ぼくたちのアニメ史 (岩波ジュニア新書 587)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005005871

作品紹介・あらすじ

草創期から日本のアニメを支えてきた人気脚本家によるアニメ入門。『鉄腕アトム』や『デビルマン』をはじめ、著者自身がたずさわった数々の作品のエピソードをまじえアニメの歴史をたどります。歴史的名作から最新の話題作まで、テレビアニメの魅力を縦横無尽に語り尽くす、ファン必読の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 978-4-00-500587-1 183p 2008・2・20 1刷

  • 昔よりの話が多め
    昔のアニメのこと

  • 若々しい書きっぷりを読みつつ、実年齢を知った時の差に心底驚き。内容については、書きたいままに書いたという感じで、いちおう時代順っぽく追っている感じではあるが、「ぼくたちのアニメ史」というタイトルそのもの。より正確には「ぼく(たち)のアニメ史」という感じかな。でもアニメ史の初期において、例えば少女漫画の大きい目が受け入れられるか心配したことや、投げてからキャッチャーミットに収まるまでの長いボールの滞空時間の演出が受け入れられるかとか、さまざまな試行錯誤があったことが分かり、またそれが心理学の知覚研究とも結びつきそうで面白かった。全体を云々というより、ところどころの細部を楽しむ本かな。でも岩波ジュニア新書には、ちょっとおっちゃんすぎるのではないかと(内容が)。

  • 本人降臨。これもまた新書の良さ。「歴史がそのまま歴史書いちゃいました」みたいな感じ。
    ---
    詳しくはブログに書きました
    http://d.hatena.ne.jp/makeyan/20110213

  • 懐かしいアニメの題名を見て、また見たくなりました。

  • 2010年10月4日読了。中高生向けの「岩波ジュニア新書」の一冊、アニメ黎明期の企画・脚本に数多く関わった筆者がその思い出を語る・・・。作中で自身も述べているが、「ぼくたちの」という割には筆者の視点で作ったアニメ・面白かったアニメについて述べていっているので、網羅性や全体感には乏しい作り。まあ、「知らないものについては書けないし、書かない」という筆者のある意味誠実さの表れではあるとは思うが・・・。有名TVアニメの初期の脚本家として、筒井康隆・小松左京・豊田有恒・半村良など日本を代表するSF作家たちが名を連ねていることには驚かされる。「子供だまし」として世間からは低く見られていたアニメに対するクリエイターたちのビジネスを超えた熱い思い、幅広い知識と才気がアニメを進化させ、今のように「コンテンツ」として不動の地位を築くまでにいたったのだなあ。

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著者プロフィール

1932年、名古屋市生まれ。名古屋大学文学部卒業後、NHKに入社。テレビ初期のディレクター、プロデューサーをつとめたのち、脚本家に転身。『鉄腕アトム』、『エイトマン』、『ジャングル大帝』、『サザエさん』、『巨人の星』、『デビルマン』など、1500本超のアニメ脚本を執筆した。また、推理小説作家としても活躍しており、『仮題・中学殺人事件』、『迷犬ルパンの名推理』、『あじあ号、吼えろ!』、『完全恋愛』(牧薩次名義)など多数の著作がある。現在、デジタルハリウッド大学教授。国際アニメ研究所所長。本格ミステリ作家クラブ会長。

「2009年 『『鉄腕アトム』から『電脳コイル』へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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