政治参加で未来をまもろう (岩波ジュニア新書 542)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005005420

感想・レビュー・書評

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  • 後半の、様々な政治参加の方法を淡々と紹介する部分が勉強になった。
    多様なレベルで、各人の個性に応じた政治参加を勧めている点が、リベラルでよい。
    また、勉強会の名前はかっこよく、とか、必ず議事録を取ろう、など、細かいけど実は大事な点を漏らさずに書いてくれているのも親切。
    その反面、前半の理論的な部分は、学者が書いた他の本の方が勉強になる。
    ま、著者は学者ではないから、理論面が弱いのは仕方ない。
    とにかく後半が素晴らしく、それだけで評価を高くせざるを得ない。

  • 4-00-500542-x 184p 2006・8・18 1刷

  • 今読んでみて感じることは、ここで書かれている状況がかなり現代にもあてはまることだ。この当時からすでにサムソンの躍進について触れており、日本人のモデルを出して、最先端のエレクトロニクスを学びたいと言わせている。それだけでなく、かねつするネトウヨが外交や国際関係を困難にすることを指摘している。
    当時の援助交際などで問題となった若者論だけでなく、このような意見を言っていることはかなり面白かった。

  • [ 内容 ]
    アメリカで誕生した18歳の市長、フランスの全国高校生連合、韓国の高校生向けインターネット新聞など、各国の若者たちの社会活動の事例を紹介。
    民主主義の意義、よりよい社会を作るための政治の役割、若者が政治に関心をもつことの重要性を熱く語る。
    市民が政治に参加するための具体的な方法をアドバイス。

    [ 目次 ]
    第1章 政治って、何だろう
    第2章 民主主義について
    第3章 現代社会に翻弄され侵食される若者
    第4章 世界の若者は何をしているか
    第5章 求められる日本の若者の政治参加
    第6章 どのように政治参加するか

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    [ 参考となる書評 ]

  • 普通に面白かった。
    今まで、テレビの政局だったり、退陣要求だったり、そういうのを見ていて興味は無かったけれど、この本で政治に興味をもてた。
    良かったのが、外国の高校生が活動しているという例が書いてあったこと。
    政治に積極的になっている学生もいるのに、自分はなんだ!って思いましたね。

    外国?昔?どっちだったか、若者が労働をして、貢献と満足を得ていると言う状況を知ったのは刺激になりましたね。
    今、学校で勉強しているだけの自分。労働をもこなす若者の存在。
    考えさせられますね。

  • 政治とは何か、民主主義とは何か、ということを著者なりの
    考え方をわかりやすく解説しています。

    高校生の市長の話などはやはり新鮮で読んでいて非常に興味が沸きます。

    そこから現代社会の若者、国際社会と日本の若者の違いを対比させながら
    書いていてクリアでわかりやすいですが、自虐的で病気的な日本人の若者という
    一部の若者をステレオタイプで言い切っているところが多少あります。

    最後には政治参加を訴えています。
    一読はいいと思いますが流し読みでよいでしょう。

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著者プロフィール

首藤 信彦
国際政治学者。
伊藤忠商事勤務後、ジョンズホプキンス大学SAIS客員研究員、INSEAD客員教授、東海大学教授、衆議院議員(民主党、3期)などを歴任。
専門は危機管理、予防外交、テロリズム研究。民主党内ではいち早くTPPへの安易な加盟に対して反対を表明し、TPP交渉のウォッチと情報分析、発信を積極的に行ってきた。
著書に『現代のテロリズム』(岩波ブックレット、2001年)、『政治参加で未来を守ろう』(岩波ジュニア新書、2006年、『TPPで自滅する日本型産業社会』(集英社イミダス(ネット版)、2016年)など。

「2017年 『自由貿易は私たちを幸せにするのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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