コミュニケ-ションの日本語 (岩波ジュニア新書 490)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005004904

作品紹介・あらすじ

「こんにちは」はなぜ家族に言わない?「本当」と「ほんと」は違う?ふだんなにげなく使っている言葉をあらためて見直してみると、日本語のおもしろいしくみが見えてきます。プレゼンテーションや日常会話で、自分の思いをきちんと伝え、相手をしっかり受けとめる"伝え合い"を豊かにするための楽しいヒント。

感想・レビュー・書評

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  • 「「こんにちは」はなぜ家族に言わない?「本当」と「ほんと」は違う?ふだんなにげなく使っている言葉をあらためて見直してみると、日本語のおもしろいしくみが見えてきます。プレゼンテーションや日常会話で、自分の思いをきちんと伝え、相手をしっかり受けとめる"伝え合い"を豊かにするための楽しいヒント。」

  • ピラミッドという塾向けのワークの国語の問題として抜粋されていて、内容が気になったので読んでみた。

    ジュニア新書なので、発見は少なかったが、人間関係におけるコミュニケーションをわかりやすく的確に述べていた。特に「きちんと話をきく」と「意見の違いを切り抜ける」は大人でもできていない人が多い(自分もその一人)ので、ためになる。
    ・事実と意見をごっちゃにしない
    ・相手を頭ごなしに否定しないようにする表現

  • 2021.10.17市立図書館→2021.11.5購入
    言語学、日本語関係の入門書はいろいろチェックしてきたつもりだったけど、これはいままで出会いそびれていた(ちょうど次女が生まれたころの刊行)。

    言葉以前のノンバーバルコミュニケーション、あいさつ、わかりやすく話す、きちんと聞く、意見の違いを切り抜ける、そして敬語・敬意表現の6章仕立てで、人のコミュニケーションはどういう要素で成立していて、どんなときに行き違いが生じうるのか、上手に伝えるためにどう工夫できるのかが順序よくわかっていく。引用されている調査データやケースも興味深い。意見の否定=人格の攻撃や否定のように感じがちな最近の若い人(というか日本人全般)にむけて、意見の違いを認め合い、互いの立場に配慮しながら伝えたり受け止めたりして考えを深めていくことの大切さをていねいに説明していると感じた。このまま高校や大学の教養クラス、上級日本語コースのテキストにしたいくらい。

    さらっとよむと当たり前のことしか書いていないように思う読者が多いかもしれないが、一つ一つ、自分ができているかどうか考えてみると(たとえばちょっとした接続詞の使い分けひとつでも)たぶんだれもがまだまだ工夫の余地ありだと気づくと思う。言葉やコミュニケーションって案外むずかしくて、ぱっと通じ合っているのは奇跡みたいなものなのかも、という気がしてくる。
    また、正解や誤用を決めつけるようなところがないのを物足りなく思う読者も少なくはないかもしれないが、ひとの言語やコミュニケーションというのはマニュアルで正誤が決まるような簡単なものではないということがこの本全体から伝わるといいなと思った。

    UG・イシダさんのイラストがけっこう楽しい。

  • 岡野幸夫先生 おすすめ
    38【専門】810-M

    ★ブックリストのコメント
    ふだんなにげなく使っている言葉をあらためて見直してみると、日本語のおもしろいしくみが見えてきます。プレゼンテーションや日常会話で、「伝え合い」を豊かにするための楽しいヒント。(裏表紙より抜粋)

  • 挨拶から会話、距離感、ことばのえらび方など。
    中高生むけかな?C0281

  • 図書館で借りてざざっと斜め読み。

    きっかけはtwitter、特別支援教育か通級かなにかに関するアカウントの方がこの本を紹介していたから。
    ちょうどコミュニケーションが苦手な人にはどう教えればいいのか、とかSSTって独学でなんとかならんかな、とか思っていたので。


    結論からすると、ジュニア新書だけあって、なんだ、当たり前じゃない、と思うことも結構多い。
    でもあたりまえ、がなかなか身につかない人にとってはいいのかも。身についてるつもりだけど、我が身を振り返るきっかけにいいかも。

    ・なお、怒るとき、重要な注意点が二つあります。一つは、自分はこれこれこういう事情で怒っている、という理由が相手にきちんと伝わること、そして、けんかの結果を考えること、です。(p149)


    ・いよいよ感情的に爆発しそうな時、相手に対しても、自分に対しても、「冷静でいること」を考えてみるといいと思います。(p151)

  • 実用的な日本語講座、という感じ。日本語の本だけあって論理がしっかりしているので、かなり読みやすい。

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2015年度第1回図書館企画展示
    「大学生に読んでほしい本」 第1弾!

    本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。

    木下ひさし教授(教育学科)からのおすすめ図書を展示しました。
        
    開催期間:2015年4月8日(水) ~ 2015年6月13日(土)
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

    ◎手軽に新書を読んでみよう
    1938年に岩波新書が創刊されたのが新書の始まりです。
    値段も分量も手ごろな新書は「軽く」見られがちなところもありますが、内容的に読み応えのあるものも多くあります。気に入った著者やテーマで探してみるとけっこう面白い本が見つかるものです。広い視野を持つために、興味や関心を広げるために新書の棚を眺めてみましょう。刊行中の新書を多様な角度から検索できるサイトもあります。(「新書マップ」)

    ◇新書で日本語を知ろう
    分かっているようで分からない日本語。まずは知ることですが、難しく考えず日本語の本を読んで親しんでみましょう。大切なのは気持ちですが、誤解を招かない表現もまた大切です。大学生として、社会人として知っておいて損がないのが日本語の知識です。

  • 「みんなが大好きアンパンマーン!!」はみんながアンパンマンを好きなの?アンパンマンががみんなを好きなの??とか会話の距離は関西人の方が近いとか(関西人の距離の取り方の方が近く、関東人はどんどん後ずさりしていくらしい・・・)。

  • 日本語についての考察あれこれ。岩波ジュニア新書だけあって、年を食った自分にはやや物足りなかった。中高生のときに読んでおくといいでしょう。

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著者プロフィール

早稲田大学文学学術院教授

「2024年 『「書けない」から「あっ 書けた!」へ 子どもが変わる はがき新聞のすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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