進化とはなんだろうか (岩波ジュニア新書 (323))

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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005003235

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  • 生物学について、このような本を待っていた。原理原則が明確で、トピックも豊富。そして、多くの謎に迫りたくなる本。分かりやすいのに、内容は深い理想的な本。

    ・変異の主な源泉は、突然変異と性による遺伝子の組み換え。
    ・分子時計
    ・種にも色々ある。1)形態的 2)生物学的 3)認識的 4)進化的
    ・輪状種
    ・熱帯地方は、冷温帯に比べて気候が安定しており、予測性の高い環境と言える。そこで、熱帯地域には、安定して存在するミクロな環境が多数存在するのでは。
    ・また、熱帯は気温と湿度が高いので、生産性が高く、死んだ生物の分解も速くなり、餌条件がよくなる。
    ・数理モデルに基づいた最適化の理論と自然淘汰の結果が見事に対応する。
    ・単為生殖のアブラムシ。雄の刺激のみが必要なギンブナ。
    ・ダーウィンの性淘汰理論。性差の説明。
    ・いくつかの霊長類を調べた研究では、どんなところで暮らし、何を食べているかから計算したところ、最適なサイズは雌の大きさであって、雄は生態的に見れば不必要に大きくなっている。
    ・メンデルの法則の発見は1900年。『種の起源』は1895年。
    ・生物学が、物理、化学と決定的に違うところは、生き物が歴史性を抱えた個別の存在だということ。抽象的な生き物は存在しないから。

  • 著者の本はどれをとってもおもしろい。すでに知っている話題も多いのだけれど、読むたびに新しいトピックに出合うことができる。アフリカはタンガニーカ湖に住む魚。相手の右側のウロコばかりを食べるために口が左に曲がった魚と、逆に左側ばかり食べるために口が右に曲がった魚がいるらしい。なんとも不思議な話だ。ちょっと数学的になるが、タカ-ハトゲームの話も、がんばって計算についていくとおもしろい。ブルジョアが出てくると、数値の意味を確認するのに少し時間がかかったけれど。それから性淘汰の話はどれをとってもおもしろい。ヒト以外の有性生殖をする動物ではオスがメスを獲得するために戦ったり、目立つ羽を付けたり、きれいな声で鳴いたりするのだとばかり思っていたが、逆のパターンもあるらしい。タマシギという鳥では、オスが卵を温めるため、メスの方が自由になる時間が長くなる。それで、メス同士がオスを奪い合うのだそうだ。それに伴って、メスの方がからだは大きく羽もきれいになっている。アブラムシなどは未受精のまま卵がふ化する。だから基本的にオスはいらない。なぜオスとメスができてきたのか。それは遺伝子を組み替えておくことで環境の変化に適応できるようにするため、そんなふうに説明されることが多い。けれど、実際のところは誰にも分からない。生物というのは本当におもしろい。まだまだ知られていないことがいっぱいある。興味はつきない。

  • 進化ってどうやってするんだろう・・・?
    「もう少し首が長ければ葉っぱが沢山とれるのに。次に産む子供は首の長い子になりますように」と願ったってキリンの首は長くならないハズなんだけれど・・・進化っていったいなんだろう。
    同じ遺伝子から生まれてきたのにどうして兄弟は外見すら異なっているんだろう。
    本当に無知な状態から”進化”という事象について知りたくて読んでみましたが、様々な「今更誰にも聞けない」疑問はすっきり、今更自然淘汰に適応、中立な変異など具体例多く知りながら学ぶことのできたよい本でした。
     ところで、どの生物もD型の糖とL型のアミノ酸でDNAを構成している事及びDNAの3文字暗号で指定され作られるアミノ酸がどの生物もほぼ同じ、という理由から最初に地球に登場した生物は1種類だとほぼ断定出来るそうです。これも今更合点。
    こんな話が延々とつづられています。進化ってなんだろう?(題名そのままですね)と疑問が尽きない方には良いガイドとなるかと思われます。

  • 平易な文章だが、ときに難解。だが、ダーウィン進化論のエッセンスを正しく理解できる。

  • 進化とは生物が時間とともに変化していくこと

  • 学生の課題図書に出していたのだけど、絶版になってしまったとの噂があって、とても残念だった。再販されているのかなぁ。

  • 進化の結果生物と生物の間にすごく面白い関係があることがわかりました。

  • 進化の話は今まで読んできた本にもよく出ていたし、だいたい知ってる話かなぁなんて読み始めたら、とんでもない。面白い話が次から次へと出てきました。いやぁ、自然って、地球って、すごいなぁ。
    モーリシャス島のドードーの絶滅の話は子どもの頃に絵本やなんかで読んでいて、ドードーさんかわいそう!と思っていた思い出がありますが、ドードーが絶滅したことで、モーリシャス島に生えるタンバロコックの木という木も、新しく生えることが出来なくなってしまったということを初めて知りました。この木はドードーが種を呑み込むことによって、発芽する仕組みになっていたと考えられるそうで、もう樹齢300年以上の老木しか見つかっていないそう。ドードーが最後に目撃されたのが1681年。自然は本当に巡り巡っているんだなと実感させられるお話でした。

  • 子供向けなので非常に理解しやすい。入門書に最適。

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