ネアンデルタール人類のなぞ (岩波ジュニア新書 (451))

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005004515

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  • 「ネアンデルタール人類のなぞ」奈良貴史著、岩波ジュニア新書、2003.10.21
    182p ¥777 C0245 (2018.05.25読了)(2007.12.15購入)

    【目次】
    はじめに
    第1章 ネアンデルタール人類とは
    第2章 誕生のなぞに迫る
    第3章 どのように生活していたのか
    第4章 どのような心をもっていたのか
    第5章 言葉を話したのか
    第6章 生まれてから死ぬまで
    第7章 なぜ消滅したのか
    第8章 わたしたちの未来は?
    おわりに

    ☆関連図書(既読)
    「人類の誕生」カミーユ・アランブール著・寺田和夫訳、文庫クセジュ、1953.07.05
    「人種とは何か」寺田和夫著、岩波新書、1967.10.20
    「人類の起源」寺田和夫著、至文堂、1972.02.01
    「人類の創世記 人類文化史1」寺田和夫・日高敏隆著、講談社、1973.09.20
    「人類の誕生」寺田和夫著、毎日新聞社、1977.10.15
    内容紹介(amazon)
    何万年もの間,わたしたちの祖先と同じ地域で石器文化をもって生活していたネアンデルタール人類.約3万年前,彼らだけが地球上から姿を消したのはなぜだろう.彼らはどのように誕生し,生活していたのか.ことばや宗教を持っていたのか.最新の研究成果から彼らの実像に迫る.

  • どこを読んでも発見のあるたのしい本だけれども
    139ページと最後の私達の未来に関する助言は
    幸福を目指す社会を考える上で大切なことだと思う

    一つは大脳新皮質の量と自己管理できる人口問題
    つまり社会の大きさに相関関係があるという発見である
    人間の場合50人から150人ほどの集いが適正だという
    アメリカ・インディアンやアボリジニの歴史を見ると
    見事に200人前後の村を横につないでいる
    組織図を見ることができるし
    現在の狩猟採集生活を営んでいる民を見ても
    同じような規模で暮らしているようだ

    補い合う棲み分けから所有という依存に偏り
    搾取と支配を目指す人間集団が現れるほどに
    社会構成を始めあらゆるものが大きく膨らんできた
    中央集権である
    その最たるものが資本主義であり金融による縄張りである
    この目に見えない架空の金融という概念が
    敵の見えないあるいは敵を自分の中に抱え込んだ
    混沌として淀んだゲリラ的腐敗をもたらしたのだろう

    補い合うフレキシブルな柔軟性をもつ経済という
    生きるための手段を逆手に取って
    奪い所有するという目的に格上げして
    人生を縄張り空間に閉じ込めてしまう
    そこには交流を阻む内と外のボーダーが生まれて
    対立を余儀なくさせられ
    信頼関係から闘争関係に陥ることになる

    別の一つは
    その昔人類には多くの亜種が存在し共存していたが
    多くの種族は自滅していったようである
    その理由は環境に合わせて肉体を同調させ続けたが故に
    段々と身重になって自然環境の変化に遅れを取り
    遂には身動きが取れず滅亡していったという見解である

    これに従って生き残った現代に生きる我々を見ると
    同じような墓穴を掘っている姿を見ることができる
    機械と概念的な金融システムを中心とした唯物文明に
    邁進することで全体の流れである循環を忘れ
    永遠の発展を求める依存という崖っ淵に
    自らを追い込んでいるのではないか?
    NWOによる世界制覇の野望は
    行く場所を失う最後の崖っ淵であり
    全ての損得に迷える人間が長く見えるモノに同調して
    巻き込まれてしまうのではないかという危惧である

  • 4-00-500451-2 182p 2003・10・21 1刷

  • ネアンデルタール人類の特徴、誕生、生活、消滅、そして現人類の未来についてを語った本。
    まだまだ謎に満ちているネアンデルタール人について、読みやすく書かれていた。

    興味深く、かつ、答えの出ていない分野としては「芸術」との関係。この本によると、芸術作品が残され始めているのは、4万年前、ヨーロッパの後期旧石器時代からであり、クロマニョン人からとのこと。芸術作品を残すためには、抽象的概念を理解する能力が必要であるため、その能力の有無は存続と消滅に何か関係しているのかもしれない。
    一方で、ネアンデルタール人は、仲間を介護することや死者を弔うことをやっていたとの説がある。これは相手を思う気持ちがなければできない。現在の人類とネアンデルタール人に連続性は無いらしいが、なんらかのつながりはあったのだろうなと感じる。

    ネアンデルタール人の消滅について、納得のいく答えはないらしい。しかし、27000年前のイベリア半島サファイラ洞窟で見つけられたのが最後らしい。アフリカを目前としながらもその地で消滅したのだろうか。

    また、人類の500万年にわたる長い歴史の中では、99%以上の期間で「隣人」といえる、異なる種族の人類が存在していたとのこと。別の種族が消滅し、自分達の種族が存続している。これは現在の人類が何らかの理由によって、存続が許されたとも考えられる。最後の隣人は3万年前のネアンデルタール人だと考えられるため、その消滅の理由が分かれば、現在の人類の道しるべにもなりうるという言葉には説得力があった。

    自分の全く知らない分野であり、かつ、答えの出ていないことも多いため、書かれている内容をがどこまで正しいのかは分からないけど、とても刺激を受けた。

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