なんにもないけどやってみた――プラ子のアフリカボランティア日記 (岩波ジュニア新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005006960

作品紹介・あらすじ

109の元ショップ店員、渋谷系ギャルが世界放浪の旅へ。訪れたアフリカの医療施設で出会ったのは、HIVや末期がん、貧困に苦しむ女性たちだった。病気の苦しみから救うことはできなくても孤独からは救ってあげたいと、彼女たちに献身的に寄り添い、多くの患者たちの最期を看取ったプラ子さんが綴る感動の日記。

感想・レビュー・書評

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  • アフリカで様々な出会いと別れを経験し、死に直面し、命の大切さ、重さをすごく感じさせられる一冊です。私の夢を変えてくださった運命の本です。

  • 著者は元109のショップ店員。そんなバリバリのギャルだった著者が、アフリカに渡り、HIVやガン患者、貧困に苦しむ人たちに寄り添いながら、今なおボランティアをし続ける中で感じたことやそこに至る経緯が書かれている。
    あまりにもリアルな描写に目を背けたくなるが、これがまさに今地球の別の所で起こっていると考えると、自分はいったい何してんだろう、自分はこのままでいいのだろうか、と思ってしまう。同じ時代でも、生まれた場所が違うだけでどうしてここまで違うのだろうか。日本に生まれた意味って何なんだろうか。あらゆる疑問が自分に降りかかってくる。悪い意味ではないが、心をかき乱される一冊である。

  • 出先で何気なく目をやったTVで、著者である栗山さんがモザンビーク共和国で活動している姿が紹介されていた。ほんの10分か15分見ただけなのに引き込まれ、本を出しているのを知り読んでみた。

    これはストーリーに遊ぶ本でも、言葉の美しさを楽しむ本でも、ただ現実を学ぶだけの本でもなく、人間そのものを読む本だ。たった一人で海外、しかも言葉も知らないアフリカの貧困国(本作ではエチオピアがメイン)に飛び込み、貧しさと孤独の中なすすべもなく死んでいく人々の最期にせめて寄り添おうとする著者。生半可な"ボランティア精神"の持ち主であればすぐに逃げ出すような壮絶な現場でただ献身する姿に、聖母マリアやマザーテレサを思う。どうしてああしなかったんだろう、どうしてああしてしまったんだろうと後悔し罪悪感を持ち、自分のしていることは本当に誰かのためになるのかと常に内省し、誰かを看取る度に嘆き、それでもまたひたすら患者さんに愛情を注ぐ著者の魂の美しさに目を開かれる思いがする。

    その後さらに数カ国での経験を経て、現在は私がTVで見たモザンビークで、現地の女性に様々な知識(衛生・栄養からモラルまで)や糧を得るための技術(畑、編み物等)を伝える活動をされている。さらに最近、現地の看護学校への入学試験を受け、一言も知らないポルトガル語を一から勉強し1000人近い受験者の中から合格者30名の中に入ったそう。脱帽とはこのこと。そもそもモザンビークへ渡ったのは、アフリカの中でも最貧だから、とTVで言っていた(と思う)。治安も非常に悪く、襲われて殺されてしまうことも日常的にある場所を敢えて選び、女性たちをサポートしようとしている。

    本作の中に『人に二つの手があるのは、一つは自分を守るため、もう一つは、人を助けるためって張り紙で見たの思い出しました。』という一節があるが、著者はまさにそれを体現している。

  • 読み終えたばかりの今は、なんといえばよいのか、心が涙の塩水でいっぱいです。
    ぜひよんでください。

  • 彼女の行動力、そのおもいに感動しました。
    自分自身ではここまでできないからこそ彼女の行動に心うたれました。

  • まだまだ、未開発な国が、多いわ…
    教育が必要ね…

  • すごいリアル。
    文章は下手だけど、けど逆にそれが生々しくて。
    具体的で、その場にいるような感覚になって。

    エチオピアの、死んでいく人たちを看取るところは、いやでも泣けてきて、電車の中で読んでたけど、涙が出るから読むのを中断した。、

    悲惨な状況の中でも、温かく愛を持ってよりそうさやかさんに、心を動かされる。、

    印象的だったはなし。
    コンドームつけるとHIVになるという、誤ったことを信じている人が多くいる。
    東日本大地震で、日本を心配して、1人数円単位の寄付をしてくれた。

    途中、さやかさんが、自分が日本で稼いだお金を、この子たちのために使っていないことに罪悪感を感じる場面があって。
    おれも同じだなって思って。
    ちょっと寄付すれば救える命があるのに、寄付していないのは、もはや人殺しとさえ言えるんじゃないかなんて思って。

    生まれた場所が違うだけで、何でこんなにも違うのか。日本に生まれたから、エチオピアに生まれたから、それだけで、あまりにも、違いすぎる。
    努力で何とかなるとかいう問題じゃないのがつらい。
    勉強以前に、生きて行くことが難しい。簡単に病気になるし、暴力やレイプに怯えて。

    死んだら、天国に行けて、先に死んじゃった友達や両親に会えるんだよ、っていう考え方はすごく必要なことだなと思った。

    もう、どうしたら救えるか?とかじゃなくて、どうしたら苦しまずに、怖がらずに死ねるか、の話にならざるを得ない。

    確実にあと数ヶ月で死ぬって人がたくさんいて。
    もう回復とかじゃなくて、薬も痛み止めだけで。

    売春しないとお金ないから生きられなくて、それで、子供できたり、HIVになったりして。
    けど、もはや、売春できることがありがたい、くらいで。

    何が必要なんだろう。
    やっぱり教育と、経済的自立への知識と。
    さやかさんの教会で、畑を耕せるようにしたり、編み物を作れるようにしたり、マイクロファイナンスしたり、コンドーム配布と正しい知識を教えたり、ほんとにいい活動だなと思います。

    寄付したいな。
    ただ、手続きめんどくさそうとか思っちゃうんだよな。、
    源泉徴収みたいに、勝手に引き落としになればいいのに。、

    まあ、とりあえずせっかくなんで、なにか動いてみます(´ω`)

  • 渋谷の109で働いていたギャルが、友人の死をきっかけに海外に行き、アフリカに行き着く。亡くなった友人に対し何もできなかった自分を責め、死と向き合う現地の人々の助けになろうと、笑顔を絶やさず必死に働く。ボランティアで。
    病人の描写がきついので読んでいて辛くなりますが、そのような人達に笑顔で接し、苦痛を取り除いてあげるという、たいへんな仕事をずっと続けている栗山さん。ただただ頭が下がる思いで読んだ。

  • 人がどんどん死んでいく。死が日常化している。自分は本当に恵まれているなあと思う。
    著者の行動力は素晴らしい。
    (2015.5.10)

  • 堅苦しい国際貢献の本ではなく、普通の女性が、思ったまま、感じたまま、見たままを書き綴ったリアリティ溢れる著書。アフリカの現実を感じられた。日本で生きてても辛いこと大変なことはあるけど、そんな悩みはちっぽけなものだ、と前向きに頑張れそうになる。著者はまだアフリカでの活躍を続けているとのことで、これからはブログの読者になって、応援していこうと思う。

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