砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005002764

感想・レビュー・書評

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  • ‪2018年12冊目。
    砂糖に注目して、大航海時代、植民地、プランテーション、奴隷制度、三角貿易、産業革命などが語られ、世界史がひとつにつながります。
    茶、ジャガイモ、珈琲など、さまざまなモノから世界史を紐解く本はどれも面白かったけれど、この本が1番読みやすかったです。ジュニア新書、侮れません!
    ジュニア新書についてちょっと調べてみたら、意外と(?)、すごいひとがジュニア新書執筆したりしてるんですね。
    とてもわかりやすいし、挿絵や扉絵も面白く、ジュニア新書の魅力を知りました。‬

  • 砂糖も紅茶も以前は、ステイタスシンボルだったなんて驚きです。
    それだけ価値があり、高価だったからというのが理由です。
    しかし、その生産の末端に携わっていたのは、
    多くの奴隷たちでした。

    この生産(プランテーションの世界展開)と消費の構造が、
    後に南北問題につながります(一つの要因として)。
    世界商品の「砂糖」を通して知る残酷な歴史です。
    こういった構造は、今も昔も変わっていません。

    良い商品を、より安く買いたい、摂取したいというのは、
    多くの人が求める欲求ですが、
    その商品が、大衆化するまでには、
    さまざまな葛藤と試行錯誤があります。
    それを動かしているのは、果てしない欲望です。

    その経緯は、時には強い者が弱い者を、
    搾取と言った形で行われます。
    21世紀になった今も、その構造は、変わっていません。

    より生産技術と物流技術が高度になったので、
    ますます、複雑化していることでしょう。

    この著作では、「砂糖」にスポットライトをあてましたが、
    「石油」と考えても、全く同じ論理が生まれます。
    世界商品をめぐる争奪戦は、国同士の熾烈な争いと、
    政治的な要素が複雑に絡み合った、人間の負の営みです。
    その世界商品があったおかげで、豊かなになった国や人もいれば、
    それが、きっかけで、貧困に陥った国、また不幸になった人もいます。
    最悪の場合は、国家間の戦争に突入します。

    この本は、自分達の身近にあるものが、
    どういう経緯で、存在しているのかを知る恰好の本だと思います。
    そして自分達の生活を振り返る上でも、非常に有益な本だと思います。

  • 砂糖だけで大きく世界が変わっているという歴史がある。
    では、他の「世界商品」はどのような変革を起こしているのか
    そしてそれらが今の世界をどのようにつくり上げたのかを知りたくなった。

  • 高校受験のときにこの本に出会っていれば…。
    三角貿易、植民地、プランテーション、ティーパーティ事件、ヴードゥー教と、そういえば習ったバラバラの事象が砂糖の流れで見ると全部繋がってくるのね~。
    白人であることの罪悪感(White Guilt)にも興味がわいた。

  • 東2法経図・6F指定 588A/Ka94s/Arakawa

  • ジュニアだと思って舐めてました、すいません。勉強になりました。

  • 名著とは聞いていましたが、上の子に中学のとき読ませ、そういう自分は読んでいなかったこちらを読んでみました。
    なるほど、これは名著と呼ぶにふさわしい本でした。特に中学生から高校生くらいの子たちに必ず読んで欲しいといえる世界史講義ですが、大人が読んでも大変興味深い。
    しかし、著者の川北先生、ジュニア新書という分量も含めた制約の中でよくこれだけの内容を凝縮して分かりやすくまとめたものだと思います。読みやすいのに濃い、名著。

  • 「世界商品」、「生活革命」、三角貿易、英国とカリブ海諸国、紅茶、コーヒー、チョコレートなど、興味を惹かれ過ぎる。方法は「世界システム」論と歴史人類学なる由。必読。図書館本。 150

  • 通勤用に読みました。砂糖の製造・普及の歴史をヨーロッパ・アフリカ・中南米の歴史と紐付け、岩波ジュニア新書の対象者に説明する様は分かりやすく、見事です。著者の名前を何処かで見かけた気がしたのですが...。そうです、ウォーラーステインの『近代世界システム』を翻訳した学者でした。道理で世界システム論的な説明が上手なのですね。

  • 世界史の授業では、バスコ・ダ・ガマが喜望峰を、コロンブスが新大陸を発見したので大航海時代が始まったのだと教わるけど、実際には運びたいものと運ぶルートがあったので世界は変わったのだとと考えるべきだろう。運びたいものと言えば、東方には香辛料と茶葉があった。新大陸からは銀と教わるけど、本当はやはり砂糖と綿花と奴隷のセットが大西洋交易が主役と言うべきだろう。

    綿花は北米大陸に大農場を作り、砂糖はカリブ海にプランテーションを形成した。

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