いのちをはぐくむ農と食 (岩波ジュニア新書 596)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005005963

作品紹介・あらすじ

1年間に農業に就く後継者が5000人を割り、食料自給率も40%を割った。しかも、食品の安心・安全にも不安が大きい。そんな日本の農と食に未来はあるのだろうか。各地で活性化策をアドバイスしてきた小泉先生が、再生へのカギをにぎる取り組みを紹介してくれる。小学生からお年寄りまで、しっかりと道を切り開いているよ。

感想・レビュー・書評

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  • 食べ物に興味がある。
    農業に興味がある。
    自分で育て、自分で加工する日本人の知恵に興味がある。
    なので、この本を読んだ。
    全国各地、自治体から学校、個人までいろいろな取り組みが紹介されており、興味深かった。
    2008年に出版され、日本の食糧自給率に警鐘を鳴らしているが、
    2022年になってもこの問題は全く進展していない。
    それどころかTPPなどで、日本の食はさらに苦しめられている。
    著者が願う通り、高校生にも読んでもらい、一人でも食や農に興味を持ち進学する人が増えてほしい。

  • 当たり前の事なんだけど、大事な事がたくさん書かれている。新自由主義を信仰する経済学者には是非読んでほしい、食べ物は安いところから買えばいいというものではない、というのを声を大にして言いたい。

  • 様々な事例を用いて日本の食についての説明が書かれておりとてもわかりやすかった。食と農の問題はデリケートで様々な視点からの考えがあり、一概になにが正しいかは言えないと思うがしかしそれでも美味しくて安全な物を子供たちにという点は未来永劫不滅で持たないといけないと感じた。食育もそうだがそれをバックアップするために食政を行うことが求められる。自分も食生活アドバイザーとしてこれを行っていきたい。今日食育シンポジウムに参加したこともあって様々な案が出てくる。

  • 食の欧米化により日本人は心身ともに弱くなってしまった。伝統食を見直し、土のミネラル、海のミネラルを摂取することが大切だ。

    土のミネラルとは窒素、カリウム、鉄、カルシウム、ニッケル、アルミニウム、マンガン、リン、銅など
    根茎(ごぼう、レンコン、人参、里芋など)
    青菜(ほうれん草、白菜、小松菜など)
    青果(トマトやきゅうり、果物など植物の実)
    豆(主に大豆)
    海のミネラルとは、マグネシウム、マンガン、ヨウ素、ナトリウム、塩素、亜鉛

    海藻

  • 612-K
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  • 農業の大事さが分かる

    和牛は国産ではない。餌の999%が外国産

  • ジュニア向けとなってはいるけど
    おそらく大人が読んでも学ぶことは多いかと。

    大体において今のそういったところでは
    うわべだけしかそういうことは言わずに
    なぜいけないか、ということは出さないからね。
    うん、忖度しますからな!!

    お金をうんぬん言って申し訳ないけど
    本当に農業に真摯に向き合った時
    その収入はかなり大きなものになります。
    親戚の家の周辺の人たちの
    持っているものを見れば察することができるので。

    それと知人の方の実家も
    最強クラスでしたね。
    確か大台クラスです。
    (個人の家よ?)

    今のうちならば輸入に依存できるでしょう。
    だけれども、環境がなくなりつつあると
    どうなるか?
    考えないといけないんじゃないかな。

  • この著者、発酵食品はうまいと言っているだけの本は面白いけど、社会を論じるとむちゃくちゃひどいな。雑な論理の典型例。いやー、僕史上まれに見るひどい本。ある意味貴重である。

  • S612.1-ジユ-596 300047909

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著者プロフィール

小泉武夫(こいずみ・たけお):1943年、福島県の造り酒屋に生まれる。東京農業大学名誉教授。専門は醸造学・発酵学・食文化論。専門的な話を、分かりやすく伝える達人。また食の未来を中心に、日本が抱える多くの大問題に挑んでいることから、「箸(★正字)を持った憂国の士」と評される。140冊を超える著作があり、小説も『猟師の肉は腐らない』、『魚は粗がいちばん旨い』など、専門的な知識に裏付けられた独自の作品が多数ある。


「2023年 『熊の肉には飴があう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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