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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784005005666
みんなの感想まとめ
財政に関する基本的な概念を平易な言葉で解説しており、特に政府と家庭の財政の違いやお金の流れについて、意外に知られていない仕組みを誰にでも理解できるように説明しています。難しそうに感じるテーマですが、重...
感想・レビュー・書評
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Amazonでもわかりやすいとの評価が多いが、同意できない。
文章が平易だからといって、わかりやすい記述とは限らないのではないか。
ジュニア層の読者が読んで、すんなり理解できるとは思えない。
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財政にまつわる関連概念について平易な言葉で易しく解説されている。特に、政府や家庭における財政の違いや、そのお金の流れの違いなどわかってるようで意外に知らない仕組みが誰にでもわかるように解説されていた。
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「おおやけ」の概念を「社会を構成している人々がすべて排除されない、誰もが参加できる領域」と説明するところから始まる本書。つまり財政は、「誰も排除されないお金まわりであり、社会の構成員の『共同の財布』」であると。
考えてみれば当たり前のことではあるが、財政と民主主義が密接につながり、それはすなわち、私たちの手に委ねられているのである、ということが、全編通しての主張と感じられた。
2023年度からの施行が決定した「インボイス制度」についての説明もあり。税率を上げるとすれば軽減税率を導入せざるを得なくなり、その結果、インボイス制度も導入が必要だろうという論。
「国の借金が膨れ上がっている」ということはよく言われることであるけれども、筆者は日本は国債を国内向けにしか発行していないので国家破綻というようなことにはならないと主張する。国の借金の考え方については、財政学者の間でも意見が真っ二つに分かれるそうなので、次はもう一方の意見を知りたく思った。
p.134
「内国債を発行しすぎて国家破産したという例は、人間の歴史のなかでは一つもありません。第二次大戦中、日本は今よりもっと多くの借金をかかえていました。しかし、それで破産はしませんでした。どういうふうに返したのかといえば、戦後インフレーションがおこったため、借金は事実上意味がなくなったのです。もう一つは、一回限りの財産税という巨額の税金をかけて、償還してしまいました。…日本政府が明日、借金を返そうと思えば、明日返すことができます。…税率100%の国債保有税という税金をかければいいわけです。」
という、実際に起こった横暴とも言える出来事を”国の借金解消方法”として述べる乱暴さには思わず声をあげて笑ってしまったけれど、それは当時の富裕層の没落を意味していて、当人たちにとっては笑い事ではなかっただろうし、そして現在日本(どころか世界中)はインフレの真っ只中にある。さらに、インフレが起こったときに困るという内国債の保有者が誰かというと、その筆頭は日本銀行であり、それって一体どういうことなんだっけ?とわからなくなる。
7章・8章は、財政学者からの未来への提言。当時の未来となった今、日本は何ら方針転換をすることなく、社会状況は確実に悪化している。このような中で「壊そう」という声を上げるのは簡単で、賛同もされがちだが、その先の未来を描けていなければ、ただただ社会・生活が壊れ、立ち直るのが困難となる破局を迎えるだけ、という言葉には、2021年衆議院選挙の結果を思い浮かべる。
p.192
「まず地域の住民として、隣人たちといっしょに政府を作り、その隣人たちの政府の集まりとして一つの国家というのができあがっている、という形にしなければならない」
まずは足元から。分断された私たちがつながりを取り戻すには、まず、「私」が誰かの隣人であるという意識を持ち行動することと改めて思う。 -
難しかった…この内容で中高生は分かるのかな?
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字ばっかりの本を久しぶりに読んだ気がします。
一見難しそうだが、重要なこと(新聞等で話題になるようなトピックス)を理解できるように、取捨選択して書かれています。
財政の基本を知らなかった私にとっては、目から鱗の一冊でした。
建設公債の原則
繰上充用制度
会計年度独立の原則
などの言葉を知らないが、財政に詳しくなりたい方には手頃かと思います。 -
大学生の頃に購入して以降、社会人になってからもずっと積まれており、ようやく読んだ本。
すごく簡単に分かるところと、言い回しが難しいところとがある。
インボイスはこの頃から話題にはなってたんだと気付きを得たが、仕組みを聞くといつも頭がこんがらがるので、頭の中をよく整理する必要があるなと改めて思った。
社会人が読んでも難しい部分はあるが、全体的にすごく丁寧に説明をしており、分かりやすい。
ただ、予算がどのように決められているのかや財務省の実情とかそういうところを知りたくて買ったので、少し物足りなかった。 -
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書, 2007)
▼ 高校生くらいでも読める財政(学)入門書。
▼ 第2章の税の話が明快。
▼ 第5章の国債の話が面白い。日本政府の国債はほぼ内国債であり、また資産も多くあるので、大した問題ではない。問題は、政府が予算の1/4を借金返しに充てている点、またそのことが所得再分配に反してしまう点にある、と。
「財政の借金が大きくなると、財政がこの所得再分配の機能を果たせないどころか、逆再配分の機能をもってしまうということです。なぜなら、国債をもっているのはお金持ちの階層です。したがって、国民からとりたてた税金を、国債の借金返しに使えば、一般の国民から税金をとって豊かな人々にお金を再配分してしまうという現象になるのです。
現在日本でおこなわれようとしている、財政再建のために消費税を増税しようという政策は、この典型です。なぜなら、消費税は負担が逆進的で、貧しい人に負担が大きく、豊かな人に負担が小さいからです。税金で貧しい人々に負担を求め、国債をもっている豊かな人々にお金を配分するということになるわけです。
つまり、本来の財政は、国民のお金を右のポケット(豊かな人々)から左のポケット(貧しい人々)に移すのが役割なのですが、財政再建のための消費税増税では、左のポケットからお金をとって、右のポケットに押しこむという逆再配分がおこなわれる危険性があるということです。」(137頁) -
言い回しがジュニア新書にしては難しく、例示も中高生には分かりづらいように感じたが、当のティーンエイジャー達はどうなのだろう。
挿入されているグラフはひと目でメッセージが伝わる価値のあるものだったが、アクセスしやすい出典であれば、なお良かった。
政府や自治体のお金の原則が分かりやすかった。 -
これ、中高生向け?!
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非常にわかりやすく、財政の役割、日本の財政の仕組みや問題点など理解できた。
とても良いと思ったら東大教授で財政審議会の会長という現場の方が書かれた本でした。
本来こうあるべきという日本の財政のおかしなところにも切り込んでいて、単なる平易な本ではなく考えさせられる内容もあった。
初学者向け。 -
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国の財政について最初の一冊として薦められた本です。確かに一知半解で聞いていたことがどんどん分かって気持ちいいです。このレベルのことは共通認識しておかないと確かに議論は成立しない。
基礎的な用語について説明と、本来どういう意味で、今はどうなっていると書いてある。経緯についてはジュニア向けだと大部になるのであえて割愛されているのだろう。 -
【要約】
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【ノート】
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978-4-00-500566-6 198p 2007・6・22 1刷
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こういうのなーんにも知らなかったので、ちゃんと勉強できてよかった。また、もっと知りたいのに記述が足りないと思う部分もあり、もう少し別の本も読んでみたいものです。
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桃太郎さん、桃太郎さん、お腰に付けたものは何ですか。
日本一の黍団子だ。
江戸時代:一つください。お供します。
明治時代:一つください。家来になります。
→土地や労働を取引するようになったのは明治時代。 -
(1)財政、予算、税金、お金の使い道、国の借金、国と自治体の関係について分かりやすくかかれている。
(2)国が借金していることでの問題が2つある。
1つめは財政の使い道というのは、国民の生活を支えたり、国民の経済支えたりする公共サービスを出していくことなのだ。だが、借金返しに予算の4分の1ものお金が使われているため、国民の生活を支える公共サービスや、企業が生産活動をおこなうための前提条件をつくりだす、という財政が本来やるべき仕事ができなくなる。(p135〜136)
2つめは、財政の大きな任務である所得再配分に反することだ。所得再配分とは、豊かな人に税金を重くかけ、貧しい人には現金を給付して、国民の所得の格差を小さく、できるだけ平等な社会にしていこうという役割をしている。だが、財政の借金が大きくなると、この所得再配分の機能を果たせないだけでなく、一般の国民から税金をとって豊かな人々にお金を配分する逆再配分という現象がおこる。(p136〜137)
対処法としては、租税構造をできるだけ公平にしておくことが大事だ。公債費が多くなれば、豊かな人々に多くのお金が分配されるので、税金もお金もちの負担を増やしておけば、景気が回復してくると、お金持ちが増え税収も自然に増える。これを自然増収といい、それによって財政再建もできることになり、所得再配分もできている。
そして、支出を減らさないこと。公共サービスの量を確保しながら、借金を返していくということ。(p138)
(3)どんなところに私たちの税金が使われているか、税金の仕組みを知れた。
財政のことを勉強するには良い内容だと思い、より日本の財政に興味がでてきた。(半歩崎由紀子 20150105) -
なかなか面白かったです。「しくみ」だけではなく財政に対する「考え方」を身に付けることができる良書。ただし専門用語がポンポン出てくるので中学生が読むのは難しいでしょう。高校生でもなかなか…。また神野先生はやや偏った考えの持ち主のため、そこら辺を理解した上で読む必要があります(神野先生の考えが駄目という意味ではありません。為念)。そういう意味では、読者対象は大学生~社会人ということになりそうですが、分からないながらも早い段階(中高生)でこうした良書を読んでおくと、社会をみる眼が鋭くなると思います。
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『地方財務』の特集で、地方自治体の財政担当者の多くがお勧めの本に挙げていたが、本書を読んだきっかけである。確かに、ジュニア新書ではあるが、中身はかなり濃密だった。公共支出の基準としての「ニーズ」と「ウォンツ」という概念など参考になった。
しかし、財政における借金についての考え方には賛同できなかった。国債を持っているのは金持ちであり、逆進性のある消費税増税で借金を返すのは逆再分配になると主張しているが、国債の多くはゆうちょ銀行などの金融機関が持っている。財政破綻が起これば、そういう金融機関に貯金や預金をしている一般国民にも多大な悪影響を及ぼすことについてはどう考えているのだろうか。また、公共サービスは維持しつつ、租税構造を公平にし金持ちから税金を取ることで借金増に対応するとしているが、所得捕捉の仕組みの構築ができないこと、高所得者への増税にも量的な限界があることなどを考えると、やはり、広く薄く集める消費税の増税しか財政健全化の道はないように思われる。 -
財政のしくみについて、簡単な言葉で丁寧に解説されている。日本の財政のしくみや特徴を学ぶことができた。消費税増税の是非等を考える際に非常に参考になった。
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