ロボット創造学入門 (岩波ジュニア新書 〈知の航海〉シリーズ)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 69
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005006878

作品紹介・あらすじ

地雷探知除去ロボットをつくるとき、アフガニスタンの現場でつい地雷原に入りこんでしまった!そんな危険な体験をしながら、つくりあげた実用ロボットはどんなものになったか?さまざまな用途のヘビ型や四足歩行ロボットを開発してきた著者が、それぞれどのようにつくったかを解説し、ロボットの形や心の未来も語る。

感想・レビュー・書評

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  • 説明が「む?ちょっと高度なのでは?」と思うところがいくつかあるけれど、いろんなロボットの登場はそれだけで面白い。ミライのロボット事情についても、まあそうだろうな、とは思う(アシモフファンとしては、反論したくなる部分もいくつかあるけれど)。

    蛇足ながらちょこっと入っている行政批判も笑えるし、少々悲しくもなる。ああお役所。。。

  • 日本のロボット工学の第一人者がわかりやすくロボットについて語る一冊。
    ロボットの仕組みやら分類やらが延々続くのかと思ったら、その内容は広範に及びよい意味で期待を裏切られました。
    「能動内視鏡」なんてものも開発されていたりして驚きました。
    日曜日の午後にサラリと読了。
    付箋は12枚付きました。

  • 本書はこんな僕のような社会学よりの読み手からしてみても、ロボットそのものの駆動系や制御系なりの記述は、難しくて理解しがたいところが多いながらも新鮮ですし、やっぱりこれからの人工知能を考えた時の、倫理観を考えるというのも、人間そのものを振り返る意味でも面白かったです。10代だとか、若い人でね、これから工学系を中心にやっていきたいとする人は、本書は夢が広がる本の一つになるでしょう。原発事故が起こって、その廃炉への作業にはロボット技術の革新が必須だ、などとも言われています。注目分野ですし、伸びていってほしい分野です。

  • メモ:囚人のジレンマ、アクセルロッドの実験、TFT戦略、ESS、TFTT戦略、武士道、律儀さ・勇気・寛容性、ナッシュの均衡点、非近視眼的均衡点、利己的な遺伝子、生存執着型生物、無限回転運動、守破離、類比発想法。

  • 548.3 ヒ 登録番号8221

  • 技術的なところはかなりながし読みをしてしまった(特に蛇の滑走部分…)けれど、地雷除去の為のロボット、そしてそのあり方はなるほど、と感じた。それ故、地雷の除去より地雷の探知を。人間と人間のあいだにロボットは入り込まなくていい。お手伝いロボットよりも、子どもと親が一緒にいられる時間を作ってくれるロボットを。あくまで、私たちの生活がより楽しく、良い充実したものになるためのロボット開発を。それから3章の「創造的思考法」もとても良かった。脳の入っている身体のコンディションをまず整えることから。漠然とした憧れに対し優しくも具体的に背中を押してくれるような章なので、将来を考え始める中高生に是非読んでもらいたい。ロボットに関しては課題もあるが、明るい未来を期待しながら読み終わった。

  • 著者はヘビ型ロボット、蜘蛛型地震探査ロボットなど我が国のロボット開発の第一人者。しかし鉄腕アトムのような人型ロボットは愛玩用を除いて必要ないと言い切る。「ロボットは縁の下の力持ち的な単純業務を代行し、人が人でしかできない大切な仕事に専念する環境を作ることに貢献すべき」だと説く。私も今までアトムのイメージに引きずられていたが、なるほど納得!
    ところで後書きの中で「東北大震災でどうしてロボット大国日本のロボットが活躍しなかったのか?」について事情が暴露されている。
    そもそも日本の原発は絶対事故を起こさないという建前があったため国が全く本気でなかった。スリーマイル島事故の後、政府主導で一時盛り上がった開発もいつの間にか立ち消え。また次に99年東海原発事故の後、30億の補正予算で急遽6つのメーカーに開発を競わせたが、これも2年で立ち消え。せっかく開発したロボットも廃棄されるところ、著者がもったいないと駐車場に保管していたそうな....。「大災害を契機にこれからこそ本格的な開発を推進すべき。日本はそれが出来る力がある」との著者の力強い提言、全く共感。

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