道具にヒミツあり (岩波ジュニア新書)

著者 :
  • 岩波書店
3.50
  • (6)
  • (0)
  • (12)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 50
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005005819

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ものづくり
    C0250

  • 中学受験や高校受験の国語の入試問題には実に興味深いお話がのっていることが多く、生徒達がこの面白さを理解するかどうかに関係なく、授業中に思わず読みふけってしまうことがあります。ここにとりあげた小関智弘さんのお名前は問題のなかによく見かける名前です。いつも気になっていた本を購入してみました。

    小関智弘さんは、町工場の旋盤工として51年間はたらいた後、作家として活動されている方です。ものづくりの現場にいた方であるからこそ持てる視点があり、語れることばをお持ちの方です。ものづくりの現場を普段私たちが意識することはありません。ボールペンの先端のボールにどれだけの技術が詰め込まれているかなんて知らないし、ふだんかけていることも忘れてしまうような軽いメガネをどうやって作っているかも知りません。オリンピックの砲丸投げの選手達がある日本人の作る砲丸を熱望しているなんて・・・。ものづくりの現場はどちらかと言うと陽の当たらない部署のようです。しかしこれらなじみの道具たちには、なみなみならぬ奥深い技と、職人たちの熱い営みが、練り込まれているということを、筆者はあぶりだし披露してくれます。

    ここでとりあげられる道具は
    ボールペン
    消しゴム
    メガネ
    カメラ
    ファスナー
    ケータイ
    自転車
    ギター
    シューズ
    砲丸
    などです。

  • [ 内容 ]
    ボールペンに消しゴム、メガネにファスナー、ケータイに自転車。
    なじみの道具たちが安心して使えるのは、つくる人たちの工夫がこめられているからだ。
    旋盤工だった小関さんが、つくった人からポイントを聞いたり、調べたりして、ヒミツを教えてくれる。
    道具とつくる人たちの素顔が見え、「こんなに工夫があったんだ!」と感心させられるぞ。

    [ 目次 ]
    1 ボールペンの球がよく回転するわけ
    2 書いたものをどうやって消すか
    3 メガネやカメラが軽くなったわけ
    4 思いもよらないファスナーの使い道
    5 ケータイのモデルチェンジを支えるもの
    6 自転車を眺めて考える
    7 よく鳴るギターのヒミツ―現代の名工をたずねる(1)矢入一男さん
    8 アスリートを支えるシューズ―現代の名工をたずねる(2)三村仁司さん
    9 辻谷砲丸がオリンピックでメダルを独占したわけ―現代の名工をたずねる(3)辻谷政久さん
    10 提案型ものづくりが産業を支える―小さな工場の大きな工夫

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ジュニア新書というので子どもに読ませてみたいと思ったが、文体こそ分かりやすい文章で書かれているが、その内容は大人が読んでも十分に楽しめる。ものづくりを生業としている方だけに仕事への情熱が伝わってくる。こういった人たちが日本の高度経済成長を支えていたのだと思うと若い世代を育てる必要性を痛感する。

    町工場が元気になってくれたら日本ももっと元気になるのだろうに。学校の図書館にぜひあって欲しい本だと思う。

  • (2008-09-03読了)

  • <pre><b>ボールペン・消しゴム・メガネ・ファスナー・ケータイ・自転
    車…。なじみの道具を安心して使えるのは、つくる人たちの工
    夫がこめられているから。さまざまな知恵や工夫、知られてい
    ない技など、道具のヒミツを紹介する。</b>(TRC MARCより)

    資料番号:011019593
    請求記号:502.1/コ
    形態:図書
    </pre>

  • 身近ないろいろな道具の裏話。
    身近にあるものでも、意外な工夫や新しい技術が使われているのです!

    ものづくりに興味がある人にはおすすめ。

  • 日本の中小企業はまだまだ元気だなあと思わせる一冊。もう少し子供向けにして絵や図で見せてくれるとよかった。図書館予約数は1(08/03/01現在)です。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

作家、元旋盤工。1933年、東京生まれ。高校卒業後、大田区内の複数の町工場で50年余り旋盤工として働く傍ら、1975年、『粋な旋盤工』で作家デビュー。以降、ものづくりの現場で生きる人びとの人間模様を描いた作品を次つぎと発表。1981年には『大森界隈職人往来』で日本ノンフィクション大賞、2004年には『職人学』で日経BPビズテック図書賞を受賞。また、2003年には、科学技術普及啓発の功績で文部科学大臣賞を受賞している。著書に、『どっこい大田の工匠たち』(現代書館、2013)、『職人学』(日本経済新聞出版社、2012)、『町工場巡礼の旅』〈中公文庫〉(中央公論新社、2012)、『越後えびかずら維新』(小学館、2010)、『町工場・スーパーなものづくり』〈ちくま文庫〉(筑摩書房、2009)、『現場で生まれた100のことば』(早川書房、2008)、『道具にヒミツあり』〈岩波ジュニア新書〉(岩波書店、2007)、ほか多数。

「2014年 『町工場のものづくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小関智弘の作品

ツイートする