正しいパンツのたたみ方――新しい家庭科勉強法 (岩波ジュニア新書)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005006748

作品紹介・あらすじ

家庭科は、自分の暮らしを自分で整える力だけでなく、この社会の中で他者とともに生きていく力を育ててくれる教科だと実感した著者は、自ら専任教員となる。ご飯の作り方、お金とのつきあい方、時間の使い方など自立にあたってどんな知識が必要か、10代の暮らしに沿って具体的にアドバイスする。

感想・レビュー・書評

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  • 日々自分の面倒を見ることで積み上がる自信と幸福感。家のことをするのが幸せにダイレクトにつながることを、もっと多くの人が知ったらいいのに。

    男性の自殺率が高いのって、自分でご飯を作っておいしく感じる習慣のない人が多いからじゃないか、と思ったり。

  • 面白い!!(*^_^*)

    著者は大阪府初の男性・高校家庭科教員。10年以上も英語の教員をしていたのに、なぜ副教科の家庭科に?彼はどんな授業をしているの?そっかぁ、そうだよね、と目からウロコのこの一冊。誰にでもお勧めしたいです。


    私がこの本を手にとったは「正しいパンツのたたみ方」というタイトルに惹かれて。(*^_^*)

    家事全般何も知らないままに18歳で親元を離れ進学、そのまま自己流の家事をやり続けている主婦としては、時折、ちょっと勉強してみようかな、という気になることがあるんですよ。
    へぇ~、パンツの正しいたたみ方ってあるんだ・・、うん、タンスにしまう時、なんかしっくりこないたたみ方をしているような気がしてたんだよね、私、なんて、なんか軽いノリのハウツー物でも読むつもりになってたら、それがとんでもない!!(*^_^*)

    南野先生は、本書で繰り返し「自立」の大切さについて述べられています。
    対象は高校生たちで、実際の授業の再現までしてくれているから、私も高校生気分で読めてしまったのですが、高校生だろうが、アラフィフの主婦だろうが、自分の生活をいかに整えるか、人や社会とどう付き合うか、そして、お金や時間の使い方の大切さを明るく教えてもらって、これは面白い~~~!となったわけです。

    そうだよね、考えてみれば家庭科って、いくらでも奥が深くなる教科だったんだ。
    中学の時も高校の時も、受験に関係のない、はっきり言って、なきゃいいのに、とまで思っていた私だったのだけど、

    理想の結婚相手ってどんな人?あなたはどんな優先順位をつけてるの?
    賢い消費者って、品物を少しでも安く買う人っていうことじゃないんじゃないかな、
    100歳になった自分を想像してみよう、
    性的に自立するってどういうこと?

    等々を、先生独自の切り口で高校生に考えさせ、
    しかも、答えがそれぞれ人によって違うということ=人の生き方も認めること、1人暮らしであっても家庭であること、など、結婚直前の若いカップルや、たぶん一生独身じゃないかな、と思っている人、子どもたちが独立してしまった老夫婦にも、気づかせてくれるという優れ物の一冊でした。

    タイトルの「パンツのたたみ方」に関しては、教員夫婦の夫から出された相談を基に、


    以下、引用しますが、

    自分のたたみ方にこだわることは悪いことではありません。しかし、一方で相手のたたみ方を尊重する姿勢も大切です。相手が自分の思うようにしてくれないのを非難するのではなく、話し合って「ああ、そういうたたみ方もあるのか」と一歩引いて受け止められたら、きっと2人とも満足できるに違いありません。またそうすることで、2人の関係もより深まるのではないでしょうか。


    という、柔軟な頭というか姿勢を持つことが家族やひいては社会に生きるということじゃないかな、という提案が説教臭くなく示されているところに、なるほどねぇ~~~となった次第。

    こんな授業を毎週受けられる高校生は、深みのある&面白い人間に成長できると思う。
    私、これからでも受けさせてもらいたいくらいです。(*^_^*)

    ちなみに、パンツのたたみ方のハウツーあれこれ、そして、洗濯物の干し方の基本的な考え方、など、図解入りの丁寧なレクチャーもあり、主婦歴30年近い私なのに、そっか、そうすればいいのか!という嬉しい驚きが。早速、今朝の洗濯物から応用してしまいました、なんて、これはもしかしたら恥ずかしいことなのかもしれないけど・・・。^_^;

    • 長老みさわさん
      面白そー。
      そもそも、高校に家庭科ってあるんだー(笑)
      ワタシは工業高校なので全授業の1/3位は技術科みたいな授業だし、中学は女子が家庭科、男子は技術科に分かれていて、家庭科があったのは小学校高学年だけだった。でもミシンで下糸が絡まってボビン外すのなんかはクラスで1・2位手早かったんですよ(^^)。中学のときも女子の家庭科の中間試験の問題が「なんでこんな簡単な試験なの?」とか思ってた(笑)
      南野先生の「家庭科」はそういう技術や知識だけではなくて「家庭とは何か」の授業なのですね
      2011/11/29
    • じゅんさん
      高校にも家庭科ありましたよぉ~~。女子は家庭科でその時間男子は柔道、という、よく考えてみればなんか変だよね、という時間割。
      長老みさわさんはボビン外すの上手だったんですか。(*^_^*)あはは・・なんかわかります!女子に人気だったでしょうね。
      家庭科って、日々生きることに直結した教科だったんだ、とこの年になって初めて知りましたよ。いかに気持ちを楽にして真っ当に(*^_^*)毎日を送るか、とも言えるかな。
      南野先生の技量がもちろん大きいんでしょうけど、女子も男子も授業に参加している高校生たちの反応も素晴らしいです!
      2011/11/29
  • キーワードは「お互いさま」

    みんなが心地よく生活していくためには助け合いの精神が大切だ。それは社会だけでなく、家庭にもいえること。
    助け合うために必要なのは、それぞれが自立すること。自立とは、“自分でできること”と“自分ではできないこと”を区別することでもある。

    社会や家庭、そして自分のためにも、本書を読んで「自立」を学ぼう!

    家庭科の授業をダラダラ一年受けるより、この本を一冊読んだ方がためになる…はず笑

  • 結婚する前に読めてよかった。まだまだ自分は考えが高校生レベルだなぁと思った。
    お弁当、家族…考えさせられます

  • まず、タイトルでやられました。「生活力」って大事です。家庭科、保健(健康学、医学、栄養学)、お金の勉強、道徳・倫理、哲学など「受験に出ない」科目を一所懸命学ぶべきなんだ。本当は。

  • 各章の総題として付けたタイトルなのだろうと思っていたら
    本当にパンツのたたみ方について話が進むので驚きました。

    高校1年生を担当する男性家庭科の先生が展開する授業に
    生徒達はいやでも自分を客観視させられてしまう。

    クラスで「ネコも含めて家族だと思う」が多いのに
    「おじいさんと、おばあさんと、金魚」では
    『それは違うでしょ~』という反応に笑いました。

    家族と社会と学校の重なった位置に自分が居るという事を
    さまざまな手法で自覚させているが、さらに自立するための
    物の考え方の基本を学習させるというのが素晴らしい。

    高校生に読んでもらいたいと思いました、、、が
    読んでいて笑いながらも反省点の多い我が身に気が付きました。

  • 実用書でこんなに感動したのは初めて。たくさんの人にお勧めしたい本です。著者は高校で家庭科を教えているので、高校生にはもちろん読んでみてほしいですが、内容は小学生から20代の若者、50代のお父さんなどにも充分楽しめる(?)ものになっています。読んでいて自分の生活に対する考え方や姿勢を見つめなおし、ハッとしたりドキッとしたりしました。ただ「自立して生活しよう」ということなのに、著者の深くわかりやすい言葉に感動さえしました。周りに便利な物があふれていて、一見豊かにくらしているようで「自分が気持ちよく、(人からも物からも)自立して、自身を持って暮らす豊かさ」は持てていただろうかと深く反省しました。家族とは何か、夫婦とは、お金とは、人と人の関係とは、社会とは・・・人が生きる上でとても大切なことが家庭科にはあったのだと目からうろこでした。学校教育の実践例もありとても面白かったです。先生が副教材として利用するのもよいのではないかと思います。手もとに置いておきたい一冊です。著者は心から生活を楽しんでいるのだなと思います。だから言葉がストレートに伝わってきて、好感が持て、信頼できるのだと思います。こんな先生に家庭科を教わってみたいな。

  • こんなに家庭科が奥深いとはと驚きました。
    自分の人生においてこんなに大切な教科だったんだって読みながらしみじみ思いました。

  • 進められて読んだら、すごく良い本で、確かに今の日本に足りないのは「家庭科」だな、と思う。
    特に、暮らし方・家族のあり方・家事のやり方に「正解はない」し、それぞれのを摺り合わせて、というのがすごく大事なんだろうと思う。
    全く別の本にも同じことが書いてあり、それぞれの立場になることの大切さを感じたが、もっと若いうちに学びたかったとも思った。
    あと、この本の対象は誰なんだろう? と。こどもでは長いし、難しいし、ぴんとこないし、親世代かな〜。

  • 生活力について。
    抽象的なことではなく具体的な行動や能力。
    自立とは。

    2017.10.

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