進化とはなんだろうか (岩波ジュニア新書 323)

  • 岩波書店 (1999年6月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784005003235

みんなの感想まとめ

進化のメカニズムや歴史をわかりやすく紹介する本書は、進化生物学の新たな視点を提供します。著者の専門知識を基に、独特な生物の生態やDNAの基本的な説明が展開され、読み手を飽きさせません。特に、地球の歴史...

感想・レビュー・書評

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  • あまり集中できず、半分で断念

  • 『進化とはなんだろうか』
    長谷川真理子著 岩波ジュニア新書

    進化論に関しての全体的な知識が知れる一冊
    進化論は今の学問分野のなかでも中核的な存在になりつつあるので、もし学問の道に進みたいと考えている人がいるなら、この本で進化論に関する素養を身に付けておくのも一つの手段

  • とてもわかりやすくて、おすすめです。
    本書によれば、46億万年前の地球誕生から現在までを1年だと仮定すると、最初の生命が4月8日頃、恐竜時代が12月中旬頃、サルは12月25日、人類は12月31日午後8時10分頃に出現した計算になるという。つまり我々はまだ大晦日にわちゃわちゃしているに過ぎない。そう考えると、人生100年時代も、ふざけたロスタイムも地球スケールでは一瞬に過ぎない。その大晦日の一瞬だけで人類は地球を第六の大量絶滅に追い込もうとしている。恐ろしいこと。グレタさんにいちゃもんつけている暇なんかないはず。

  • てがたい岩波ジュニア文庫。長谷川眞理子、99年。著者の専門は行動生態学、自然人類学。経歴は東大理学部を経て専修大法学部、早稲田政経学部、国家公安委員?を経て、現在総合研究大学院学長。
    100年ほどの歴史しかない新しい学問進化生物学について若者向けに書いた入門書。かわった生物のさまざまな生態を紹介していて(母体の体内で交配して死ぬダニetc)読み飽きず、DNA連鎖と組み合わせについての基本的な説明などわかりやすく読んだ

  • ☆適応と自然淘汰が生物の美しさと多様性を同時に説明する唯一の理論

  • レビュー省略

  • 生物学について、このような本を待っていた。原理原則が明確で、トピックも豊富。そして、多くの謎に迫りたくなる本。分かりやすいのに、内容は深い理想的な本。

    ・変異の主な源泉は、突然変異と性による遺伝子の組み換え。
    ・分子時計
    ・種にも色々ある。1)形態的 2)生物学的 3)認識的 4)進化的
    ・輪状種
    ・熱帯地方は、冷温帯に比べて気候が安定しており、予測性の高い環境と言える。そこで、熱帯地域には、安定して存在するミクロな環境が多数存在するのでは。
    ・また、熱帯は気温と湿度が高いので、生産性が高く、死んだ生物の分解も速くなり、餌条件がよくなる。
    ・数理モデルに基づいた最適化の理論と自然淘汰の結果が見事に対応する。
    ・単為生殖のアブラムシ。雄の刺激のみが必要なギンブナ。
    ・ダーウィンの性淘汰理論。性差の説明。
    ・いくつかの霊長類を調べた研究では、どんなところで暮らし、何を食べているかから計算したところ、最適なサイズは雌の大きさであって、雄は生態的に見れば不必要に大きくなっている。
    ・メンデルの法則の発見は1900年。『種の起源』は1895年。
    ・生物学が、物理、化学と決定的に違うところは、生き物が歴史性を抱えた個別の存在だということ。抽象的な生き物は存在しないから。

  • 著者の本はどれをとってもおもしろい。すでに知っている話題も多いのだけれど、読むたびに新しいトピックに出合うことができる。アフリカはタンガニーカ湖に住む魚。相手の右側のウロコばかりを食べるために口が左に曲がった魚と、逆に左側ばかり食べるために口が右に曲がった魚がいるらしい。なんとも不思議な話だ。ちょっと数学的になるが、タカ-ハトゲームの話も、がんばって計算についていくとおもしろい。ブルジョアが出てくると、数値の意味を確認するのに少し時間がかかったけれど。それから性淘汰の話はどれをとってもおもしろい。ヒト以外の有性生殖をする動物ではオスがメスを獲得するために戦ったり、目立つ羽を付けたり、きれいな声で鳴いたりするのだとばかり思っていたが、逆のパターンもあるらしい。タマシギという鳥では、オスが卵を温めるため、メスの方が自由になる時間が長くなる。それで、メス同士がオスを奪い合うのだそうだ。それに伴って、メスの方がからだは大きく羽もきれいになっている。アブラムシなどは未受精のまま卵がふ化する。だから基本的にオスはいらない。なぜオスとメスができてきたのか。それは遺伝子を組み替えておくことで環境の変化に適応できるようにするため、そんなふうに説明されることが多い。けれど、実際のところは誰にも分からない。生物というのは本当におもしろい。まだまだ知られていないことがいっぱいある。興味はつきない。

  • 平易な文章だが、ときに難解。だが、ダーウィン進化論のエッセンスを正しく理解できる。

  • 進化とは生物が時間とともに変化していくこと

  • 学生の課題図書に出していたのだけど、絶版になってしまったとの噂があって、とても残念だった。再販されているのかなぁ。

  • 進化の結果生物と生物の間にすごく面白い関係があることがわかりました。

  • 進化の話は今まで読んできた本にもよく出ていたし、だいたい知ってる話かなぁなんて読み始めたら、とんでもない。面白い話が次から次へと出てきました。いやぁ、自然って、地球って、すごいなぁ。
    モーリシャス島のドードーの絶滅の話は子どもの頃に絵本やなんかで読んでいて、ドードーさんかわいそう!と思っていた思い出がありますが、ドードーが絶滅したことで、モーリシャス島に生えるタンバロコックの木という木も、新しく生えることが出来なくなってしまったということを初めて知りました。この木はドードーが種を呑み込むことによって、発芽する仕組みになっていたと考えられるそうで、もう樹齢300年以上の老木しか見つかっていないそう。ドードーが最後に目撃されたのが1681年。自然は本当に巡り巡っているんだなと実感させられるお話でした。

  • 子供向けなので非常に理解しやすい。入門書に最適。

  • ジュニア向けのいいところは、要点を基礎から簡潔に理解しやすく述べられていることだと思います。
    本書も生物多様性から始まり、DNAの解説、その変異と生物の適応や自然淘汰への関わり、共進化などが、順を追って柔らかな文体で解説されています。
    ですので既にジュニアでなくなった方々でも、進化について概要を知りたいと思われたときには最適な入門書になると思います。
    これを読めば、生物における「進化は進歩である」などという初歩的な誤解も雲散霧消するはずです。

  • [ 内容 ]
    私たちの住む地球には、なぜこんなにも多種多様な生き物がいるのか?
    それらはどういうプロセスを経て今日のような形になったのか?
    適応化、遺伝子の組み替えの謎、淘汰のメカニズムや、オス・メスの性差の意味、配偶をめぐる競争などについて、豊富な具体例とエピソードを紹介しつつ、「進化」のメカニズムの謎を解く。

    [ 目次 ]


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    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  •  進化論の入門書。遺伝子のことだけじゃなくて、形態や生態などが適応的に変化していく実例がたくさん。モデル計算と観察の一致からどういう淘汰が働いたかがわかる話など、進化論がたしかに科学であることを実感させてくれる。
     ただし、進化によって洗練された生物が存在することは理解できても、それがまったくの偶然によっていることはいまひとつ実感できなかった。突然変異で生じた単純な対立遺伝子がどのように淘汰圧のかかる形質につながっていくのかについては、結局よくわからなかった。中立進化をちゃんと勉強しないとダメなのかしらん。

  • 2010
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  • (2008.06.07読了)
    「進化論」は、自然科学ではなく生物の歴史学という考え方があります。
    自然科学は、Aの行った実験や観察の記録は、Bによって行われる実験や観察で、確認できなければなりません。ところが、進化は推測はできても、確認できていないのです。
    人間の生きている時間と進化が観察できる時間に差がありすぎるのです。

    著者は、「進化は、現代生物学を統合する総合的な理論です。正しくは、進化生物学と言うべきでしょう。」と言っています。
    「本書では、進化の中でも、適応と自然淘汰の話を中心にすえました。形態の進化に関しては余り触れませんでしたし、地質学、古生物学、系統分類学関係のことは述べませんでした。」

    ●適応(9頁)
    生物は、その形態や行動、生理学的機能などが、その暮らしと非常にうまくマッチしています。このことを「適応」と呼びます。
    ●進化とは(12頁)
    進化とは、生物が時間とともに変化していくことをさします。生命はこの地球上にたった一回だけ出現しました。現在見られる何百万という種、過去に絶滅してしまったものを含めれば億の単位に近い種は、最初に出現した一つの生き物から変化してできたものです。
    ●自然淘汰(31頁)
    なぜ適応が生じるかの科学的説明は一つしかありません。それが、自然淘汰です。
    (「昆虫記」を描いたファーブルは、自然淘汰の考え方に反対しています。昆虫を観察していると、システムが完璧にできていて、偶然の作用する余地などまったくないように思えるからです。僕も、自然淘汰の考え方には納得できません。もっと生物の主体性を認めてもいいのではないかと思います。生命体の法則みたいなものがあるのではないでしょうか。)
    ●種とは(80頁)
    ・形態学的種
     同じような形態的特徴を共有する個体の集まり
    ・生物学的種
     その内部で互いに交配が可能な固体の集まりであり、それ以外の固体とは交配しないような固体の集まり
    ●進化と適応(105頁)
    進化と適応は、生き物が周りの環境に反応することによって起こります。異なる生態学的ニッチェに進出した生き物は、異なる環境下で暮らすことになり、それに適した種が誕生します。
    (素直に読むと、生き物の主体性がありそうに読めるのですが、実は、突然変異と自然淘汰で適応が行われると言うのですから、???となります。)
    ●関連本
    「自然の体系」リンネ著、1758年(第10版)
    「自然神学」ペイリー著、
    「動物哲学」ラマルク著、1809年
    「創造の自然史の痕跡」チェンバース著、1844年
    「種の起源」ダーウィン著、1859年
    「人間の進化と性淘汰」ダーウィン著、1871年

    著者 長谷川眞理子
    1952年 東京都生まれ
    1976年 東京大学理学部生物学科卒業
    1983年 東京大学大学院理学系研究科人類学専攻博士課程単位取得退学
    東京大学理学部人類学教室助手
    専修大学助教授・教授
    早稲田大学政治経済学部教授
    総合研究大学院大学教授
    専門は行動生態学、進化生物学
    (2008年6月20日・記)

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著者プロフィール

長谷川 眞理子(はせがわ・まりこ):1952年東京生まれ。進化生物学者。東京大学理学部卒業。同大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。専門は進化生物学、行動生態学。イェール大学准教授、早稲田大学教授、総合研究大学院大学教授・学長などを経て、総合研究大学院大学名誉教授。2023年4月より日本芸術文化振興会理事長。著書に、『クジャクの雄はなぜ美しい?』(紀伊國屋書店)、『進化とは何だろうか?』(岩波ジュニア新書)、『ダーウィンの足跡を訪ねて』(集英社)、『生き物をめぐる4つの「なぜ」』(集英社新書)、『進化的人間考』(東京大学出版会)、『オスとメス=進化の不思議』(ちくま文庫)など多数。

「2026年 『ダーウィンは進化をどう考えたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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