地震と火山の島国: 極北アイスランドで考えたこと (岩波ジュニア新書 369)

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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005003693

感想・レビュー・書評

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  • アイスランド旅行に備えて読んだ。
    アイスランドの地質、歴史、暮らし、漁業、災害などが、著者の同国での地球物理学者としての研究生活や人々との交流をもとに書かれる。専門の地球物理学以外の、アイスランドやその周辺国の歴史、政治に関しても著者の実感に基づいた(おそらく)的確な理解のもと噛み砕いて説明されていてわかりやすい。特にノルウェーからの入植、デンマークによる支配およびそこからの独立、アメリカ、イギリスとの関係など、日本にいる限りほとんど知ることのなかった事柄に触れられたのは有意義だった。表紙にもなっている1996年の氷河直下における火山噴火の記述も生々しくて読みごたえがある。
    一方で、この本が出版されたのは2001年であり、ここで描かれるアイスランドは、2008年に同国を襲った経済危機や2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火以前のものであり、2014年現在から見ると一昔前の話という印象は否めない部分もある。
    また本著は、文章構成こそ起承転結がありわかりやすいが、日本語の文法上の誤りとしか思えないような記述も目立つように感じる。読者に対する上から目線の書き方も非常に気になった。

  • 国際標準化の会議で、アイスランドの大学へ行きました。
    アイスランドでは、ブルーラグーンという温泉に入りました。
    ちょっと大きめの池全体が、温泉で、水着を着て入浴しました。
    アイスランドの大学には、国立図書館が併設されていて、いろいろな文献をアイスランド語に翻訳していました。
    地震と火山と温泉という日本と同じような自然環境を抱えながら、寒い地方で文化を守ろうとしている姿は、少し感動しました。
    アイスランドに行った後で、この本のことを知ったのが、少し残念でした。

  • 2001・3・19 195p ISBN 4005003699

  • 高2の時に理科の夏休みの宿題のレポートまとめ用に購入。
    アイスランドの生活文化が載ってておもしろい。
    思えばこれが僕にとってのレポートを書くってことの最初だったのかも。興味のあることを調べて、まとめて、文字に書き表す面白さに気づいたきっかけ。

  • <a href="http://www.bk1.co.jp/product/02005386"><B>地震と火山の島国</B> <br>極北アイスランドで考えたこと</a><br>(岩波ジュニア新書 369)<br> 2001.3<br><br><br>オーロラを見に行ったアイスランドで、その自然の美しさに感銘を受けました。<br>帰国して数カ月後、興味の正にど真ん中を突くこの本が出版されました。<br><br>「ジュニア新書」なので語り口に違和感を感じるかもしれませんが<br>何より数が極端に少ないアイスランド関係本。お勧めです。<br>また、同じ島国として日本が目指すのは、こんな方向も有りじゃないのかなぁ〜<br>とも感じています。{04.12.2}

  • 魚を食べる長寿国

  • アイスランド情報役立ちます
    ジュブナイルだから読みやすい

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著者プロフィール

1941年東京生まれ。東京大学理学部卒。同大学院修了。
理学博士。東大助手、北海道大学助教授、北大教授、CCSS(人工地震の国際学会)会長、北大海底地震観測施設長、北大浦河地震観測所長、北大えりも地殻変動観測所長、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所長を経て、武蔵野学院大学特任教授。ポーランド科学アカデミー外国人会員(終身)。
自ら開発した海底地震計の観測での航海は、地球ほぼ12周分になる。趣味は1930-1950年代のカメラ、アフリカの民族仮面の収集、中古車の修理、テニスなど。

「2016年 『富士山大爆発のすべて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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