新版 1945年8月6日―ヒロシマは語りつづける (岩波ジュニア新書)

著者 : 伊東壮
  • 岩波書店 (1989年5月22日発売)
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  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005001569

新版 1945年8月6日―ヒロシマは語りつづける (岩波ジュニア新書)の感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    広島への原爆投下からほぼ半世紀、人類は核のない世界めざして大きく1歩をふみだしました。
    侵略戦争にかりたてられた日本人が原爆被害を浴びるまでの歴史と惨状を中学生の目で再現、そして絶滅の危機を感じた世界の人びとが「ノーモア・ヒロシマ」の訴えを受けとめて核廃絶に立ち上がるうねりを克明に語ります。

    [ 目次 ]
    1 天地のくずれた日
    2 戦争のなかの暮らし
    3 被爆の苦しみ
    4 原爆はなぜ広島・長崎へ
    5 核廃絶への道のり

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    [ 参考となる書評 ]

  • 4005001564 210p 1989・5・22 1刷

  • (2008.08.08読了)
    本の題名から広島への原爆投下とその被害状況に関する本と思ったのですが、内容はもっと広範囲になっています。目次は以下のようになっています。
    1.天地のくずれた日
    2.戦争のなかの暮らし
    3.被爆の苦しみ
    4.原爆はなぜ広島・長崎へ
    5.核廃絶への道のり
    戦争中の暮らし、原爆開発のいきさつ、広島・長崎への原爆投下とその被害、原爆開発競争、原爆反対運動、チェルノブイリ原発事故、核兵器廃棄条約、等、広範囲に原子爆弾に関連する話題を取り上げて記述しています。
    著者も中学3年生のときに広島で被爆していますので、核廃絶についての思いは強いものがあります。
    随所に丸木俊さんの挿絵が入れられています。

    ●戦争(48頁)
    日本政府が始めた15年にもわたる戦争は中国人を、朝鮮人を、東南アジアの人々を、そしてアメリカ人、イギリス人、オランダ人等を殺したり、傷つけたり、苦しめてきた。いや同胞の日本人さえ、子供にいたるまで苦しめてきたのである。攻撃を受けた中国人も、アメリカ人やイギリス人も日本人を殺し、傷つけ、苦しめることでお返しをした。戦争とは、相互の国民が苦しみを投げつけあうことである。原爆投下はその究極の姿であった。
    ●原爆の破壊力(50頁)
    原子爆弾は、広島市では上空約600メートル、長崎市では上空500メートルで爆発した。爆発とともに小さな火球ができ、その火球は1秒後には約280メートルの直径を持つ大火球となった。その温度は爆発の瞬間には摂氏数百万度、1万分の1秒後で約30万度、1秒後に火球の表面温度は約5千度であったといわれている。だから、やけどもおきる。広島では3.5キロ、長崎では4キロ爆心から離れていても、やけどした。2キロ以内では可燃物はいっせいに燃え上がり、大火災となった。
    ●原爆の被害(53頁)
    1945年12月までの間に広島では約14万人、長崎では7万人が死亡したと推定されている。当時市内にいた人のほぼ4分の1は、当日またはそれから3ヶ月以内に死んだわけである。
    ●急性放射能症(57頁)
    多量の放射能を浴びた人々は、歯茎から出血したり、下痢が始まり次第にひどくなるので、「赤痢」とか「チフスの疑い」と診断され、赤痢などの両方を施しているうちにたくさんの人が死んでいった。
    ●ノルマンジー上陸作戦(96頁)
    1944年6月6日に連合軍はノルマンジー上陸作戦を敢行した。アメリカは、その上陸作戦にドイツが放射能を用いた兵器による抵抗を予想し、以下のような病状があったら直ちに報告するようにと命令している。「疲労」「吐き気」「白血病減少症」「紫斑」。
    原爆が人体にどのような被害を及ぼすのか的確に捉えている。
    ●原爆投下の狙い(110頁)
    原爆投下の狙いを、①その威力を誇示して、日本国民や政府に、戦争はもう負けたと思わせること、②軍事目標を破壊すること、③実験として効果を試すこと、においた。
    ●原爆投下目標(126頁)
    広島、小倉、新潟、長崎
    8月9日の第一目標は小倉、第二目標は長崎だった。小倉上空に到達すると、小倉は厚い雲にさえぎられていた。長崎も厚い雲で覆われていたが、一か所だけぽっかりと雲に穴が空いていた。(130頁)
    ●原爆投下の理由(131頁)
    トルーマンは、投下の理由として、パール・ハーバーをあげ、極東での日本の戦争責任をあげ、ポツダム宣言の拒絶をあげた。
    ●アメリカの見解(140頁)
    爆発は十分の高度を持って爆発したのだから、放射能で地上が汚染されるはずはなく、したがって今日、原爆症で死ぬものなどいない(1945年9月5日?)

    著者 伊東壮(いとう たけし)
    1929年 広島市生まれ
    1959年 一橋大学大学院経済学科修了
    山梨大学教育学部教授
    (2008年8月19日・記)

  • 中学生の時、第二次世界大戦の勉強をしている際に課題図書として指定された。
    題名の通り、主にヒロシマの原爆投下について説明されている。

  • 2004年3月1日

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