本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784005004720
感想・レビュー・書評
-
☆☆☆2025年3月☆☆☆
野口英世。幼少期に火傷で指に障害を負い、その指を治してくれた医学に感動。その後世界で病気に苦しむ人たちを救った。特に黄熱病の解明に尽力し、自らも黄熱病で命を絶った。これが野口英世に関して持っていた知識のすべて。きっと小学生時代に教えられた情報を断片的に記憶しているものだが、なんと浅い!
さて、今回岩波ジュニア新書の『野口英世』を読んで、初めてこの人の生涯を辿ったと言える。知らなかったことばかりで、エキサイティングな読書体験だった。
まず、野口が赤貧の家庭に生まれ、非常に苦労したこと。成長してからは金遣いが荒く、お酒も大好き。アメリカに渡る前日に横浜の料亭で渡航費の大半を使い果たしてしまったというエピソードには驚きだ。どちらかといえば、真面目一辺倒のイメージを持っていた。そのように豪快に遊ぶのはあくまで一面であり、仕事に関しては執念をもってやり切る。寝食を忘れて没頭する人物であった。また、黄熱病に関する功績を後に否定されたことも初めて知った。
この本を読めば野口英世のその時々の情熱や悩みが感じられて、彼の人生を追体験できる。
本を読む楽しみを再確認する事ができた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
289-I
閲覧新書 -
4-00-500472-5 211p 2004・6・18 1刷
井出孫六の作品
本棚登録 :
感想 :
