ミジンコはすごい! (岩波ジュニア新書)

著者 : 花里孝幸
  • 岩波書店 (2006年4月20日発売)
3.56
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  • 本棚登録 :76
  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005005321

作品紹介・あらすじ

目をクリクリさせて愛らしい表情のミジンコ。しかし、魚など捕食者の多い湖で生きぬくのは大変です。食われないように頭をとがらせたり、深いところにもぐったり、環境が大きく変化する湖にすんでいるミジンコの、不思議でおもしろい生き残り戦略を解き明かすことで、生態系のしくみが見えてきます。環境と生態系を考える1冊。

ミジンコはすごい! (岩波ジュニア新書)の感想・レビュー・書評

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  • 4-00-500532-2 211p 2006・4・20 1刷

  • ミジンコの生き残り戦略がすごいことも生態系にとって大事なことも良く分かったけど、逆にすごくない生き物なんているのかな。

    どの生物もすごく巧みに環境に適応しているし、生態系にとって重要なんじゃないかな。

    1 ミジンコに注目
    2 ミジンコの正体
    3 魚vsミジンコ
    4 湖の水環境を考える
    5 水槽で「湖」の生態系を見る
    6 湖から地球環境を考える

  • 面白かった(^^)ミジンコから生態系を考える。

    ミジンコ、かわいくて、ファンタジックで、周りの環境で変幻自在に姿や生態を変える。よくよく考えるとSF?ホラー?だよな。
    リアルにこの世界を形にしたら、面白い。

    絵の先生に話していたら、「ミジンコの絵を描いてみよっか」となりました。絵もいいけど、紙でミジンコモビールつくったら楽しそうだな。



    メモ
    ・ミジンコは魚のにおい物質を感じると頭をとんがったものが生まれる種類のものもいる。

    ・周りの酸素が少なくなると、体内でヘモグロビンから酸素をつくって、赤くなる。

    ・窒素・リンが増える→植物プランクトンが増えると、有機物が増えて、水質は悪くなるけど、そのためにミジンコは増えて、魚は増える。

  • ある種のミジンコは別のミジンコと一緒の水中にいると頭の先がとんがってくるんだって!食われ難いように。すげ!

  • [ 内容 ]
    目をクリクリさせて愛らしい表情のミジンコ。
    しかし、魚など捕食者の多い湖で生きぬくのは大変です。
    食われないように頭をとがらせたり、深いところにもぐったり、環境が大きく変化する湖にすんでいるミジンコの、不思議でおもしろい生き残り戦略を解き明かすことで、生態系のしくみが見えてきます。
    環境と生態系を考える1冊。

    [ 目次 ]
    1 ミジンコに注目(頭をとがらせるミジンコ ミジンコを食べるもの、ミジンコが食べるもの ほか)
    2 ミジンコの正体(からだが透明なわけ 変身の達人 ほか)
    3 魚vsミジンコ(魚をおそれるミジンコたち ミジンコは魚とのたたかいで進化した ほか)
    4 湖の水環境を考える(湖はどのようにして汚れるか 湖が汚れると魚が増える ほか)
    5 水槽で「湖」の生態系を見る(湖の動物プランクトン群集を調べる 水槽にプランクトン群集をつくる ほか)
    6 湖から地球環境を考える(湖は地球生態系の縮図 地球環境を大きく変えた生物 ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 面白い本でとても楽しめた。説明されている事象はいずれも「理屈でいえばそうなるか」と理解できるものではあるけれど、それぞれを具体的に説明している迫力がとても面白い。

    ただ実験に関して話をする際、読者にも実験をすすめるような書き方は無用だったと思う。結構大規模な実験で手軽にできるものではなく、その部分がやや冗長になってしまったと思う。

    ただそうした部分はさほど大きな部分を占めるのではなく、全体としては読んでよかったと思える本。

  • 20100418 坂田明氏の写真に感心

  • いきなり何なんだ?と言われそうなタイトルだ。
    しかし、そんなタイトルの本があったのだ。



    岩波ジュニア新書の生物ネタ。
    恐らく、自分からは絶対に関わることはない分野であろうが、
    勤務先の可愛い後輩が『最近のお気に入り』と言うので、
    騙され半分で借りてみた。

    コテコテの生物学者による、実に真面目なミジンコの話。
    大きなもの、小さなもの、角を出したり、赤くなったり、
    黒くなったり、いろんなミジンコの生態…
    筆者はそれらを実に熱く語る。

    そりゃあんた、人間にだって色々いるんだから、
    ミジンコにだって色々あるだろうさ。

    読み始めの頃、私の感想はそんな感じだった。

    何事にも興味を持つことはいいことだ。
    どういうわけかこの作者は、ミジンコに興味を持ったのだろう。
    それはそれなりに興味深い生態であるのかもしれないが、
    私にとってそれは、例えばオタクによるアニメキャラの説明と
    大差なかった。

    しかしである。
    読み進むうちに、少しずつ話が変わってきた。

    そもそもミジンコ。体長1センチ程度で、
    目もひとつしかない、微生物にも関わらず、
    生命維持のため、様々な環境の変化に対して、
    自らも様々な形で変化を遂げ、順応して来た。

    この事自体、小さいくせに大したやつだと思われるのだが、
    何よりも、そうした行動が、自然環境全体に
    影響を及ぼしたりするらしい。

    そもそも、この作者。別に単にミジンコに興味を持ったと言うよりは、
    元々は生態系とか、食物連鎖による自然環境研究の観点から、
    ミジンコに注目するようになったようなのだ。

    そう言われたら、私にもピンと来るものがあった。
    九州には、『湖』というものは殆ど見かけないが、
    東京にいた頃は、ドライブなどで、『山』と言えば、『湖』が
    セットになるほど、湖は重要な要素だった。
    近場の相模湖をはじめ、奥多摩湖、山中湖、中禅寺湖、白樺湖、
    西湖、蓼科湖…山の旅行には、湖の思い出がほぼセットになっている。

    そして、それらは基本的には『きれいなところ』となっているはずなのだが、
    近くに行ってみると、意外と汚かったりして、
    白けてしまったことを思い出した。
    (大学のサークルの各種合宿での惨事も)

    普段、我々は、そういうのを見ても、『あーあ、…』と
    ため息を付く他はないが、この作者は、その対策を練るために、
    傍目には物好きとしか思われないであろう研究を
    長い間続けていたようだ。

    それでどうやらわかってきたことは、
    湖の水質汚染を解消するのに、ミジンコが役に立つということらしい。

    理屈としては、そもそも『湖が汚くなった』という状態は、
    観光地の排水などにより、窒素やリンが多くなり、
    その結果植物プランクトンが大量に発生し、
    湖全体が緑っぽくなってしまったという状態のことらしいのだが、
    ミジンコは、その植物プランクトンが大好きなので、
    ミジンコを放流したら、本当にきれいになっちゃったという。

    ちなみに、ワカサギという魚があって、
    以前、それを放流したところ、それはミジンコを沢山食べる種類だったため、
    かえって湖が汚れてしまったこともあるらしい。

    元々『自然』というのは、何らかの変化に
    対応して、進化を遂げ、『適者生存』を繰り返してきた。
    生態系とか、食物連鎖とかを変化させるのは、
    何も人間だけではないらしい。
    その場合、何万年単位での変化である。
    それに対して、人間のそれは、数百年単位なので、
    そんな急激な変化に、自然界が対応できるのかという話らしい。

    そんな話を読んでいると、ミジンコの話が、
    いつの間にか、経済環境における自分たちと、重なって見えてきた。

    終身雇用、年功序列による一億層中流国家であったはずの日本
    という暗黙のお約束が、ここ数年で、劇的に変化し、
    そのスピードは、早まることはあっても、戻ることはあるまい。
    ミジンコは自らの体を変化させ、どうにかこうにか生きてきた。
    私も、環境のせいにばっかりは出来ない。
    どんな環境になっても、
    どうにかこうにか生きていかなくてはいけないなぁと、
    思わされるのであった。

  • 中学の理科以来見ない、聞かない、ミジンコ。素人にも分かりやすく、ミジンコの生態が学べます。生物ってすごいよ。

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