橋本式国語勉強法 (岩波ジュニア新書)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005007264

作品紹介・あらすじ

『「銀の匙」の国語授業』で注目を集める"伝説の教師"が国語の学習法を伝授します。覚えるのではなく考える勉強、詰め込むのではなく自らの中にあるものを引き出す勉強、人生の心の糧となる勉強の喜びを見出しながら、結果として入試にも役立つ、真の国語力を身につけるための学び方です。

感想・レビュー・書評

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  • 大変、参考になった。

  • 国語は辞書を引くこと。
    古文はやっぱり文法を覚えないと…。

  • 著者の橋本氏は灘高の元国語教師であり、現在、齢100歳になる。1960年代、灘高が進学校として目覚しい実績を残したため、世評は、受験のための過酷な詰め込み教育をしているというあらぬ誤解に傾いていった。著者ら灘高教師らは心を痛め、当時、灘高式の教育に関する本を出したが、著者らの願いが世間に受け入れられることはなかった。40年が過ぎ、ここにあらためて上梓したのが本書である。

    灘高の国語教育の真実は極めてオーソドックスな勉強である。国語については、本書では何よりも、心構えが大切であることを訴える。国語ほど、即効性のない学問はない。国語とは、普段の生活で使われている知識・技術であり、国語の勉強とは、生き方に向かい合うことだからである。

    著者は、秀才と凡才の違いは、自分の生き方に忠実であるか否かの違いであると述べる。
    良い心構えを持ち、自分の生き方に忠実であれば、国語力は必ず身につき、そして人生を豊かなものにするであろう。

    <目次>
    はじめに
    1 心構え
     一 灘校と私
     二 あなたと国語
     三 国語勉強の心構え
    2 現代文
     一 現代文を勉強するための四つのテキスト
     二 読み方の基本
     三 現代文の勉強法ー「銀の匙」を例に
     四 要約のトレーニング
     五 記述式答案の書き方
    3 古文
     一 基礎学力をつけるために
     二 応用力を養うために
    4 漢文
     一 漢文勉強の出発点
     二 漢文実力の増進法
     三 漢文の勉強の楽しさ
     四 漢文勉強の到着点
    5 文法
     一 勉強のポイント
     二 文法勉強の実際
     三 敬語
    6 文学史
     一 文学史勉強の心構え
     二 勉強の方法
    7 まとめ
     一 七つのポイント
     二 大学入試の対策
    あとがき

    <メモ>
    灘高のあり方が、むしろ世評とまったく逆であることを、全国の高校生諸君に訴え、オーソドックスな勉強法こそが、大学の道にも実社会の道にも通ずる、依るべき大道であることの確信を持っていただきたいことを、念願したからです。(vi)
    何が秀才であり何が凡才なのでしょうか。私は、自分に忠実な生き方のできる人が秀才であり、自分を粗末に扱う人が凡才だと思っています。(7)
    国語の勉強に即効的効果を期待することは無謀です。国語という学科は日常的な学科であるために、その効果も、たとえば漢方薬のような、根本からの体質改善に役立つ利き方をするからです。(10)
    国語とは生涯つきあわなければならないのです。早く好きになっておいた方が得策というものです。


    2012.11.03 国立の本屋で見つける。
    2013.03.10 借りる。
    2013.03.14 読了

  • 二男購入。

  •  1968年に刊行された『灘高式勉強法/国語』に加筆修正したもの。

    【版元】
     『〈銀の匙〉の国語授業』で注目を集める“伝説の教師”橋本武先生が長年の教師経験をもとに,国語の勉強法を伝授します.覚えるのではなく考える勉強,詰め込むのではなく自らの中にあるものを引き出していく勉強……,勉強の喜びを見出しながら,真の国語力を身につけるための学び方です.
    https://www.iwanami.co.jp/book/?book_no=223764

  • 立派な先生やのう。
    こういう先生に習いたいし、こういう大人になりたい。

  • 橋本武/著
    “伝説の教師”橋本武が長年の教師経験をもとに、国語の勉強法を伝授。詰め込みではなく自らの中にあるものを引き出す勉強法とは。勉強の喜びを見出しながら、真の国語力を身につけるための学び方がここに。

  • 表紙のデザインから秀逸。日本の古典作品を読み漁ろうと思う。

  • 国語という科目は何となくできてしまっていたので、そんなに勉強した記憶はなかったが、この本を読んで、実はそうではないことを思い出した。もちろん、橋本氏がこの本で述べているようにていねいな学習をしてきたわけではないが、自分の予習ノートの作り方を思い出すと、共通な部分が多かったことに今更気が付く。国語をしっかり身に着けようという優等生な目標からではないが、やはり、教科書というテキスト(テクスト?)を十分楽しみたい、という気持ちは強いものだった、ということだろう。じっくり味わうことの大切さは今でも変わらない。

  • 国語の参考書。たいへん良書である。
    ボブの方向に間違いはなかった…

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著者プロフィール

明治40年(1907年)生まれ。大正12年(1923年)、母の身上をご守護いただきお道を知る。14年、創設された天理外国語学校へ第1期生として入学。華南伝道庁長、宣教部海外課長、亜細亜文化研究所(後のおやさと研究所)主任、道友社長、にをいがけ委員会広報放送係主任など歴任。昭和30年(1955年)、本部准員。37年、斐山(ひざん)分教会長。46年、65歳で出直し。

「2021年 『出直しの教え 死の救い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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