幸せのための経済学――効率と衡平の考え方 (岩波ジュニア新書 〈知の航海〉シリーズ)

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レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005006885

作品紹介・あらすじ

経済のグローバル化、人口の高齢化、地球環境問題など、さまざまな課題を抱える現代社会…。私たちは今後、どう生きていくべきなのでしょうか。「効率」と「衡平」をキーワードに、ひとの福祉とは何か、人々の福祉を高めるために望ましい社会経済システムとはどのようなものなのかを考えます。

感想・レビュー・書評

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  • 宮崎哲弥氏が、その著書とか雑誌とかで、折に触れて本書を進めているのを見て、そんな凄いものなら、と思って入手。あと、タイミング的に経済学への興味が高じている昨今なんで尚更。個人の性格やら生い立ち、生活環境まで考慮に入れると、皆が同じように幸福になる平等性は、なかなかに得難いって話。それを理論的に可視化して見せた内容、っていうところか。それによって、腑に落ちるようにはなっているけど、でもまあ当たり前っちゃ当たり前と思ってしまった。



  • mmsn01-

    【要約】


    【ノート】
    ・日経アソシエ7月(いつだっけ?)
    ・「多数決を疑う」の読書案内で(2015/9)。

  • 絵図がないのでわかりづらいのと、XXXとは?という説明のみでどう社会に対し使うのか、という点が記載がないので、学問のための学問といった感じがする一冊。

  • レビュー省略

  • ていねいに書かれているのだが、難しかった。

    各個人が、なし得ること、なり得るものを機能という。機能の水準は、入手できるモノやサービス、個人の属性、社会的環境によって決まる。機能は客観的評価が可能だが、評価する機能は多様なため、そのリストに合意することは容易ではない。

    センは、各個人が実現できる機能の水準の組み合わせとして、生き方の選択機会の豊かさ(潜在能力)の概念を示した。

  • 「ー」

    これが中高生向けなのに驚く。内容は極めて高度だが、書き方は読みやすい。中高生の学習意欲を刺激するだろう。

    PS福祉指標は初めて聞いた概念だった。が、日本とブータンの幸福の違いを表すのに使えそうだ。とても面白い考え方。

    ”効率”はパレート効率で無くてはならず、誰かが損をするのでは意味がない。それこそまさに最大多数の最大幸福だ。著者はそれを否定する。

  • 中高生向けの本にありがちな難しさ。2章までは一般常識で理解できることをあえて教科書的に書き、眠くさせておいて、3章目以降はちゃんと理解したいのに、学生の丸暗記向けというのか、ふつうの大人に分かるような書き方になっていない。。まあ私の予備知識がなさすぎるのだけど。途中で図書館に返してしまった。

  • 読了。

  • 【メモ】
    著者:蓼沼宏一(社会的選択理論,厚生経済学,ゲーム理論)

    【版元】
    http://www.iwanami.co.jp/hensyu/jr/toku/1106/500688.html


    【目次】
    まえがき [iii]
    目次 [v-vi]

    1 「経済」とは? 001
    1-1 チリの落盤事故から 
    1-2 「経済」とは? 
    1-3 限りある資源の配分 
    1-4 人間の多様性
    1-5 効率・衡平・公正 
    1-6 資源配分の評価 
    1-7 最善と改善

    2 ひとの「福祉」とは? 019
    2-1 「福祉」の意味と基準 
    2-2 モノ・サービスの量 
    2-3 国内総生産(GDP) 
    2-4 幸福・欲望充足――効用 
    2-5 選択論アプローチ 
    2-6 選択論アプローチと福祉の個人間比較 
    2-7 機能 
    2-8 モノ・サービス、機能、効用の関係 
    2-9 幸福度と機能 
    2-10 機能ベクトルと等福祉曲線 
    2-11 潜在能力――選択の機会の豊かさ 
    2-12 情報の制約と福祉評価 
    2-13 想像上の立場の置換 
    2-14 基準値との比較 

    3 無駄のない経済システムとは? 057
    3-1 「無駄」があるのはどんなときか? 
    3-2 パレート効率的な資源配分は社会的に最善か? 
    3-3 パレート効率性は相対的な評価基準として有効か? 
    3-4 利害対立があるときには? 

    4 市場システムの効率性 071
    4-1 パレート効率的な資源配分のための条件
    4-2 パレート効率的配分を実現するメカニズム 
    4-3 貨幣との交換 
    4-4 労働供給 
    4-5 生産費用 
    4-6 市場メカニズムが機能するための条件 
    4-7 市場メカニズムに欠けていること
    4-8 市場メカニズムでは解決しないこと

    5 格差のない社会とは?――衡平性の考え方 093
    5-1 何に関する格差・衡平か? 
    5-2 個人間の状態比較の基準 
    5-3 個人間比較の主体 
    5-4 羨望の無い状態としての衡平性 

    6 消費・労働に関する衡平性――無羨望配分の考え方 105
    6-1 消費に関する無羨望配分 
    6-2 選択の機会の均等 
    6-3 消費と労働に関する衡平性 
    6-4 衡平性基準による相対的な評価 
    6-5 パレート改善第一・衡平性第二の評価基準 
    6-6 羨望の無い状態としての衡平性基準の難点 

    7 消費・労働に関する衡平性――平等の考え方 125
    7-1 平等等価の考え方 
    7-2 平等等価配分と効率性 
    7-3 PS福祉指標と功利主義の違い 
    7-4 パレート改善第一・衡平性第二の基準とマキシミン原理 
    7-5 消費・労働に関する評価基準に基づく平等等価配分  

    8 機能に関する衡平性 143
    8-1 消費・労働に関する衡平性の限界 
    8-2 機能に関する衡平性 
    8-3 機能に関する無羨望配分 
    8-4 社会的評価の循環の問題 
    8-5 潜在能力に関する衡平性 
    8-6 平等等価に基づく衡平性 
    8-7 パレート改善第一・衡平性第二の基準とマキシミン評価法 
    8-8 マキシミン原理の正当性

    9 経済学の役割 163
    9-1 規範的評価と合意形成 
    9-2 ひとの福祉評価の情報ベース 
    9-3 福祉の個人間比較の方法 
    9-4 資源配分の社会的順序付けの方法 
    9-5 社会的選択の問題 
    9-6 経済学の役割 

    10 さらに学びたい人のために 173

    あとがき(二〇一一年五月 蓼沼宏一) [187-189]

  • 経済学の入門的な本で、「効率」と「衡平」をキーワードに、ひとの福祉とは何か、人々の福祉を高めるために望ましい社会経済システムとはどのようなものなのか、興味深く読めた。

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