漢字のはなし (岩波ジュニア新書 421)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005004218

感想・レビュー・書評

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  • ★おすすめコメント★

    私達は漢字のことを何一つわかっていない。

    毎日使用し幼い事から大きなことまで理解した気になっている。その価値感が根底から崩れ落ちる。何も知らなかったと思わされる。教科書には書けない漢字の全てがここにある。象形文字?文字改革?それだけでは終わらない。この本を読み終えた時、あなたは漢字の持つ魑魅魍魎に魅了される。

    ペンネーム あい。

    武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000247944

  • 2020年 48冊目

    年始に実家の近くにある古本屋さんで出会った本。岩波ジュニア新書と言うところに惹かれました。

    大人になって親になって日々知らない事だらけを感じている。知らなくは無い。色々言葉は知ってるのだけど、ちゃんと知らない。人に説明する程知らない。ふと気づくと私の知識の8割はそんなもんなのではないか…。と思う。

    そんな時には岩波ジュニア新書なのだ。
    と。勝手に思った。ジュニア新書と言うくらいだから中・高生向けに書かれているのだけど、私の様にいい加減に育ってきた大人には難しい事の入門書としてとても良い。

    と、言う事で読んでみました。

    思ったとおり、私のいい加減な知識に色々な説明を加えてくれました。
    「当用漢字」と「常用漢字」の違いがわかったぞ。

    だから何かと言われるとそうだけど、興味深く読めたので楽しかったです。

  • 文字の歴史には、
    古代エジプトの象形文字であるヒエログリフ、
    粘土板に刻まれたメソポタミアの楔形文字、
    中国北部の遼王朝(10世紀から12世紀)で使われた契丹文字、
    六世紀にメキシコから中米で使われたマヤ文字などがある。
    文字を持たない文化には南米のインカと、日本北部のアイヌがある。
    最後のコンピュータと漢字については、日本が中国に比して先行した10万字を所蔵する文字鏡フォントに触れていないのは、著者がコンピュータについて詳しくないためであろうか。
    歴史に強い人が、現代を語るときに取るべき方法の課題を示しているのかもしれない。

  • [ 内容 ]
    世界でもっとも長い歴史をもつ文字・漢字。
    この今に生きる古代文字の三千年に及ぶ歩みのなかから、興味深いエピソードを紹介し、漢字文化の面白さを語ります。
    基本漢字の驚くべき字源も解説。
    でも古い話ばかりではありません。
    携帯メールの流行と漢字との深いつながり…なんて、考えたことありますか。

    [ 目次 ]
    序章 世界の文字のなかの漢字(ことばと文字;時間と空間を超える文字 ほか)
    第1章 漢字はこうして生まれた(漢字の誕生をめぐって;漢字の先祖・甲骨文字 ほか)
    第2章 日本に漢字がやってきた(漢字文化圏;古代日本の文字世界 ほか)
    第3章 漢字の作り方(漢字のしくみ;漢字の成り立ち ほか)
    第4章 漢字の現在と未来(漢字の危機のなかで;コンピュータと漢字文化)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 現在よみすすめ中
    ジュニア新書なだけに読みやすくて助かります

  • 漢字のはなし
    国語嫌い、特に漢字嫌いだった私にとっては、どれも感心させられる事ばかり。
    三千年も前に考案した古代人は凄い!!

    ・「親」と言う字は、<木>の上に<立>って子供を<見>る。
    ・「儲」と言う字は、<人>の<言>うことを<信>じる<者>。
    なんか、金パチ先生が国語の授業で話しそうな内容ですね。

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著者プロフィール

京都大学名誉教授、公益財団法人日本漢字能力検定協会漢字文化研究所所長

「2017年 『角川新字源 改訂新版 特装版 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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