないゆかいな日本語[14歳の世渡り術]』(河出書房新社、2016年)、『北原白秋』(岩波新書、2017年)などがある。

「2017年 『かなづかい研究の軌跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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