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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784005006359
感想・レビュー・書評
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CTも無く血液検査もできない途上国で命を救う国境なき医師団。ノーベル賞受賞で認知度は高まったがどれくらいの日本人医師が派遣されているのだろうか。
いきなり子宮破裂とか腸閉塞とか帝王切開とか、感染症もエイズ、エボラ、ラッサ熱、マラリア、きりがない。
しかも薄給詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一気に読んだ。話の内容は、かなり具体的で面白い。
著者は消化器外科の専門医。日本の外科医長という地位を捨て、2004年にMSFに初参加した。15回12カ国の経験のうち、初回の様子を記載していた。2004年にリベリアに参加した。
リベリアは日本人にあまり馴染みのない国かと思う。この国がこんな惨状なのかと驚くと同時に、いきなりここに派遣されるのはかなり厳しいなと感じた。特に回虫のところ、いや、これ身体にいるの不可能では?と思うほど。目の前にいたら失神すると思う。
国境なき医師団は、シエラレオネの体験記を書いた山本敏晴氏の以来かと思うが、久々に海外派遣の難しさに触れ面白かった。
対人関係、運び込まれる患者の症状への対処、諸問題に対する考えと初動がすごいなと感じた。
おそらく、5章が一番読者を驚かす項だと思う。病気の内容が仔細に書かれていて、自分がかかる可能性とかかった後の恐ろしさが手に取るようにわかる。
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岩波ジュニア新書は決してジュニア向けではない。
大人向けである。
久留宮氏の活動報告はこれから将来を決めようとする青少年に、
一つの生き方のヒントを与えることと思われる。
いささかの甘さはあるが、いかにも日本人らしい感じがして好感を持てる。 -
国境なき医師が行く 久留宮隆 了
180517読了。
今年42冊目今月7冊目
#読了
#国境なき医師が行く
#久留宮隆
覚悟と技量があっても、3ヶ月しか身体がもたない過酷な状況。
MSFに憧れている人は多いけど、当然綺麗事だけでは済まない。
医療の手が当たり前に行き渡るような世になりますように。
そして日本の医療の遅れが少しでも改善されますように。 -
図書館でジュニア新書を5冊ほど借りてきた。子どものためにと思ってだけれど、結局は自分が読んでいる。読解力に乏しく、読むスピードが遅い私にとってはちょうど良い。3時間ほどで一気に読んだ。「国境なき医師団」その名前は聞いたことはあったが、どんな活動をされているのか具体的なことは全く知らなかった。もちろん大変な仕事ではあるけれど、やりがいのあることのように感じた。もっとも、日本で勤務している病院をいったんやめるなどして海外に向かうため、帰国後については不安が残る。相当な覚悟が必要なのだろう。著者にとっては初めての海外でのミッションの記録ということで、いろいろと苦労をされている様子が伝わる。とくに、どこででも起こりうることなのだろうが、他のスタッフとのいさかいは、予想以上につらかったようだ。慣れない土地に一人で行くわけだから、チームワークがうまくいかないとしんどいことだろう。外科医としてかなりの手術をこなされる。その中には、こうしておけば助かったものを、というような後悔も多かったことだろう。けれど、最後にあげられているエピソードでは、自分の判断で行った手術が功を奏し、少年が元気な姿にもどっていく。日本にもどってからお礼の手紙が届く。きっと、そういうことがあるから、また次もがんばろうと思えるのだろう。私にはいったい、誰かのために何ができるのだろうと、考えさせられてしまう。志を持った若い医師たちが、後のことを気にせずに外に出て行ける環境が整うことを願っています。
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アフリカならではの感染症のことが書かれている5章(?)はそこそこ面白かった。あとは日記ないしエッセイで、どちらかというと自分の不得手分野。流し読みました。
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生まれた国が違うというだけで、そこには大きな格差がある。生や医療に対する認識の相違も改めて実感。
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三葛館新書 369.9||KU
「医師としての原点に立ち返りたい」思いから、「国境なき医師団」の活動参加する著者のリベリアでの顛末記。
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=55382
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