しあわせに働ける社会へ (岩波ジュニア新書)

  • 岩波書店 (2012年6月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784005007158

みんなの感想まとめ

働くことに対する希望と意義を再確認できる一冊です。著者は、労働環境の厳しさや非正規雇用の問題を明確に示し、その中で「しあわせに働く」という新たな視点を提案しています。特に、働くことに対してネガティブな...

感想・レビュー・書評

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  • ILOの創設から100年、そして日本はすでに先進国の仲間入りを果たして、かなりの年月が経過している。しかし、1998年のILO「新宣言」の最優先8条約のうち2つも批准していないという。雇用劣化、労働の二極化、増え続ける非正規従業員、自己責任だと責められる非正社員。その構造が、分かりやすく説かれている。

  • 第一章を読んで。
    ブラック企業、過労死、不況、未払い賃金、残業といった、働くことに対していいイメージを一つも持たずに就職活動を始めて、これから絶望の世界に飛び込もうとしてゆくのかと暗い気持ちになっていた。働くということについて悪いイメージしか持っていなかった自分にとって、タイトルにある「しあわせに働く」という言葉が心に希望の火を灯した。そうか、しあわせに働いていいんだ、働くってことはしあわせなことなのなのか、と。同時に私はしあわせに働こうという気持ちを持ち続け、しあわせに働くことを、追求していいのだという考えにさせてくれた。今の世の中は、構造的に働くことに幸せを感じることができないようになっているけれど、私はその中でも屈せずにしあわせに働きたいという気持ちを持ち続けてもいいんだし、それを実現するために様々な形で要求していかなければならんのだなと感じた。

    2章から最後までを読んで。

  • 元朝日新聞記者による労働問題を真っ正面からとらえた名著。中高生、大学生向けに書かれたものだが、現在、非正規労働にあえぐすべての労働者が読んでさしつかえない。

  • しあわせに働ける社会へ、多くの労働現場を丹念に取材してきた著者が、提言する。
    せめて、過労死などがない社会にしないといけないと思う。

  • 読みやすい。いい本。働くことについて書かれている。就職に失敗しても自分だけのせいじゃないよと思わせます。誤字脱字は無かった。

  • いま就活中の若い人のことを思い浮かべて読み始めたけど、自分の問題でもあると気付かされた。
    前半はかったるかったが後半に向かって面白くなった。
    何かできるかも、と思わせてくれる。日本版フェアトレードっていいな。和民には行かない。とか。
    この著者好きだな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「日本版フェアトレードっていいな。」
      その意識が浸透したら素敵ですね。。。でも働き手に無理を強いる企業は意外と多いかも。。。
      「日本版フェアトレードっていいな。」
      その意識が浸透したら素敵ですね。。。でも働き手に無理を強いる企業は意外と多いかも。。。
      2013/02/20
  • 誰もがしあわせに働ける社会をつくっていこう! 長く労働現場を取材してきた著者が、働く者に必要な知識から労働政策や制度までを具体的に提言する。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40167417

  • ●どちらかというと、学生のキャリア教育向けの本。

  • 著者の姿勢には共感できる。
    特に「雪玉をころがす」という比喩で語られた話題は、夢を追いかけなさい、と無責任な理想論を唱えるでもなく、かといってニヒリスティックに現実を語るでもなく、きわめて穏当でありながら鋭く、元気の出る論考でちょっと感動する。

    ただ高校生向きってことで仕方ないのかもしれないのだけど、まずは景気が回復しないと、たぶん何もはじまらないんだよね。
    だから「こうあるべき」という社会を現実に描くなら、それを実現するための財源をどう確保するか、という話が不可欠なんだと思う。そういう視点、ちょっと盛り込んでほしかったなあ、と。

  • 図書館で借りた。

    若い人へ向けて、働くことと働く環境が今どうなっているかを説明し、その環境を良くしていくのは働く人たちなんだと主張している。

    書き出しや所々にあるエピソードが著書の『ルポ雇用劣化不況』にあるものだった。本書の方がやさしく書かれているので初めて労働の話題に触れるにはいい。
    著者が大学でワーキングプアに触れるような講義をしているときに、学生から「努力をしないから暮らしていけないくらいの給料になるんだ」ということを言われたらしい。それに対し、現在は一定数の人が非正規雇用になる構造になっていると指摘する。
    構造として低賃金の人が出るならば、その人たちも人間らしい暮らしができるように環境を変えていく必要があると説いている。
    仕事をする力を育てるキャリア教育と働き手の権利やルールを学ぶ労働教育を分けて考えていて分かりやすい。
    自立と孤立の差、平等とは何かという点にも触れていた。

  • 労働問題について、とてもコンパクトにまとまっている良著。
    若者の就職難・名ばかり正社員・派遣etc. 社会は落とし穴がいっぱい。
    単に現状を羅列するだけではなく、「落とし穴への対処法を知ることが大事」
    と説く。
    これをきっかけに他の労働関係の本に当たってみよう。

  • 366.021 タ 登録番号9328

  • 日本の労働環境に関して。

    自己責任論、即戦力主義、名ばかり正社員、残業、

    働いても冬をこせないアリである派遣労働者の紹介など。

    中学生・高校生がターゲット。おかげでわかりやすかった。

  • 労働者の権利や、法的側面について、高校生向けに書かれている。
    近年、セーフティネットという言葉を耳にする機会が増えたが、まだまだまかない切れていない部分が多くあるようだ。
    著者は読者に対して、「負け癖をつけない」ことや「選挙に行くこと」、そして「ありとあらゆる、自分が使えるモノを駆使して、働きやすい状態を作っていくこと」を呼びかけている。

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著者プロフィール

竹信三恵子(ジャーナリスト/和光大学名誉教授)

「2024年 『POSSE vol.57(特集:若者の「退職ブーム」は本当なのか?──働き方改革/キャリア形成/ブルシットジョブ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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