フランス革命―歴史における劇薬 (岩波ジュニア新書)

著者 :
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本棚登録 : 493
レビュー : 50
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005002955

作品紹介・あらすじ

「自由・平等・友愛」を合言葉に、近代史に最大の劇的転換をもたらしたフランス革命-。この事件は人間精神の偉大な達成である一方で、数知れぬ尊い命を断頭台へと葬った暗い影をもつ。なぜ革命はかくも多大な犠牲を必要としたのか。時代を生きた人々の苦悩と悲惨の歩みをたどりつつ、その歴史的な意味を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 歴史を学ぶ意味を、歴史の傾向(必然とよくいわれている言葉を変えて)、個人の意思と偶然との関わりなど劇薬という言葉の通りの革命のエネルギーの正体なども踏まえて、これから生きていく人々に熱くエールを送っている。
    大きな歴史の中の人も、そうでない人も名のある人も名も無い人も、自分の信じるところに従って生きる人たちの生き様を見ること、後に続け!と後押ししてくれるのでした。

  • ジュニア新書という言葉に惑わされてはいけない。この本は単なるフランス革命の入門書ではない。フランス革命の本質を読み解いた平易にして真に優れた著作である。著者の遅塚先生は私の尊敬してやまないフランス史家である。2010/11/13に逝去。残念で悔しい。謹んでご冥福をお祈りします。

  • フランス革命の全容を詳細につづったものではないけれども、そのエッセンスをジュニア向けにわかりやすくまとめた、大人でも興味深く読める良本。
    ・革命や維新などという荒業は、活力に満ちた若者でなければ成し遂げられない
    ・フランス革命にせよ明治維新にせよ、歴史上の大きな変革が生じたのは、古い体制が行き詰って何らかの対策を講じることが必要になったから
    ・フランスは、イギリスとの戦争で劣勢に立たされていた。また、イギリスでは産業革命が進展し始め、それにもフランスは脅威を感じていた
    ・革命前のフランスは、およそ3つの体制(①身分制、②領主が様々な貢租を徴収、③国家を統治する権力が国王に集中)を有していた
    ・フランス革命の最大の課題は、ブルジョア・大衆⇔貴族の図式を構築することだった
    ・イギリスの革命では大衆は主役にならなかったが、大衆が主役になったフランス革命では、多くの血が流れた

  • 著者:遅塚忠躬(1932-2010)

    本体840円+税
    通し番号:ジュニア新書 295
    刊行日:1997/12/22
    9784005002955
    新書 並製 カバー 210ページ 在庫あり

    「自由・平等・友愛」を合言葉に,近代の世界史上に最大の劇的転換をもたらしたフランス革命-.この事件は,人間精神の偉大な達成である一方で,数知れぬ尊い命を断頭台へと葬った暗い影をもつ.なぜ革命はかくも多大な犠牲を必要としたのか.時代を生きた人びとの苦悩と悲惨な歩みをたどりつつ,その歴史的な意味を考える.
    https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b269079.html


    【簡易目次】
    目次 [iii-v]

    序――若い読者の皆さんへ 001
    第一章 革命の偉大と悲惨 009
    第二章 フランスではなぜ劇薬が用いられたのか 039
    第三章 劇薬はどんな効果をあげたのか 075
    第四章 劇薬の痛みについて考える 131
    第五章 人間の偉大と悲惨 171

    あとがき [195-197]
    読書案内 [198]
    年表 [199-204]

  • 中高生向けの平易な本でありながら、内容はとても深いと思うし、さらなる読書・勉強・思考へと自然に誘導している点も素晴らしい。
    岩波ジュニア新書って、良書が多い印象があるなあ。

  • P.157「・・・,個人の人生と,集団としての人間の歴史とでは,まったく異なる点が一つあります。それは,何千何万もの集団としての人間の歴史においては,偶然や個人の意志とは別に,ある方向に向かう「傾向」が生じるということです。」
    P.179「『いつの日にか,太陽が,この地球の上で,自由な人間だけを,つまり,自分の理性以外には主人をもたない事由な人間だけを,照らすときがきっと来るだろう』」

  • 懇切に説明される有益な本だと思うが、明治維新に関しては少し美化し過ぎじゃないかとの懸念をもつ。図書館本。 144

  • (2017.06.19読了)(2002.06.28購入)
    副題「歴史における劇薬」

    【目次】
    序 若い読者の皆さんへ
    第一章 革命の偉大と悲惨
     1 銀の燭台
     2 キュリー夫人とフランス革命
     3 フランス革命と日本人
     4 劇薬としてのフランス革命
    第二章 フランスではなぜ劇薬が用いられたのか
     1 旧体制の行きづまり
     2 ブルジョワの立場
     3 しわ寄せされた民衆と農民
    第三章 劇薬はどんな効果をあげたのか
     1 一七八九年
     2 複合革命の構造と進路
     3 劇薬をおさえた九一年体制
     4 九三年における劇薬の効果
    第四章 劇薬の痛みについて考える
     1 大衆運動の二つの顔
     2 独裁と恐怖政治
     3 劇薬なしですませる道
    第五章 人間の偉大と悲惨
    あとがき
    読書案内
    年表

    ☆関連図書(既読)
    「ロベスピエールとフランス革命」J.M.トムソン著・樋口謹一訳、岩波新書、1955.07.20
    「世界の歴史(10) フランス革命とナポレオン」桑原武夫著、中公文庫、1975.03.10
    「フランス革命200年」河野健二著、日本放送出版協会、1989.04.01
    「フランス革命と数学者たち」田村三郎著、ブルーバックス、1989.04.01
    「絵で見るフランス革命」多木浩二著、岩波新書、1989.06.20
    「図説・フランス革命」芝生瑞和著、河出書房新社、1989.06.22
    「ナポレオン発掘記」F.コクロー著・酒井傳六訳、法政大学出版局、1982.09.10
    「彼も人の子ナポレオン」城山三郎著、講談社文庫、1999.03.15
    (「BOOK」データベースより)amazon
    「自由・平等・友愛」を合言葉に、近代史に最大の劇的転換をもたらしたフランス革命―。この事件は人間精神の偉大な達成である一方で、数知れぬ尊い命を断頭台へと葬った暗い影をもつ。なぜ革命はかくも多大な犠牲を必要としたのか。時代を生きた人々の苦悩と悲惨の歩みをたどりつつ、その歴史的な意味を考える。

  • 第一章 革命の偉大と悲惨
    第二章 フランスではなぜ劇薬が用いられたのか
    第三章 劇薬はどんな効果をあげたのか
    第四章 劇薬の痛みについて考える
    第五章 人間の偉大と悲惨

  • 最初に思ったよりも面白かった。ジュニア新書なので、読むかどうか迷って目次とはじめにをめくったが、読んで良かった。休みなく一気に読み終えた。
    ジュニア新書だが言葉使いは子供向けではない。
    著者による視点の設定があり、フランス革命をその視点から分析している。そこが面白いところ。少し古い本なので今は学説が異なる部分もあるかもしれない。
    フランス革命の知識を、世界史教科書程度持っていないと分かりにくかな。もし手元に補助資料となる年表や図説があれば参照すると理解が深まる。

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