光が照らす未来――照明デザインの仕事 (岩波ジュニア新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 83
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005006663

作品紹介・あらすじ

東京タワーや明石海峡大橋のライトアップで知られる世界的照明デザイナーから若い世代に向けたメッセージ。進路に悩んだ学生時代、ヨーロッパ留学の体験、照明デザインとの出会い、各地のプロジェクトでのエピソードなど、新しい世界を切り拓いてきた道のりをたどり、照明デザインの魅力とその可能性を語る。

感想・レビュー・書評

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  • 女子学生必読。それもできるだけ早い時期に。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      照明と言う特殊分野での話も面白いけど、特に若い女の子を元気付ける本ですね。
      節電が必須の今日この頃ですが、穏やかな照明でホンノリ明るく過ごし...
      照明と言う特殊分野での話も面白いけど、特に若い女の子を元気付ける本ですね。
      節電が必須の今日この頃ですが、穏やかな照明でホンノリ明るく過ごしたい。
      2012/08/08
  • 著者は世界的に活躍する照明デザイナー。照明デザインの仕事とはどういうことかはもちろん、戦後という女性が働くことが難しかった時代に「仕事をして、お金をもらう」ことを決め、「何を仕事にしたら向いているか」を分析する過程がとても明快で、「生き方」を考えるうえで参考になると思われる。その分野の先駆者として奮闘し、現在に至るまでの著者自身の経験や、働く上での心構えなども示されており、YA世代だけでなく自分の生き方に悶々とする働き人にもぜひ読んでもらいたい。
    また、「光」が人々に与える力、町が活力を取り戻す様子は感動的。
    節電で真っ先に「切られる」のは照明だそうだが、実は同じ電力でもよりよい明りにすることが可能なのだそうだ。照明を抑えれば、目に見えて効果が表れているように感じるトリック。光が我々に与える力をここでも認識した。

  • 自分の進路を考えるときに、ほかの人の歩んだ軌跡を追うことは、新しく考えることのヒントになり、参考になる。
    石井さんの本は二冊目だが、行動力の高さには本当に驚かされると同時に、まだまだ自分もできる、とがんばる気持ちへの後押しにもなる。

    自分の得たい情報に近そうな協会などに問合せる行動力/別のキャリアをつんでいても、新人は新人/アイデアが腐るので、出し惜しみしない/英語ともうひとつの言語にチャレンジ/海外で、不要だと思われる税は、交渉次第でなしになることもある/握手はしっかり手を握り、人の目を見て話す/石油は照明のエネルギー源としては少量/英語で意見を求められたときに答えられるように、しっかり話を聞く/照明から建物の保存運動が始まることもある/照明デザインも分業が進む/ヨーロッパは歩くため、都市景観照明が進んでいる/日本は世界の2%の人が住む国

  • 情熱大陸を見て著者のことを知った。その時に照明デザインのことを初めて知ったのだが、本まで出ていたので読んでみた。

    この本には自身の生い立ちから照明デザインの仕事をするに至った経緯など、様々なことが書かれていた。もう少し「光」とか「光をデザイン」することについて詳しく書かれていたらより良かったなぁ~と思ったが、でも読んでいて面白かった。それにしても著者の行動力はすごい!の一言。
    自分の知らない世界をまた一つ知ることが出来た。

  •  東京タワーをはじめ、明石海峡大橋や倉敷の美観地区など、日本の様々な建造物や史跡のライトアップを手がけた世界的照明デザイナー石井幹子(もとこ)。自分の進路を探し求めた学生時代から、就職、仕事を学びに訪れたヨーロッパでの体験、照明デザイナーとして、取り組んだ様々なプロジェクトなど、石井が若い読者に送る熱いメッセージ。

     今や当たり前となったライトアップ。しかし、かつての日本ではライトアップはおろか、「照明デザイン」という仕事さえ、どんなものなのか誰も知らなかった時代があるのです。そのさきがけとなったのが石井幹子さん。
     戦前に生まれた彼女は、戦争で父親を失うというつらい体験をしましたが、早くから自立を考え、自分に何が向いているか考え続けてきました。そうして出会ったのが「工業デザイン」という仕事。絵を描くのが得意な石井さんは、芸大を目指し、たゆまぬ努力をして合格にたどり着きます。
     以来、自分の求めることは何なのか、さらに追求することを続ける石井さんは、とうとう単身ヨーロッパに出かけていくのでした。
     石井さんの半生をともに振り返りながら、仕事に対する姿勢や責任、そして夢を追うことのすばらしさなどを体験することができます。照明デザインに興味がある人はもちろん、自分は将来どんな道に進もうかと悩んでいる人にもぜひ読んでほしいと思いました。

  • 副題は照明デザインの仕事~満州に出征した父がシベリアで死に,祖父の援助でお茶の水の附属幼稚園から高校まで通い,高校1年ではリウマチと肺結核で留年。デザインの世界に活路を見いだし,東京芸術大学に進学。小さなデザイン事務所で照明器具のデザインを手掛け,照明の世界に惹かれ,フィンランド・ドイツで就職留学。帰国して,照明デザインの事務所を立ち上げたが,理解を得られず,ライトアップキャラバンを行って認知される。横浜の歴史的建造物のライトアップを依頼されてから,仕事は増え続ける~海外に恐れず出掛けること。中学程度の英語でコミュニケーションは十分。照明デザインを仕事にしたければ先ずデザインを学べ。娘が突然登場するが,結婚したのだろうか? いつ子を産んだのだろう? 家庭生活って些末なことだろうか? 今年の課題図書のひとつ

  • 自伝として読むならおもしろいのかもしれないが、ライトアップなどの具体的な技術について知りたかった僕にとっては得るものは少なかった。

    「そうだ日本のライトアップには季節感を入れよう!」「そうだ五つの建物を選んで五色でライトアップしよう!」「貴婦人の五十歳の誕生日なら、ダイヤモンドがふさわしい」みたいな思いつきのコンセプトの何がいいのかわからない。全く納得できない。デザイナーは勝手なコンセプトを押し付けるが、僕はそんなことには興味なくて、例えば現代建築ならそれまでの近代建築に対する批判が必ずされているように、石川さんがデザインした照明は照明技法としてどういうふうに新しくて、どういう効果があるというようなことがもっと知りたかった。

  • 表紙と帯のデザインが、タイトルにふさわしくとても素晴らしい。で、期待度が高かっただけに、内容は惜しいなあという感じだった。もっと光を(つまりは同時に影を)デザインするとはどういうことか、光と影をどのように演出するのか、というデザイン論的な部分を読んでみたかったけど、そこらへんがあんまり触れられてないんだよね。それよりも、自分の体験をもとにした「日本人は・・」「最近の若い人は・・」という話がけっこうあって、自分の成功体験をそのまま一般化するナイーブさと、本質主義的な物の味方にすごくひっかかってしまい、素直に楽しんで読めなくなってしまった。成功者の自伝って、難しいなあ。他者への想像力が問われる。自分のやり方で成功したと思う人ほど、それが難しいんだろう。そんなことを感じた本だった。この人が書いた光と影の芸術論を読んでみたいな。

  • ガラージセールで購入した一冊。
    実を言うと、著者の名前も聞いたことがなければ、見たこともない。この本で初めて知りました。
    ただ、本の帯に課題図書推薦本と書いてあったのが残念。というのは、この本は進路に悩んでる高校生はもちろんのこと、20代30代の世代の人にも必ず役に立つ本だからです。著者も言っていた通り、新卒しか雇わないなんてナンセンスであり、一度社会で働いた人ほど即戦力になる。
    戦後の男尊女卑の時代に、これだけのハングリー精神で新しい道を切り開いた著書には感服であり、それと同時に自分で限界を決めてはいけない、とにかく情報を集め、その道のプロに聞きやってみる。
    残念ながら、まだまだサイエンスの世界、とくにコンピューターや工学系では男性重視の世界は今だ続いています。そして、今だ女性はこの分野では優秀な成績を残せないという輩もいることは現実です。
    この本は、そんな現実に喝を入れてくれる本です。

  • 図書館より。

    照明コンサルタントの更新レポートの参考になればいいかな、と思って。
    役に立つかは不明だが、照明デザイナー石井幹子さんのことがよくわかる一冊。あっさりとしたものだったが、この人スゴい人だぞ(笑)。
    さらりと読了しました。

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