宇宙ヨットで太陽系を旅しよう――世界初! イカロスの挑戦 (岩波ジュニア新書)
- 岩波書店 (2011年10月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005006953
作品紹介・あらすじ
宇宙で大きな帆を広げ、太陽光の力を受けて進む宇宙ヨットに、日本の「イカロス」が世界で初めて成功!折り紙がヒント?イカロスの動きがやさしい物理でわかる?宇宙への夢を抱き続けて実現した著者が、イカロスの誕生エピソードと数々の挑戦、さらに工学・技術の魅力を熱く語ります。
感想・レビュー・書評
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岩波ジュニア新書なのに、二章は(良い意味で)子供向けじゃなかった。イカロスとはソーラー電力セイル宇宙機による木星圏探査の為の小型ソーラー電力セイル実証機なのだが、制限の厳しい小型計画で失敗したらそれを理由に二度とチャンスが来なくなるのでは、果たして技術実証のための小型計画の意味は何なのかという深い問題提起を突きつけられた。
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太陽の光の粒子を受けて飛ぶ。
同時に太陽電池で電気も発生させる。 -
538.94 モ 登録番号8560
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資料番号 : 011434404
請求記号 : 538.9モ -
構成や分量配分に苦労した感じだったが、イカロスの「開発が間に合わなくても重りとして打ち上げ」とか、「凍死するかもしれなかった」などの初めて知るエピソードが面白かったし、小型ミッションの難しさの話は参考になった。
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・イカロスはその出自から無茶ブリだった。
・減点方式でなく加点方式。川口教授も言ってたな。「技術的に難しいプロジェクトでのリスクが認められず、単に成功・失敗だけで判断されるのであれば、挑戦を避けてありきたりのことをやっている者が結果的に勝つ、ということになってしまいます。こういうロジックになることは、おそろしいなあと思っています。」
・黒幕は愛想がない。テレビに映る姿は仮の姿。