勇気ってなんだろう (岩波ジュニア新書)

著者 : 江川紹子
  • 岩波書店 (2009年11月21日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005006397

作品紹介

勇気って、なんだか大げさで、自分にはちょっと…と思うもの。でも一方で、あのときもっと勇気があれば、と思ったことはありませんか。厳しい状況に置かれながら自分と向き合い、信念を貫いた人たちが話してくれた、悩みや後悔、葛藤を聞けば、きっと少しだけ勇気を身近に感じられます。

勇気ってなんだろう (岩波ジュニア新書)の感想・レビュー・書評

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  • 本当の勇気とはいったいどんなことなのか、ジュニア向けに書かれた新書なのだが、実際、大人が読んでも心に響くものがある。
    どんな窮地に立たされようが、どんな中傷誹謗を受けようが、自分が正しいと思った信念を決して曲げない、そんな強さを持つことの大切さがわかる。
    家族がいて、生活もかかっている仙波敏郎さんが警察での裏金問題を明らかにし、酷いいじめに遭いながらも定年まで勤め上げた話には、どんなに辛かったかを思うと心が痛んだ。
    自分自身、ここまで強くなれる自信はないが、信念を持って生きていきたいと思った。

  • 『勇気って…「正直なこころ」ってことでしょうか』
    ストレートなタイトルと、有名なジャーナリストの本ということに惹かれて読みました。ジュニア向けなので、比較的平易な文章で書かれていて、取り上げられている人物や事件は、一度は見聞きしたことのあるものでした。(野口健氏、蓮池透氏など)しかし、その内容はかなり深刻なものばかりで、窮地に追い込まれたときに人どのように振舞うのか。私はどうか?また、事件について表層的にしか理解していなかった事、当時の世相に煽られて自身もその尻馬に乗った感想しか持ちえなかった事を恥じ入りました。読後に行き着いた感想は、どんな状況においても自分に恥ずかしくない振る舞いをする「正直なこころ」が勇気なのかなあ…と。おそらくずっとずっと抱き続ける理想であり、難問でした。世代に関係なくオススメできる一冊です。

  • 自分のいやな面にも向き合い、それを受け入れ、よりよい方向に向かうこと。自分が正しいと思うことは信念を持ってやりとげること。いずれも難しいが、そうなるようにあきらめずに取り組みたい。子供たちにも読ませたい。

  •  勇気ってなに?
     きっとここには誰の答えもなくて、みんな1人1人が自分の答えを見つけないとならない。苦しくても考え続ける。こころを鍛える。そうすれば少しずつ見えてくるはずだ。
     そう信じる。

  • 子供向けのようだけど、大人が読んでもためになる。
    イスラエル問題ではいろいろ勉強になり、考えさせられた。
    ユダヤ人が隣人を愛せるようになる日がいつか来て欲しい。

  • Twitterで誰かがつぶやいていたのでメモしていた本です。ジャーナリストの江川詔子さんが、中学生や高校生向けに書いた本ですが、年齢を問わずたくさんの人に読んで貰いたいなあと思いました。江川さんの飾らない、真摯な文章が水のように体に沁み込んできます。

    江川さんがその勇気に感銘を受けた5人の人と、イスラエルの若者たちへの取材から綴られた6つの章には、自分に正直に向き合って生きている人達の姿が描かれています。読み進むうちに自然と目頭が熱くなるところもありました。

    取材対象には、あのイラクの人質事件でものすごいバッシングを受けた高遠菜穂子さんも含まれています。あのころの日本を取り巻く異常さを思い返すと同時に、その後高遠さんが周囲の人々に支えられ、自分も人々を支えるために悩みながら、それでも一歩一歩歩んでいることを知りました。本当に考えさせられました。

    3時間もあれば読んでしまえる本ですが、しっかり自分に響いてくる本だとおもいます。岩波ジュニア新書なのですが大人にもお薦めです。

  • 最年少でのエベレスト登山に挑み、果ては富士山の清掃活動までやってのけたアルピニスト、国会議員として成功しながらも、不正発覚―刑務所での介護の経験をもとに社会福祉の道に進んだ男性の今、拉致問題の渦中で闘ってきた家族会代表者の苦悩と現実、警察の不祥事を告発したために、理不尽な目にあい続けた一警官、「自己責任」のレッテルに苦しめられながらも、今なおイラクの人々のために活動する女性、そしてイスラエルの地で兵役を拒否したり、軍隊での自らの行動を公表したりなど行動を起こした人々…江川紹子さんが、感銘を受け、インタビューした人々の生き方や考え方

     イラクでの日本人拘束の事件で、矢面に立たされた高遠菜穂子さんへのインタビューが載っていると聞いて、気になり読んでみました。
     日本中が注目し、バッシングが飛び交い、「自己責任」という言葉が流行語大賞にまでのぼりかけたあの頃。高遠さんが、世界のいろんなところで人々の力になったり、それまでにストリートチルドレンを支援したり、イラクの人々を勇気づけたりしてきたことをどれだけの人が知っていたか…日本で働き、お金を貯めてはイラクへ通い、その何度目かの入国で起きた事件だったことを、どれだけの人が知っていたのか…。
     命に関わるかもしれないイラクより、辛く苦しかったという日本でのバッシング。その恐怖は、人々が彼女を忘れた今でも、彼女を苦しめているといいます。そして、人々がイラクのことさえ気にかけなくなった今も、彼女はイラクや世界のあらゆる人々のために役立つ活動をしようとしているという現実。

     この中に出てくる人の殆どは、かつて新聞やTVで大きく取り上げられた人たち。その人たちの生き方・考え方を知ろうと思うとき、いつもついてくるのが、世の中(日本の国民)の対応。よいときは、持ち上げ、悪くなるとたんにバッシング。よいことをしても都合が悪ければ、見てみぬフリ。そんな日本人のイヤな面がたっぷり出てきて、読んでいて正直苦しくなりました。

     せめて、まずはよく知ることから…蓮池さんの「複眼的な思考」をもって。

  • 子供が借りてきた本。有名な江川紹子さんが勇気ある6名を取り上げていますが、いずれも真似のできない大変な人生です。子供に真似されてもなあ、複雑な心境。

  • しょこたんの本で一番好きかもしれない。

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