これだけは読んでおきたい科学の10冊 (岩波ジュニア新書 456)

制作 : 池内 了 

• 岩波書店 (2004年1月20日発売)

作品紹介・あらすじ

若いときに感銘を受けた本は、あとあとまで心の底に残り、生き方・考え方に影響をあたえつづける。ぜひ読んでほしい自然科学の本の内容や魅力を、科学者たちが愛着をこめて紹介する。事実と真実、想像と創造、挫折と栄光。自然自体にも科学者の営みにも、さまざまのドラマがあふれている。科学はこんなにもおもしろい。

感想・レビュー・書評

[トグサさんの感想 · 2021年3月19日]

この本を科学に興味を持つ小中学生におすすめする。
通例、この手のジュニア新書は、高校生向けに書かれており、大人の読書にも十分面白いものだが、この『科学の10冊』は、非常にやさしく書かれている。
勿論、小中学生が、紹介されている書籍は読みないだろうが、この本を読み、科学の概要を知ることは、その後の進路に大きな影響を与えるだろう。
一転、大人には、余りにもやさしく書かれているため、星3つである。

[dai-4さんの感想 · 2018年11月12日]

知らん本と半々くらい。で、実際に読んだことがあるのは『ゾウの時間～』だけ。ジュニア向けの10冊でその有様って、科学の素養が疑われるってことやないか！…って自虐はさておき、知らん本の中で読んでみたいものも見つかったし、ブックガイドとして、その前に科学の入門書そのものとして、それなりの役割を果たしてくれそうな内容。さすがジュニア新書。
ちなみにその10冊とは、「宇宙創成初めの三分間」ワインバーグ、「原子爆弾の誕生」ローズ、「零の発見」吉田洋一、「ゾウの時間ネズミの時間」本川達雄、「ソロモンの指環」ローレンツ、「沈黙の春」カーソン、「二重らせん」ワトソン、「PWERS OF TEN」モリソンほか、「不思議の国のトムキンス」ガモフ、「物理学はいかに創られたか」アインシュタイン・インフェルト。

[co2co2さんの感想 · 2014年5月5日]

レイチェル・カーソンの「沈黙の春」やワトソンの「二重らせん」を取り上げるのはいかがなものかと思う。「沈黙の春」はマラリアを再び蔓延させた元凶であるし、「二重らせん」などを読むと、科学者を目指そうとする女子の数が減ってしまうのではないだろうか。

[りらっくまさんの感想 · 2012年10月8日]

ふつうの理系の教科書では内容をもとに構成されているが、この本の中で紹介されている本の大多数は発見の時系列をもとに話が展開している。時系列に展開されていると、体系だった知識はすぐには得にくいかもしれないが、科学者の発想をたどっていくことができるので理解の度合いが違う。もちろんその過程では失敗、間違いだらけなので寄り道せざるをえないが結果的には深い理解が得られよう。特に文系になじみやすい本かもしれない。

[baxさんの感想 · 2011年3月26日]

［　内容　］
若いときに感銘を受けた本は、あとあとまで心の底に残り、生き方・考え方に影響をあたえつづける。
ぜひ読んでほしい自然科学の本の内容や魅力を、科学者たちが愛着をこめて紹介する。
事実と真実、想像と創造、挫折と栄光。
自然自体にも科学者の営みにも、さまざまのドラマがあふれている。
科学はこんなにもおもしろい。

［　目次　］
１　ワインバーグ『宇宙創成はじめの三分間』
２　ローズ『原子爆弾の誕生』上・下
３　吉田洋一『零の発見』
４　本川達雄『ゾウの時間ネズミの時間』
５　ローレンツ『ソロモンの指環』
６　カーソン『沈黙の春』
７　ワトソン『二重らせん』
８　モリソンほか『ＰＯＷＥＲＳ　ＯＦ　ＴＥＮ』
９　ガモフ『不思議の国のトムキンス』
１０　アインシュタイン、インフェルト『物理学はいかに創られたか』上・下

［　ＰＯＰ　］


［　おすすめ度　］

☆☆☆☆☆☆☆　おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆　文章
☆☆☆☆☆☆☆　ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆　メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆　冒険性
☆☆☆☆☆☆☆　読後の個人的な満足度
共感度（空振り三振・一部・参った！）
読書の速度（時間がかかった・普通・一気に読んだ）

［　関連図書　］


［　参考となる書評　］

[tokyokaiyolibsさんの感想 · -]

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