本と私 (岩波新書 新赤版 (別冊8))

制作 : 鶴見 俊輔 
  • 岩波書店 (2003年11月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004390084

本と私 (岩波新書 新赤版 (別冊8))の感想・レビュー・書評

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  • 三葛館新書 019||TS

    和医大図書館ではココ→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=43445

  • 【資料ID】17863
    【分類】 020.4/Ts85

  • 「本は自分を解放するてがかり」--本と人との間に生まれた19のドラマ

     岩波書店が創業90周年を記念して実施した「本と私」というエッセー公募の入選作19篇(応募総数818編)を収録したのが本書。編者は哲学者・鶴見俊輔氏。
    執筆者もテーマもそれぞれ千差万別だが、共通しているのは本に対するとめどない愛情だろうか。
     「本は、今までの歴史の終わりに立たされている。本は今、人気がない。敗戦後、出版社間の前に行列ができたころにくらべて、今は、本に打ちこむ人が少ない」との一文で鶴見は編者まえがきを始めるが、出版された2003年と現在を比べるならば、この傾向はますます顕著だろう。情報メディアの多様化や(本との関連で言えば)電子書籍の話題も巷間をにぎわしている。しかし、媒介(メディア)に左右されない体験を、「本」は提供してくれる。
     情報を得るために読書するのだという意見も耳にする。しかし読書とは人間を形成するそれ以上の出来事だろう。本書に収録された十人十色の随想は、そのことを確信させてくれる。

     「私は、自分が老いるにつれて、子どものころの、ありとあらゆる本を読むという理想が失われて、自分の読むことのできない本を、向こうに静香に眺める位置に移っている。しかし、未来にあるどんな本の中にも、私はとじこめられたくない。どんな本も、それは自分を解放する手がかりだ」(鶴見俊輔)。

  • 著作ではなくて、著者の編集による一般人の読書体験。内容を知らなかったから残念。

    トルコのお話と出会いトルコに飛んでいってしまった主婦の話があって、星二つ。

  • 編者に惹かれて読了。
    市井の人のそれぞれの「本と私」をまとめたもの。
    それぞれの書き手にとっての本の重さがまっすぐに胸に響く。

    「先生が泣いた」ではこちらも泣けた。先生に読み語ってもらった1冊の本をめぐる思い出が温かい。

    一番感心したのは「病床読者」……病を得て「どう死ぬかどう生きるか」という問題を突きつけられたとき枕頭に何を引き寄せて読むか。「快読」の境地をサラリと語る。

    ちょうど続けて漱石を読んでいるので、98才で今なお漱石を読み続け、誤植発見や作品中の植物に注目されて自ら観察をされているという方のパワーにも驚いた。

    ただレベルの高い感想文を集めたという新書ではない。戦争と平和について考えたり、祖父母の思いが次の世代へ継承されていったり、世界とつながっていったりと、本をきっかけにした次の動きが生まれているところに刺激をうけた。


    作成日時 2008年02月14日 06:42

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