これからの防災・減災がわかる本 (岩波ジュニア新書)

  • 岩波書店 (2008年8月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784005006038

みんなの感想まとめ

防災や減災についての具体的な知識を得られる一冊で、特に災害事例の比較が分かりやすく、国内外の事例を通じて他人事ではないという意識を高めてくれます。著者の専門知識を活かした都市基盤に関する詳細な説明は、...

感想・レビュー・書評

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  • 新 書 IJS||369.3||Kaw

  • サイエンス
    社会

  • この本を読みながら、「うーん、うちは防災レベルも減災レベルも低すぎるのでは…」と思ってしまった。とりあえず年末大掃除のときに避難用品とかその辺の備蓄の確認と、リスト化(消費期限とかも含めて)しないとな、と思った。それと通勤バッグに筆者曰くの「武士の刀」セットを揃える。まずはそこからかな。住む場所はまぁ、どこに住んでもその地域なりの災害リスクはあるだろうから、とにかくそのときそのときで住んでいる地域のリスクを知ること、万が一の際の合流地点などを定めること、家族がお互いのスケジュール・居場所を把握することが大事なんだろうなぁ。

  • 大雨、台風、噴火、地震。災害はもはや他人ごとではありません。政府・自治体任せでは足りないことも分かっています。ゼロには出来ないが、少しでも災害を減らす為に、危険の存在を知り、自分で考えて行動するための本です 健康診断で自分の身体を確認するように、災害に対して自分のまわりを確認する事が必要ですね。

    ↓利用状況はこちらから↓
    http://mlib.nit.ac.jp/webopac/BB00505421

  • 東日本大震災の記憶。
    被災したわけではないので次のような言い方が誤解を生みそうなことも
    考えられるのですが、…3年近経ってその「リアルさ」というものが薄れてきています。
    とはいえ、まだまだ復興について忘れたわけではないですし、
    福島第一原発事故が収束したとは考えていません。
    そんななか、手に取ったのが2008年出版のこの『これからの防災・減災がわかる本』でした。

    本書で、これから備えておかなければいけない災害として述べられているのは、
    首都直下型地震や東海・東南海・南海地震で、2008年当時にもまったく
    (少なくとも公には)東日本大震災は想定されていなかったことがわかります。
    だからといって、本書の価値が無いわけではまったくないのです。

    これまでの日本の大きな災害や世界の大きな災害を紹介あるところからはじまり、
    地震などのメカニズムを簡単に教えてくれて、危機管理や事前・事後対応のありかたなどを
    わかりやすく箇条書きのように可視化した形で紹介してくれます。

    地震のメカニズムでは、共振という、地震の揺れの波長が建物などの構造物とあってしまうことで、
    崩壊する現象が書かれていて、むかしテレビで観たことがあるなぁと改めて学びました。

    新しい知識として目立って読めたものには、
    専門用語である「正常化の偏見(正常化バイアス)」がありました。
    これは、津波警報が出ても、「なあに、二階に避難すれば大丈夫」だとか、
    「いつも低い津波だからきっと今度もそうだ」とタカをくくってしまう心理のことを言うそうです。
    災害による死亡者の割合では65歳以上の高齢者が多いそうですが、
    それは、高齢のために身体の自由がきかないということよりも、
    こういった高齢者自身が自身の勘や経験をあてにしてしまうがゆえの判断力の衰えである、
    「正常化の偏見」によるものだ、と本書にはありました。

    そして、ここが大発見でした。
    「自助・共助・公助の意識」というものです。
    災害が起こる前は、自分で自分をを助けるべきだという自助の意識、
    周囲の人とともに助け合おうとする共助という意識、
    自治体や国といった公的機関の助けをあてにする公助という意識は、
    1:2:7の割合だそうで、
    これが災害後になると、7:2:1に逆転するそうです。
    つまり、災害を経験すると、「自分のことは自分で守らねばならない」という意識が大きく育ち、
    「国や自治体はあてにならない」という幻滅が生じるということです。
    これは真理であると思いました。
    自分は自分で助けてやらねばならないという「自助」というもの。
    そして、これは災害時に限らず、各人が生きていくうえで一番大切なことなんじゃないでしょうか。
    自助は危機管理の上で大事だ、と本書の最後のほうでも再度書かれていましたが、
    要するに、スポーツ選手なんかが一時期よくインタビューで答えていたことが多かった、
    「危機感を持つ」という意識に直結するのです。
    危機感を持つことで、自助の意識が高まるということは、
    他人をあてにせずに自分でよく考えるということです。
    そうやって、スポーツ選手は成長してきたのかなと思えやしませんか。
    「満足しない」という言葉もスポーツ選手からよく聴かれますが、
    それも、この「自助」に繋がることがわかりますよね。
    そうやって、自助への意識を「危機感を持つ」のと「満足しない」ことで
    作っているということになります。
    これが、イチロー選手くらいになると、一本一本のヒットに満足する。
    満足しないなんてありえないということになりますが、
    そうやって超一流の野球選手で有り続けられるのは、
    イチローさんはイチローさんなりの、「満足しない」というスイッチ以外の
    スイッチでもって、自助の精神をオンにしているからなんじゃないかなと思うわけです。

    まぁ、それほどまでに、「自助」は大事でしょうということで、
    僕もこの意識は少しづつ高めていくべきで、今は足りていないと思っています。

    ということで、そういうところにまで思索が飛んでいきもするんですが、
    本書はしっかりした防災や減災の意識付けをする本です。
    この方面の基礎中の基礎の知識を教えてくれているので、
    自然災害、特に地震の多い日本に住んでいるみなさんは、
    読んでおいたほうがいいだろうなぁと思いました。

  • 同じ著者による岩波新書の津波の本より平易に書かれているものの、インパクトが少ないような気がする。

  • ジュニア新書だけあって、災害のメカニズムなどわかりやすく説明。

    「日本の原子力施設全データ(ブルーバックス)」が震災を受けて、改訂版を出したように、こちらも改訂版の出版を希望する。

  • 読みづらい。

  • やはり今回の地震・津波の影響で読んだ本。災害のことがとても分かりやすく書かれていておすすめ。世界と日本の災害の歴史、さまざまな自然災害のメカニズムや対策を概観できる。
    たとえばこんなことが大切だと思いました。ざっくりですが。
    ・津波警報が出たら、すぐ高い所へ逃げる。避難勧告を無視するのは自殺行為。
    ・地震の長い揺れは津波要注意。揺れが小さくてもでっかい津波になることもある。
    ・東海、東南海、南海地震は必ず近いうちに来る。コンボで来たら被害は計り知れない。
    ・都市は津波や水害に対して脆弱と認識すべし。

    ここまで問題点が分かっていながら、犠牲を払ってからでしか目を開けない愚かさよ。自分も含めて。
    ただ、対策が「間に合わなかった」でなく、これから起こる災害に「間に合わせる」こと、そして、数百年単位で起こる災害を忘れず次世代に伝えていくこと。これが今やるべきことだと思う。たぶんこれから当分地球の動きが活発な時期が続くのだろうし、災害に遭ったことのない都会人も意識改革しないとね。でないと辛いのは自分だし。
    こう言うと不謹慎と思う向きもあろうが、全部ぶっ壊れた今はリ・スタートの好機でもある。人の意識も、災害に負けないまちづくりも、国の方針も。

  • この本を読んでいて初めて知ったことに、「ゲリラ豪雨の局地的浸水と、台風などで川が氾濫する際では逃げ方が違う。  局地的豪雨なら外に出るより2階に避難したほうが安全な場合もあるが、川の破堤が起きたときは、家ごと流されてしまうので、とっとと逃げたほうがよい」 ということ。  何が起こったらどう動くのが正しいのか、その判断基準さえ持っていないことに愕然としました。

    (全文はブログにて)

  • [ 内容 ]
    家で、学校で、外出先で、もし災害に遭ったら?
    年々、大災害が増加し、被害も拡大しています。
    いつどこで災害に遭っても命と財産を守れる「減災」社会に変えていくにはどうしたらよいか。
    災害のメカニズムを知り、適切な危機管理能力を身につけ、みなさんが自分で考えて行動できるようになるための一冊。

    [ 目次 ]
    1 最近の日本の災害となぜ被害が大きくなったのか
    2 最近の世界の大災害となぜ被害が大きくなったのか
    3 風水害を変える地球温暖化 なぜ災害が起きるのか―地震と津波
    5 防災対策から減災対策へ
    6 減災の原点は自助・共助・公助
    7 役にたつ危機管理
    8 事前対応と事後対応
    9 いま心配な巨大災害
    10 社会を変えるのはきみたち―ユビキタス減災社会に向けて

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    [ 参考となる書評 ]

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著者プロフィール

2022年2月現在
京都大学名誉教授、関西大学名誉教授
関西大学社会安全研究センター長・特別任命教授
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター長

「2022年 『災害文化を育てよ、そして大災害に打ち克て』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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