漢字のサーカス 常用漢字編2 (岩波ジュニア新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005006724

感想・レビュー・書評

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  • 登録日:2/8

  •  本書は漢字をデザイン的にパズルにした問題集である。そう「デザイン的に」という所がミソ。この本には見てるだけで楽しい、面白いといった漢字のパズルが沢山ある。例えば漢字のつくりをアルファベットにした「英漢字」、同じ字を45°ずつ傾け重ねて造った「風車」、垂直線や水平線だけ書かれた状態から元の漢字を当てる「垂直線(水平線)からの発見」など実にバリエーションに富んでいる。

     中でも僕が特に感心したのは冒頭のカラーページにある「イメー字」だ。ある一字の漢字からイメージされるものを用いてその文字をデザインしている。見てて本当に楽しいし、答えが分かった時の快感もまた格別だ。こうしたパズル集の題名に『漢字のサーカス』と名付けたのは実にぴったりした形容だと思う。

     著者は漢字を親しみながら覚えて欲しいと言ってはいるが、正直漢字のおべんきょーとしては使えない本。アンサーの箇所に漢字の書き順があるあたり著者の漢字を知ってほしいという意図が窺えるが、漢字自体も常用漢字しかなくて問題としては簡単すぎる。とにかくデザイン的に楽しむ、というのが肝要なのだ。そしてあわよくば漢字の世界に興味が持てればいいのだろうと思う。

     もし書店で本書を見かけたら、軽い気持ちで良いから手にとって開いて欲しい。そこにはあなたの見たことのない、漢字の可能性が詰まっているだろうから。

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著者プロフィール

1938年、長野県生まれ。ヴィジュアルデザイナー。東北芸術工科大学名誉教授。東京芸術大学大学院修了。文字やデザインを遊びの視点から創作・研究するとともに、フジサンケイグループ、NEC、西武百貨店、学研などで、CI計画、グラフィック、商品開発などを手掛ける。長野冬季五輪デザイン検討委員会委員長も務めた。世界カレンダー賞金賞、「漢字博士」でおもちゃ大賞、グッドデザイン賞などを受賞。ゲームの開発や著書も多数。全国紙(朝日・産経)に20年間パズルを連載。

「2017年 『世界で一番おもしろい漢独』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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