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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784005005468
みんなの感想まとめ
砂漠化のメカニズムやその影響について深く掘り下げる内容が展開されており、特に中学生にとっては地理の学びをさらに深める良い機会となる一冊です。植物の生態や土壌劣化の原因、人間活動が砂漠化を引き起こすメカ...
感想・レビュー・書評
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地理科目で砂漠化について学んだあと、もっと詳しく知りたい中学生にお勧め。これを機会にこれからの地球環境を考えてもらいたい。
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砂漠とそうでないところの、
「際」の部分をみつめるような、砂漠化の本。
おもに植生、つまりそこにどんな植物が根付いているのかを
クローズアップして、砂漠というものを説明してくれている。
2007年の本で、その当時のデータですが、
砂漠化していたり、する寸前だったり、しやすかったりする、
乾燥、半乾燥、乾燥半湿潤地帯には、8億5000万人もの人が
生活しているそうです。
そういう頼りない植生地帯に暮らすことは、そんな多くの人々が、
貧困に直結する環境に置かれてしまっているということだと思います。
本書ではその環境から脱する処方箋を記すばかりではなく、
砂漠化してしまうメカニズムを知ることで、
砂漠化をさせないようにしていこうとする志向性が強いです。
砂漠、砂漠といって、あなたの頭にはどんな景観が浮かびますか。
細かくて黄色い砂、砂、砂の景観でしょうか。
昼は暑くて、夜は寒く、緑の見受けられない土地。
しかし、どこかにオアシスと呼ばれる水たまりと緑の小さな地帯があったりする。
そういうイメージが多いと思います。
ところが、そういう砂砂漠と呼ばれる砂漠は、
全世界の砂漠の1/5に過ぎないそうです。
岩石が多かったり、硬い土地だったりして植生が貧しいという砂漠のほうが
よっぽど多いようなのです。
なぜ砂漠化するか。
自然環境の変化もそうですが、
この本では人工的、人為的な自然環境への負荷によっての砂漠化を
多く取り上げていました。
とくに遊牧民が国の方針で定住化させられて、
家畜のヤギやヒツジによってその土地が丸裸になり、
砂漠化していく過程が紹介されて、
それが悩ましい問題だと書かれていました。
また、土地のかんがいによって、塩害に見舞われて、
使えない土地になり砂漠化するという例もありました。
地下に塩類が濃くたまっているのを、
かんがいによって吸い上げられてしまったりするんだそうです。
なかなか単純なことではないみたいです。
都市砂漠として、東京副都心も取り上げられていて、
「この東京さばく~♪」なんて昔の歌がありましたが、
あれは詩的な表現だけじゃなくて、
学術的に正当な言い方でもあるんだなと知りました。
環境問題で生態系が変わる、絶滅種が増えて多様性が低下する、
などが言われることですが、
そういうことを突き詰めると砂漠化だと思うので、
それを防ぐということは、環境破壊に歯止めをかけることなので、
ちょっと知っておくのもいいんじゃないかなと思っての読書でした。
そんでもって読んでみると、
みんなに読んでもらいたくなるものなんですよねぇ。 -
・植生(葉)の反射率は、クロロフィルやカロチノイドのある0.4〜0.5μm(青紫)と0.68μm(赤)で低く、その中間の緑色でやや高い。0.75〜1.3μmの近赤外域で強い(約50%)。
・植物の生育量をあらわす植生指数RVIは、衛星画像のバンド4(近赤外)のバンド3(赤)に対する比。2.5以上は砂漠化していない、1.2は砂漠化。
・C4植物は、葉肉細胞にCO2を凝縮する回路を持つ。C3植物より蒸散速度(要水量)が小さく、光合成の最適温度や光飽和点が高いため、乾燥地に適している。キビ、ソルガム(モロコシ、コーリャン)、トウモロコシなど。
・CAM植物は、夜間にCO2を取り込んで液胞に蓄え、昼間は気孔を閉じて水分の蒸散を抑える。厳しい乾燥気候下に適応するが、光合成能力は著しく低い。パイナップル、サボテンなど。
・乾燥地域などの砂漠化のうち、気候要因に起因するのは13%で、それ以外は人間活動によるもの。湿潤地域の砂漠化(土地の荒廃)はほぼすべてが人間活動によるもの。
・人間活動による砂漠化の主な原因は、過放牧、天水農業の過耕作、灌漑農地の不適切な水管理、森林の乱伐。乾燥地などでは原因の46%が過放牧。
・UNEP「砂漠化世界地図 World Atlas Desertification 1997」に土壌劣化の面積と主要原因データあり。
・ヤギは草を根元から食べてしまい、トゲの生えた樹木に登って葉を食べつくすため、最も砂漠化を招きやすい。
・乾燥地の65%は、畑よりは放牧地の方が持続可能な利用に適している。
・過度の伐採が大きな問題を起こしている地域は、南アフリカを除くサハラ以南と、インドの乾燥地。 -
[ 内容 ]
いま、地球のあちこちで砂漠化がすすんでいる!
どんな自然条件や人間活動が原因なのだろうか。
食いとめる方法はあるのか。
中国やアフリカ、南米での調査と、内蒙古での放牧試験などをもとに、メカニズムをわかりやすく解説し、緑を復活させるためのエコロジカルな土地管理の方法を提案する。
[ 目次 ]
1章 地球のあちこちで砂漠化がすすんでいる!
2章 砂漠ってどんなところ?(砂漠はどうしてできるの? どんな景観なんだろう? ほか)
3章 人間活動が砂漠化を招く(砂漠化の原因 土地利用別にみた砂漠化 ほか)
4章 湿潤地域でも「砂漠化」はおこるか?(土地の荒廃 中国南部の水土流出 ほか)
5章 砂漠化した土地の緑化を考える(砂漠緑化と砂漠化した土地を緑化することのちがい エコロジカルな土地管理 ほか)
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[ 参考となる書評 ] -
分類=砂漠化・土地利用・緑化。07年2月。
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