いのちをはぐくむ農と食 (岩波ジュニア新書)

著者 : 小泉武夫
  • 岩波書店 (2008年7月11日発売)
3.32
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  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005005963

作品紹介

1年間に農業に就く後継者が5000人を割り、食料自給率も40%を割った。しかも、食品の安心・安全にも不安が大きい。そんな日本の農と食に未来はあるのだろうか。各地で活性化策をアドバイスしてきた小泉先生が、再生へのカギをにぎる取り組みを紹介してくれる。小学生からお年寄りまで、しっかりと道を切り開いているよ。

いのちをはぐくむ農と食 (岩波ジュニア新書)の感想・レビュー・書評

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  • この著者、発酵食品はうまいと言っているだけの本は面白いけど、社会を論じるとむちゃくちゃひどいな。雑な論理の典型例。いやー、僕史上まれに見るひどい本。ある意味貴重である。

  • 当たり前の事なんだけど、大事な事がたくさん書かれている。新自由主義を信仰する経済学者には是非読んでほしい、食べ物は安いところから買えばいいというものではない、というのを声を大にして言いたい。

  • S612.1-ジユ-596 300047909

  • 様々な事例を用いて日本の食についての説明が書かれておりとてもわかりやすかった。食と農の問題はデリケートで様々な視点からの考えがあり、一概になにが正しいかは言えないと思うがしかしそれでも美味しくて安全な物を子供たちにという点は未来永劫不滅で持たないといけないと感じた。食育もそうだがそれをバックアップするために食政を行うことが求められる。自分も食生活アドバイザーとしてこれを行っていきたい。今日食育シンポジウムに参加したこともあって様々な案が出てくる。

  • 20120727 ここまで来たら、これからの人に直接語りかけるしかない。大人として何ができるかかんがえるべきだと思った。そーり何とかして下さい。
    (`_´)ゞ

  • 「味覚人飛行物体」「鋼鉄の胃袋」という異名を持つ醗酵学者、それが本書の著者小泉武夫氏です。著者はとにかく食べることが好きで、世界を飛び回り、様々なものを味わっています。その一端を披歴している、日本経済新聞の夕刊に週一回ペースの連載コラム「食あれば楽あり」は、なんと1994年4月から続いています。しかし、そこには豪華な食事というのはほとんど登場しません。むしろ、本物の食材を使ってご自身で料理されたものが多く紹介されています。
     それだけだと、「グルメ」ということになりそうですが、醗酵学者である小泉氏は一味違います。まずご自身の研究対象である醗酵食品が大好きです。
     醗酵食品というと、ヨーグルトやチーズ、味噌、醤油、納豆がすぐに思い浮かびますが、独特のにおいを持つものが多いのも一つの特徴です。においで特に有名なのが韓国の「ホンオ・フェ」、アラスカの「キビヤック」、スウェーデンの「シュールストレミング」。特に「シュールストレミング」は、臭気指数計で、くさやの6倍以上、納豆の20倍近い数値を示すという「食品界の最臭兵器」です。こうしたものも、小泉氏は嬉々として食してきました。そして『くさいはうまい』という本まで出しています。のみならず、カメムシの幼虫など、今まで食べた不味いものばかりを、その名も『不味い!』という本で紹介しています。
     しかし、その著作を読むと、小泉氏は、臭いものはおろか、不味いものまでも愛しているようにさえ見えます。何しろ小泉氏は、不味いと言いながらも、それが今に不味いかを説明できる程に、ちゃんと食べているのですから。
     小泉氏が本当に怒りをあらわにするのは、食の伝統と安全を無視する無思慮であり、安易な手段に走る料理人の自尊心の欠如であり、食の根幹である農業を疎かにする愚かさについてなのです。農業と食とを軽視する風潮そのものに警鐘を鳴らしていると言っていいかもしれません。2004年に発足した「食に命を懸ける会」の名誉会長も務めています。
     その小泉氏が、農業と食について、真正面から論じたのが本書『いのちをはぐくむ農と食』です。
     日本の農業の危機的な状況、輸入に頼る危険性、農業活性化の乗り組み、食生活の変化が体に与える与える影響、食とは文化であるということ、食べ物を選ぶ本当の基準、地産地消の重要性、そしてごみ問題。《作る》からはじめて、《運ぶ》《選ぶ》《食べる》《後始末》にいたるまで、分かりやすく述べられています。
     その根幹にあるのは、地域性や伝統を大切にした、安心で安全かつおいしい食事を大切にする心と、素晴らしい食文化を残してくれた先人たちへの感謝の気持ちです。
     それは、『発酵は力なり』(NHKライブラリー2004/5/15)や、『食と日本人の知恵』(岩波現代文庫2002/1/16)にも、はっきりと現れています。
     そういった小泉氏の思いが、少しは理解されてきたのでしょうか。近年は、入試問題に農業を論じた文章が出題されることが多くなってきました。

  • 震災が発生する前、多くの人たちが「食料自給率」を問題にしていました。  でもその時点では KiKi はこの手の本を読んでみようとはあまり思いませんでした。  それはこういうことに興味を持っていなかったから・・・・ではなく、考えても考えてもある種のドツボに嵌ってしまって、そこより先に思考が進んでいかなかったからです。  と言うのも、今の自給率の低さは問題だと思っているけれど、じゃあ何パーセントだったらいいのか?と考えると100%がいいとは必ずしも言い切れないと思っているところがあるというのも原因の1つです。  

    安かろう悪かろうは問題だと思うけれど、安くて高品質のものであればそれが異国産のものであってもそれを取り入れることが悪とは言えないわけで、じゃあほどほどのところっていうのはどこなのか??  それを考え始めると、コレという妙案なんていうのは出てくるはずもなく、常に思考がぐるぐると堂々巡りをするだけでどうにもならなくなってしまうのですよ。  それにね、もっと言えば物の品質ってよく簡単に口にするけれど、正直なところその良し悪しっていうのが見ただけ、触っただけでわかる・・・・と言えるほど KiKi は物を見分ける力が自分にあると思っていません。

    (中略)

    ま、そういう意味でこの本には期待していた(何せ裏表紙によれば「再生へのカギをにぎる取り組みを紹介してくれる」とあったので)のですが、正直ちょっと期待外れでした。  「国産が安全だ、安全だ」と連発している割にはどうして安全なのかがきちんと書かれているわけではないし、食料自給率が低すぎることを嘆いていてそこは共感できるものの、「じゃあ何パーセントだったら健全と言えるのか?」に関しても明確に書かれているわけではなく、著者の主張は「日本は現在工業国だけど農業国になるべきだ(つまり100%超の自給率になるべきだ)というものなのかなぁ??」と漠然と感じるような書き方になっているように感じられるんですよね。  食糧危機という観点からは確かに輸入に頼っているよりは自給率が高い方が安心だとは思うけれど、モノの見方っていうのはそれだけじゃないしなぁ・・・・。

    (全文はブログにて)

  • [ 内容 ]
    1年間に農業に就く後継者が5000人を割り、食料自給率も40%を割った。
    しかも、食品の安心・安全にも不安が大きい。
    そんな日本の農と食に未来はあるのだろうか。
    各地で活性化策をアドバイスしてきた小泉先生が、再生へのカギをにぎる取り組みを紹介してくれる。
    小学生からお年寄りまで、しっかりと道を切り開いているよ。

    [ 目次 ]
    1章 日本の農業は崖っぷちにある
    2章 食料生産を外国に委ねたら
    3章 農業を活性化するために―さまざまな取り組みから
    4章 食べるものが変わった
    5章 食べものを選ぶ基準
    6章 地産地消と食育

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