正しいパンツのたたみ方 新しい家庭科勉強法 (岩波ジュニア新書)

  • 岩波書店 (2011年2月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784005006748

感想・レビュー・書評

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  • 絵本だと思ったら児童書でもなく、文庫本だった新しいパターン!
    家庭科を教えてくれてるが、字だらけで読む気になれず、パラパラパラ…
    申し訳ない。

  • 著者は男性の家庭科教員。家庭科の授業から、高校生に向けて家族や自立を考え、そして社会全体も考えるような授業組み立てとなっている。
    「正しいパンツのたたみ方」という著名も、「正しいパンツのたたみ方を教えるからやりましょう」ということではなく、「正しいパンツのたたみ方は人それぞれ。その色々なやり方を持った人たちと一緒にやっていくには?」ということ。
    社会や自分の立場、相手を思いやることを生徒が考えられれば、社会に出たときに自分をしっかり持って行けるのではないか。
    個々に描かれているのは家庭科の授業で話したことや著者の考え経験なのだが、家族とは、自立とお互い様の精神、老人問題、DVや差別、社会の中で生きることとは、自分の価値観が何か、など、暮らしてゆくために自分自身と他の相手を大切すること、自身を持って社会で生きてゆくための根本を考えるという授業になっていた。
    少なくとも私が教わった授業ではここまでのことはなかった。ここまで学校で考えていけたら、まさに社会に繋がるための学校教育だと思える。


    ❐年度初めに生徒たちに「毎日自分のお弁当を作ってみましょう」と声掛け。
    まずどうすれば長続きするか?を考える。
    毎日だからこそ、面倒なことはやめて、自分ができることをどうやろうと考える。(←これは仕事もそうですね。仕事の理想や昔のやり方を変えずに手間ばかりかかって結局できなかったり残業になったりするなら、今どうやればできるかを考えなければいけない。しかし仕事だと「今の自分が変えたら怒られるかもしれないから、自分は放置しておく。他の誰かが変えるべき」という考えの方が賢い用になっちゃうところもあるんだよね)

    ❐勉強の意味
    「先生、なぜ英語の勉強しなければいけないのですか?自分は将来英語を使う仕事にはつかないし、海外旅行しなければいいでしょ」という生徒はの真意は、「英語の授業が難しくてわかりません。わかるようにしてください」ということがある。
    そんな生徒に「グローバル社会に向けて…」と漠然と説明されてもピンとこない。相手の気持ちを受け止めその生徒のが自分のこととして受け止められるようにして、さらにはわかるような授業をしてゆく。
    授業とは一方的でなく、教える側と教わる側が一緒に作るもの。(←これも学校の勉強以外に色々当てはまります)

    ❐家庭科とは
    本来勉強とは受験や競争のためではなく人生を豊かにするためにある。
    いわゆる受験などで出る「主要教科」に対して、保健体育・芸術・家庭科のような「副教科」は感性を磨き心を豊かにするものと位置づけてみよう。
    すると家庭科とは、どんな暮らしが自分にとって快適で、快適にするための実際の方法を身につけるための教科でもある。しかし人はそれぞれなので、自分にとって快適でも他人には不快かもしれない。自分の暮らしを整え、他の人とともに生きる力を身につける。「副教科」はそんなふうに役立てたい。

    ❐家族とは
    「家族」の定義を聞かれたら人それぞれの回答が出てくる。長年暮らしている同居人は?ペットは?観葉植物は?精神的、法律的色々な定義があるが結局の所家族とはその人が家族だと考える人なのだろう。
    しかしそれは「家族なんだから」という押し付けではいけない。自分が一緒にいたくて自分が家族だと思う相手だからこそ、どうやったら気持ちよく一緒にいられるかを考えたい。

    ❐手伝いは自立の一歩
    家族の一員として、普段親がやっている家事を任されることは自立への一歩。
    料理であれば、メニューを決め、料金を考えて買い物をして、家族の喜ぶものを作る。
    毎日自分以外の誰かが自分のために何かをしてくれていた家の中のことを知ることは、社会のルールとも繋がるので、それを意識することが「親に所属する子供」から自立することになる。

    ❐勉強とアルバイトの両立
    学生がアルバイトをするときに、授業と両立できる生徒とできない生徒がいる。
    おそらく前者はお金が目当て(いつの間にかお金がなくなっているタイプ)、後者はお金の使い道が目当て(自分が何にお金を使ったかわかっているタイプ)。

    ❐お互い様
    昨今では、働くというのは自分のためという認識が強いが、以前は高校生でもクラス半分近くは「社会のために働く」という考えがあった。
    働くことに誇りと喜びを持ち、働く人への感謝を忘れない気持ちがあれば、人を思いやるし、自分も人から思いやられる。それが社会に参加するということ。
    まさに今後のグローバル社会では、自分だけ利益を上げれば良いという考えは古くなり、人は支え合って生きているということ、お互い様の精神で社会を生きていくことがこれからは必要になるのだろう。

    ❐自立
    個々に勝手に生きるのではなく、できることは自分でやり、できないことは助け合うという姿勢で人と付き合う。これこそが自立。一人でもいられる、複数でもいられる。

  • 近所の図書館にて岩波書店の「図書」が無料で配布されており、岩波ジュニア新書1000点突破記念号だった。その中に紹介されていた本。インパクトのあるタイトル。大変ためになる内容でした。

    パンツ(ショーツ)のたたみ方なんて知らない。生活を充実させるための教科としての家庭科。確かに面白かった記憶がある。

  • 日々自分の面倒を見ることで積み上がる自信と幸福感。家のことをするのが幸せにダイレクトにつながることを、もっと多くの人が知ったらいいのに。

    男性の自殺率が高いのって、自分でご飯を作っておいしく感じる習慣のない人が多いからじゃないか、と思ったり。

  • 面白い!!(*^_^*)

    著者は大阪府初の男性・高校家庭科教員。10年以上も英語の教員をしていたのに、なぜ副教科の家庭科に?彼はどんな授業をしているの?そっかぁ、そうだよね、と目からウロコのこの一冊。誰にでもお勧めしたいです。


    私がこの本を手にとったは「正しいパンツのたたみ方」というタイトルに惹かれて。(*^_^*)

    家事全般何も知らないままに18歳で親元を離れ進学、そのまま自己流の家事をやり続けている主婦としては、時折、ちょっと勉強してみようかな、という気になることがあるんですよ。
    へぇ~、パンツの正しいたたみ方ってあるんだ・・、うん、タンスにしまう時、なんかしっくりこないたたみ方をしているような気がしてたんだよね、私、なんて、なんか軽いノリのハウツー物でも読むつもりになってたら、それがとんでもない!!(*^_^*)

    南野先生は、本書で繰り返し「自立」の大切さについて述べられています。
    対象は高校生たちで、実際の授業の再現までしてくれているから、私も高校生気分で読めてしまったのですが、高校生だろうが、アラフィフの主婦だろうが、自分の生活をいかに整えるか、人や社会とどう付き合うか、そして、お金や時間の使い方の大切さを明るく教えてもらって、これは面白い~~~!となったわけです。

    そうだよね、考えてみれば家庭科って、いくらでも奥が深くなる教科だったんだ。
    中学の時も高校の時も、受験に関係のない、はっきり言って、なきゃいいのに、とまで思っていた私だったのだけど、

    理想の結婚相手ってどんな人?あなたはどんな優先順位をつけてるの?
    賢い消費者って、品物を少しでも安く買う人っていうことじゃないんじゃないかな、
    100歳になった自分を想像してみよう、
    性的に自立するってどういうこと?

    等々を、先生独自の切り口で高校生に考えさせ、
    しかも、答えがそれぞれ人によって違うということ=人の生き方も認めること、1人暮らしであっても家庭であること、など、結婚直前の若いカップルや、たぶん一生独身じゃないかな、と思っている人、子どもたちが独立してしまった老夫婦にも、気づかせてくれるという優れ物の一冊でした。

    タイトルの「パンツのたたみ方」に関しては、教員夫婦の夫から出された相談を基に、


    以下、引用しますが、

    自分のたたみ方にこだわることは悪いことではありません。しかし、一方で相手のたたみ方を尊重する姿勢も大切です。相手が自分の思うようにしてくれないのを非難するのではなく、話し合って「ああ、そういうたたみ方もあるのか」と一歩引いて受け止められたら、きっと2人とも満足できるに違いありません。またそうすることで、2人の関係もより深まるのではないでしょうか。


    という、柔軟な頭というか姿勢を持つことが家族やひいては社会に生きるということじゃないかな、という提案が説教臭くなく示されているところに、なるほどねぇ~~~となった次第。

    こんな授業を毎週受けられる高校生は、深みのある&面白い人間に成長できると思う。
    私、これからでも受けさせてもらいたいくらいです。(*^_^*)

    ちなみに、パンツのたたみ方のハウツーあれこれ、そして、洗濯物の干し方の基本的な考え方、など、図解入りの丁寧なレクチャーもあり、主婦歴30年近い私なのに、そっか、そうすればいいのか!という嬉しい驚きが。早速、今朝の洗濯物から応用してしまいました、なんて、これはもしかしたら恥ずかしいことなのかもしれないけど・・・。^_^;

    • 長老みさわさん
      面白そー。
      そもそも、高校に家庭科ってあるんだー(笑)
      ワタシは工業高校なので全授業の1/3位は技術科みたいな授業だし、中学は女子が家庭科、...
      面白そー。
      そもそも、高校に家庭科ってあるんだー(笑)
      ワタシは工業高校なので全授業の1/3位は技術科みたいな授業だし、中学は女子が家庭科、男子は技術科に分かれていて、家庭科があったのは小学校高学年だけだった。でもミシンで下糸が絡まってボビン外すのなんかはクラスで1・2位手早かったんですよ(^^)。中学のときも女子の家庭科の中間試験の問題が「なんでこんな簡単な試験なの?」とか思ってた(笑)
      南野先生の「家庭科」はそういう技術や知識だけではなくて「家庭とは何か」の授業なのですね
      2011/11/29
    • じゅんさん
      高校にも家庭科ありましたよぉ~~。女子は家庭科でその時間男子は柔道、という、よく考えてみればなんか変だよね、という時間割。
      長老みさわさん...
      高校にも家庭科ありましたよぉ~~。女子は家庭科でその時間男子は柔道、という、よく考えてみればなんか変だよね、という時間割。
      長老みさわさんはボビン外すの上手だったんですか。(*^_^*)あはは・・なんかわかります!女子に人気だったでしょうね。
      家庭科って、日々生きることに直結した教科だったんだ、とこの年になって初めて知りましたよ。いかに気持ちを楽にして真っ当に(*^_^*)毎日を送るか、とも言えるかな。
      南野先生の技量がもちろん大きいんでしょうけど、女子も男子も授業に参加している高校生たちの反応も素晴らしいです!
      2011/11/29
  • 読了。
    タイトルが気になったのと、ネットでの評判が良かったので読んでみた。

    岩波ジュニア新書は「これ大人でも難しくね?」という本がたまにあるが、この本は中学生にもオススメしたい。
    英語の教員から家庭科の教員に転身した著者の遍歴も興味深かったが
    穏やかで、ほどよい距離感の語り口は読んでいてあまりストレスを感じなかった。

    とても良いと思ったのは
    著者が生徒たちに様々な問いを投げかけつつ、ちゃんと自身の実体験を紹介して生徒と同じ目線に立って納得してもらおうと務めていることだった。

    著者が記しているように、大学受験のための勉強が重んじられる社会では、家庭科などの〝副教科〟はどこか軽んじられている気がする。
    実際に10代の頃の自分も家庭科の授業に真剣に取り組んでいなかったと思う。
    (調理実習は楽しかった記憶がある)

    しかし、いくらいい大学に進学して一流企業に勤めたとしても、豊かな家庭生活を送るためには全く別の能力が必要だ。
    家族のご飯を用意するにしても、献立・買い出し・調理・片付けまで一通りこなす事は簡単なことではない。しかも、毎日同じ家事を繰り返すとなると様々な工夫が必要となってくる。

    この本では、生きる上での様々なテーマについて著者が実際に家庭科の授業で行ってきた内容が記されている。

    どうして勉強するのか
    家族の条件って何だろう
    自立って何だろう
    働くって何だろう
    遊びとは
    性的関係とは
    一人を楽しめる人とは

    この歳になって、改めてこのような問いを考え直すきっかけとなった。

    社会にはいろんな誘惑や罠もある。
    実際に社会人になってから勉強会と称してマルチ商法の集会に誘われたり、商品を紹介されたこともあったが、今考えると人間の孤独や欲求につけ込もうとしていたのだと思う。
    それらは結果的に友人や家族に相談した事で免れることができた。

    そうした社会の闇の部分を学生時代に知っておくことも、社会で生きていく上で大事なことではないかと改めて感じた。
    頭では分かっていても、人間には弱い部分があるからだ。

    「正しいパンツのたたみ方」というユニークなタイトルには、思いのほか深い意味が込められていた。

    パンツのたたみ方は、人によって違うことがある。
    「正しい」や「当たり前」も人によって違うことが多い。

    家族という異なる人間同士が一緒に生活する中で相容れない部分に苦しむこともあるが
    その違いを楽しんだり、新しい方法を見つけたり、何とか折り合いをつけることが生活を楽しむこと、ましてや人生を楽しむことにも繋がる。
    家庭科などの副教科は、人生を楽しむ感性を育ててくれる。

    自分も甥っ子の相手をする時ついつい頼ってしまうのだが
    今の社会は、スマホやタブレットなどで自分の見たいものだけ見ることが可能な環境が整ってしまっている。そういう環境の中で、自分の意思で様々なものに触れようとする好奇心はとても重要だと思う。

    少子化が進む一方で、このような環境で育った子どもたちは、将来どんな大人になっていくのか、気にはなっている。

    #正しいパンツのたたみ方
    #南野忠晴
    #岩波ジュニア新書

  • 自立=生活力を高めようとする「姿勢」。状態ではない。
    そして、お互い様が成り立つような関係性を築けること。すべて一人でできることが自立ではない。一人で生きていくことは不可能。
    生活的自立、精神的自立、経済的自立、性的自立のすべてが大切である。

    ★家庭科はお互いの違いを知る教科
     柔軟性が必要と同時に正解はない

    ★時間の折り合いが自立の一歩
     自分で起きる、やらなければいけないこと、などから時間に折り合いをつけられるようになる。少し、我慢することも覚えられる。

    ★働くことの社会的役割
     自分の仕事が社会のなんの役に立っているかを知ることがやりがいに繋がる。給料をもらうことも大切だが・・・。


    まさに、子供に伝えたい、気づいてほしい内容。
    自分のことを自分でするって大変だけど、生活がすごく充実する。自分を律してるじゃんって。
    一人暮らしをすると、必然的に感じることだとは思うが、家族と生活している段階でできていれば、いろいろな価値観をさらに感じられると思う。

  • 書いてあること全部息子たちに伝授したい。自分の生活を自分で作っていける人になってほしい。
    「ご主人」「奥様」という単語を一度も使わずどちらも「お連れ合い」と言い換えていて、著者のそのへんの感覚にも好感を持った。

    ---------------------------------------------

    “いま、自分でもできることなのに、家族の誰かにやってもらっていることはありませんか。”

  • キーワードは「お互いさま」

    みんなが心地よく生活していくためには助け合いの精神が大切だ。それは社会だけでなく、家庭にもいえること。
    助け合うために必要なのは、それぞれが自立すること。自立とは、“自分でできること”と“自分ではできないこと”を区別することでもある。

    社会や家庭、そして自分のためにも、本書を読んで「自立」を学ぼう!

    家庭科の授業をダラダラ一年受けるより、この本を一冊読んだ方がためになる…はず笑

  • 各章の総題として付けたタイトルなのだろうと思っていたら
    本当にパンツのたたみ方について話が進むので驚きました。

    高校1年生を担当する男性家庭科の先生が展開する授業に
    生徒達はいやでも自分を客観視させられてしまう。

    クラスで「ネコも含めて家族だと思う」が多いのに
    「おじいさんと、おばあさんと、金魚」では
    『それは違うでしょ~』という反応に笑いました。

    家族と社会と学校の重なった位置に自分が居るという事を
    さまざまな手法で自覚させているが、さらに自立するための
    物の考え方の基本を学習させるというのが素晴らしい。

    高校生に読んでもらいたいと思いました、、、が
    読んでいて笑いながらも反省点の多い我が身に気が付きました。

  • 実用書でこんなに感動したのは初めて。たくさんの人にお勧めしたい本です。著者は高校で家庭科を教えているので、高校生にはもちろん読んでみてほしいですが、内容は小学生から20代の若者、50代のお父さんなどにも充分楽しめる(?)ものになっています。読んでいて自分の生活に対する考え方や姿勢を見つめなおし、ハッとしたりドキッとしたりしました。ただ「自立して生活しよう」ということなのに、著者の深くわかりやすい言葉に感動さえしました。周りに便利な物があふれていて、一見豊かにくらしているようで「自分が気持ちよく、(人からも物からも)自立して、自身を持って暮らす豊かさ」は持てていただろうかと深く反省しました。家族とは何か、夫婦とは、お金とは、人と人の関係とは、社会とは・・・人が生きる上でとても大切なことが家庭科にはあったのだと目からうろこでした。学校教育の実践例もありとても面白かったです。先生が副教材として利用するのもよいのではないかと思います。手もとに置いておきたい一冊です。著者は心から生活を楽しんでいるのだなと思います。だから言葉がストレートに伝わってきて、好感が持て、信頼できるのだと思います。こんな先生に家庭科を教わってみたいな。

  • 「自立したいなあ」
    と思いました。

    この本に書かれていることに照らし合わせれば、
    僕はすでに自立しているのですが、
    「自分で出来ることを増やすって楽しそう。」
    と感じたのです。

    この
    「楽しそう」
    こそ、この本の真髄なのだと思います。

  • 相手のやり方を尊重する、強要せずに役割分担や適材適所を考える。
    当たり前と思っている日頃の生活が、普段は見えない人の働きによって支えられていることに気づいてほしい、そして自分で実践しその人の立場に立って考えることで、自立した未来を見据えてほしいということを伝えたいための本。
    心ある大人になるために自分の子どもがどう社会と向き合って欲しいかを考えさせられたとともに、自分が自立できているのかを再考するとてもいい機会になった。

  • 高2の息子がいます。夜更かしし毎朝起きられず、朝は顔も洗わず歯磨きもせずギリギリに外出。
    中の上だった成績もどんどん下がり最下位を取る科目も。遠足へ行けばお土産を買ってきてくれたかと思えば家族へではなく、自分のお菓子として全部食い尽くす。自分はしてもらうばかり、周りへの気遣いのない部分も多い。本人はもちろん気づいていない。
    このままでは危険だと思い高校卒業後は一人暮らしをして欲しいと思ってはいますが、金銭的にどうか…悩み中。

    改善してもらいたいため何度も言っても、やはり親の戯言としてウザく思っているのだろう、全く聞いてくれない守らない。

    この本を読んで、やはり「1人でもなんとかなる力」が必要なんだと実感。
    そして「誰かに何かをしてあげてほしい」と心から思った。
    どちらも、常々思っているのです。

    息子には本当にこの本を贈って、読んで欲しいですが、本好きな息子ですがおそらく読んではくれないでしょう…

    なんらかの方法でここから得たものを息子に伝承したい!
    と、いまはここで悩み中。

    最後に。
    こんなに家庭科路線で優れている、人の気持ちも考えられる(と想像する)筆者が離婚していると文中で明かされビックリしたのと、表紙のイラストTADAPAN見てたら、もしかして筆者の名前、忠晴さんとかかってるのかな??と思えてきた!

  • 先に続編となる『シアワセなお金の使い方』を読んでこの「男性の家庭科教師、なかなかの人物だ」と思ったのがきっかけ。オリジナルのこちらも期待にたがわず素晴らしい内容だった。
    全体の構成も、
    第一章 私←「いま、生きているワタシ」
    第二章 私と家族←「家族の中で生きる」
    第三章 私と社会←「社会の中で生きている」

    序章 「家庭科を学ぶ意味」
    終章 「ゆたかに生きるためのスキル」
    ではさむようになっていて、よく考えられているなぁという印象。

    第二章で面白いのは、生徒と「家族ってなんだろう」と定義を考えるところ。
    血が繋がっている→お父さんとお母さんは血が繋がっていないから家族ではない?
    一緒に住んでいる→地元を離れて一人暮らししているお姉ちゃんは家族ではない?
    お互いに家族意識→ペットの犬猫は家族ではない?
    などなど。
    一緒に住んでいるけど結婚していない事実婚カップルは?
    これを読んで、自分は大学の学生寮を思い出す。「まるで家族のように」思っている間柄だし、とてつもなく濃い関係だったけど、比喩を超えて家族かと言われるとちょっと違う。
    大学の寮に続いてシェアハウスに暮らした時のことも思い出す。自分はフルメンバーではなく下宿人みたいなポジションだったからみんなと家族ではなかったけど、フルメンバーの人たちは「ほぼ」家族だった。でもやはり全員がフル・フラットではなくやはり夫婦とその子供という枠はコアにあった。

    第三章で面白かったのは、働くということの意味・位置付け。今では働くことが個人の選択でありその成果も個人のものであり働けなくても個人の責任のようになっているけど、そうではなく、誰もが誰かの労働から恩恵を受けていて「お互いさま」なのだ、という指摘。
    金銭的な報酬を得ているか(賃金労働か無賃労働か)は労働の本質ではなく、労働の分類方法の一つでしかない。人は社会を作り分業することで一人一人が自給自足をするより豊かな生活を営んできた。つまり、自分のために働くだけでなく社会のために働くことが人間の義務であり、またその裏返しとして、社会の構成員全員それぞれに働く場を提供するのは社会の責任だ、という。

    よく言われる「学校で教えてくれない社会に出た時に本当に役に立つ知識」って、「家庭科」だなぁ。
    自分の子供にぜひ読ませたい。

  • 結婚する前に読めてよかった。まだまだ自分は考えが高校生レベルだなぁと思った。
    お弁当、家族…考えさせられます

  • まず、タイトルでやられました。「生活力」って大事です。家庭科、保健(健康学、医学、栄養学)、お金の勉強、道徳・倫理、哲学など「受験に出ない」科目を一所懸命学ぶべきなんだ。本当は。

  • 2011/12/03:家族よりすすめられて購入。家族より先に読んでしまいました(それが目的?)
    自立とは、家族とは何かということについて改めて考えさせられました。
    もっとも全然自立できてませんが。

  • 自立は、いいことを見つけるためのヒント。
    できることを積み重ねていくことで、小さないいことを見つけていける。その積み重ねが自信になる。そう考えた時に、今の自分がいちばん素敵と思える。

    家族が生活していく上で、「家族愛」「団結」は、「必要な要素」「手段」ではない。お互いのことを気付きながら、具体的に努力した「結果」に得られるご褒美のようなもの。団結によって家族が成り立つのではない。努力しながらの生活によって「団結」が生まれる。


    本当に読んでよかった。

  • マジで良い。10代のうちにみんなに読んで欲しい。10代でなくても遅くない。

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