歴史のなかの貨幣 銅銭がつないだ東アジア (岩波新書 新赤版 2057)

  • 岩波書店 (2025年3月22日発売)
3.94
  • (5)
  • (7)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 199
感想 : 34
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (236ページ) / ISBN・EAN: 9784004320579

作品紹介・あらすじ

歴代中国王朝が鋳造した数千億枚に上る銅銭。世界史上極めてユニークなこの小額通貨は、やがて海を越え、日本を含む中世東アジアの政治・経済・社会に大きなインパクトをもたらした。銅銭はなぜ、各国政府の保証なしに商取引の回路を成り立たせてきたのか。貨幣システムの歴史を解明してきた著者が、東アジア貨幣史の謎に迫る。

みんなの感想まとめ

貨幣の歴史を通じて、東アジアの政治や経済、社会の変遷を深く掘り下げる内容が魅力です。特に、中国から日本に伝わった銅銭の影響や、古銭の鋳造がもたらした商取引の活性化について詳しく解説されています。著者は...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • audibleで最後まで。

  • 通貨供給の歴史
     中国大陸で硫化銅鉱山の開発により銅銭が大量鋳造
      →割安な金属素材としてその古銭が日本にもたらされる
       →市井での貨幣取引促進
        →日本でも硫化銅の製錬技術導入により世界的銅産地へ
         →古銭の価値を保つため撰銭で新銭を差別化
          →日常生活の取引のための銭の階層化・古銭模造

     生活上で毎日の通貨取引が必須な場合
      通共供給が減少
      →通貨保有のための売控え
       →購入する場合は高い買値を示す必要
        →通貨供給減少が物価高騰を引き起こす
         ⇔貨幣数量説と逆
         ×通貨は中立的、単なる財の交換の媒介
         〇通貨の供給が売買・取引を基礎付けている

  • 337.22||Ku

  • 啓光図書室の貸出状況が確認できます
    図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50389000
    他校地の本の取り寄せも可能です

  • 読み進めるにつれ、歴史的考証の要素が増えてくると歴史学自体にどうにもとっつきにくさを感じる身からは重たく感じる。あるいは、日本や東アジア以外の話が多ければ、ファンタジーの物語の祖型として楽しめるのかもしれない。

  • 東アジアにおける貨幣の流通についての本。
    今我々が当たり前に利用している貨幣のシステムはかなり新しい仕組みであり、外国の古銭でやり取りするのが当たり前であったという点が非常に興味深かった。

  • 日本史の撰銭と宋や明の貨幣について、高校で日本史と世界史で別々に習った記憶があるものがなるほどこうつながるのかーとなりました。

  • (後で書きます。めっぽう面白い。参考文献リストあり)

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/581093

  • 多層的な取引と多層的な貨幣の流通という言ってしまえば当たり前に思われるようなことに気付かされた。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000075615

  • ふむ

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/728695

  • 配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
    https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01437516

  • 20250501-0520 日本を含めた東アジア一帯では、かつて歴代中国王朝が鋳造した銅銭が原子貨幣として日々の取引を担っていた。歴史上きわめてユニークな銅銭の歴史を紐解き、貨幣システムの在り方について考察している。

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/2057/K

  • 日本の中世において通貨としての役割を果たした中国からの渡来銭について東アジアという広域から包括的に分析・考察した一冊です。
     
    <こんな方にオススメ>
    (1)日本の中世における通貨事情や貨幣システムに興味がある
    (2)通貨を軸とした経済システムに興味がある
    (3)中世における国際貿易や国際経済について知りたい
     
    [概要]
    中世東アジアに普遍的に通貨として利用された中国銭(とその私鋳銭)の流通事情とそこから敷衍された通貨論がメインテーマとなっているのではないでしょうか。
    全体は六章構成となっています。大まかに言いますと4つに分けることができると思われます。
    まず、第1章では日本に渡来銭が流通する以前の通貨事情が説明されています。
    次に、第2章から第4章までで渡来銭の日本においてどのように浸透しそして変化していったかが解説されています。
    さらに、第5章では渡来銭が日本において寛永通宝の登場とともに退場していくプロセスが述べられています。
    最後に、渡来銭が担った中世東アジアにおける役割とそこから導き出される「通貨論」ともいうべき経済と政治の相克的な構造が考察されています。
    各章では日本国内の事情はもちろん、中国本土における銅銭事情や周辺の東アジア諸国における通貨事情も併せて説明されております。

    [ポイント]
    (1)日本の中世における銅銭を軸とした通貨事情の解説
    中世日本において貨幣経済が発展していくなかで自国通貨ではない中国からの渡来銭がなぜ通貨として機能しどのように流通したのかが通史的に解説されています。
    (2)中国を中心とした東アジアに視野を広げた貨幣システムの分析
    中国発行の銅銭が日本以外でも東アジアで通貨としての役割を果たした構造、そしてそもそも中国において銅銭がどのように運用されていたのか(また運用されなかったのか)とその影響が分析されています。
     
    ※そのほか詳細は別途、ブログ「note」内に掲載しております。よかったら併せてご覧ください。
    https://note.com/rekishi_info/n/n505fe591277c
     
    (2025/04/28 上町嵩広)

全24件中 1 - 20件を表示

黒田明伸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×