古文の読みかた (岩波ジュニア新書 76)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005000760

感想・レビュー・書評

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  • 入門書に挙げられていた本。
    文法の説明、また後ろに挙げられた古文の読み方については、もっとボリュームが欲しかった。(岩波ジュニア新書という読者層を考えると、ちょうどいいのだと思うが)

    藤井貞和氏の、言葉に対するニュアンス、助動詞や助詞を扱うときの説明の仕方から、これまでの知識に新たな光が当てられたりするのは、面白い。

  • ここから文法に対する興味がでてきた

  • 『源氏物語』の研究などで知られる碩学が、高校生に向けて、古文を読み解く上で必要な知識を分かりやすく解説している本です。

    著者は本書の他にもよく似たタイトルの『古典の読み方』(講談社学術文庫)という本を刊行しており、そちらでは大学受験古文からさらに一歩踏み出すための手引きになっています。一方本書は、ほぼ大学受験古文に相当する内容になっています。説明も分かりやすく優れた本だと思うのですが、このレヴェルであれば、大学受験用の参考書や問題集に良い本が多数あるので、わざわざ本書を手に取る必要もないのではないかと思ってしまいました。

  • 岩波ジュニア新書、「ジュニア」だからわかりやすいだろうと思ったのだが、意外とわかり難かった。これは多分に自分が予想していた内容と少し違ったという部分によるところが原因かもしれない。
    ひとつひとつの例文についてもう少し詳細な解説が欲しい。スルっと一解説して通り過ぎてしまう感じだ。
    しかし考えてみると「ジュニア文庫」なので、これで良いのかもしれない。

  • 古文が現代語と違い談話の文体を残し、そこから主語の省略や敬語の役割について説く、また、助動詞の役割から古文の美しさ、多様さが説かれる所はなるほどと思った。それ以外は、それほど真新しいものはなし。

  • 係り結びは,荷造りのひもを最後にきゅっきゅっと締めるときの感覚らしい.単に強調と言われるよりも,理解が深まる.

  • しっかり読めばよくわかるが
    ささっと読むとよくわからないかも

  • [ 内容 ]
    古文にはいくつかの読み解く鍵がかくされています。
    この本は、徒然草、枕草子、竹取物語、源氏物語など教科書によく出てくる作品を用例に、古文独特の言いまわしや古語の細かなニュアンスをわかりやすく説明して、古文を読みすすめる筋道を明らかにしています。
    “古文ってわかりにくいなあ”と思う人のために書かれた古文入門。

    [ 目次 ]


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著者プロフィール

1942年(昭和17)、東京都文京区の生まれ。疎開先は奈良市内。その後、都杉並区に移る。東京大学文学部国文学科を卒業する。『物語文学成立史』(東京大学出版会、1987)、『源氏物語論』(岩波書店、2000、角川源義賞)、『平安物語叙述論』(東京大学出版会、2001)が物語三部作。詩作品書『地名は地面へ帰れ』(永井出版企画、1972)、詩集『乱暴な大洪水』(思潮社、1976)以下、詩作と研究・評論とが半ばする。1992〜93年、ニューヨークに滞在する。『湾岸戦争論』(河出書房新社、1994)、『言葉と戦争』(大月書店、2007、日本詩人クラブ詩界賞)、『非戦へ』(編集室水平線、2018)が戦争三部作。『水素よ、炉心露出の詩』(大月書店、2013)は副題「三月十一日のために」。2011.3.11のあと、『日本文学源流史』(青土社)、『〈うた〉起源考』(同、毎日出版文化賞)、『物語史の起動』(同)の三部作、『文法的詩学』(笠間書院)ほか古典文法論に打ち込む。沖縄文学論の『甦る詩学』(まろうど社)は伊波普猷賞。最近の詩集では『よく聞きなさい、すぐにここを出るのです。』(思潮社、2022)が読売文学賞、日本芸術院賞。『物語論』(講談社学術文庫、2022)、『日本近代詩語』(文化科学高等研究院出版局、2023)、『〈うた〉の空間、詩の時間』(三弥井書店、2023)は新しい。

「2024年 『増補新版 言葉と戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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