原子力災害からいのちを守る科学 (岩波ジュニア新書)

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本棚登録 : 25
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005007356

作品紹介・あらすじ

放射線は、私たちのからだにどう影響するのだろう。そもそも「原子力」とはどういうエネルギーか。放射線物質の性質、半減期や除染の本当の意味などを、中学までの理科の知識をもとに、原子の構造や周期表、DNAの基礎からやさしく解説。

感想・レビュー・書評

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  • ジュニア向けの本は何かを広く知ろうとするときに大変参考になる。のだけれど、原子力災害とその対策、という点では、これ以上のレベルは一般市民としては持っていないのではないか、というぐらいのまとまり具合で、ジュニアというより広く読まれてもよいのでは。
    放射性物質によって何が怒るのか、これまでの公害と何が違うのか、原子力問題は公害になるのか。
    そして、よく理解して、覚悟して自分の意見をつくろう、と。やっぱりジュニアだけに読ませるのはもったいないぜ。

  • 今日的問題を基礎から分かりやすく理解するのに最適な<岩波ジュニア新書>の1冊。化学は苦手なので、その部分に関しては、ジュニア向けとはいえまったくお手上げだが、その他の部分は大変興味深く読むことができた。どうしてこういうことが、こんな風にわかりやすく、新聞や雑誌には書かれていないのかと不思議な気もするが、いずれにしても知っておくべきことが満載の書といえる。
    放射性物質による汚染は、もはや現在の日本においては、日々自分の身体にも及んでいると考えなければいけないのだろう。しかし、あの福島原発の大事故でさえも、月日が経つにつれ日常の意識の中から次第に遠ざかろうとしている。それは、放射能が、においもなく目にも見えず、また直接被爆したわけでもない場合、そのダメージが直ちに表れないことにもよるのだろう。原爆の例を引くまでもなく、DNAを直撃する放射線による被害は、数年後、数十年後、さらには次世代へという長期的なケースが数多く存在していることは周知の事実だ。水銀やカドミウム汚染の場合は、費用はかかるにせよ化学的な処理で害を抑えることはできるが、放射能は何をもってしても無害化できず、半減期のルールに従ってその力が減っていくのをひたすら待つしかないところが恐ろしい。原発は動かしさえすれば自動的に放射性廃棄物が必ずできてしまうわけだが、いまだにその処理の方法さえ定まらないのに再稼働という声が出ることにもっと多くの人が疑問を持つべきであろう。
    序章の中で「こうした問題について自分の意見を持つためには、事実についてのしっかりした理解を持っていることが大事」であること。そしてそれは、「自分の未来を選択するために」必要であると書かれているが、この本を読んだ後には、その言葉はきっと我々大人たちにも重く響いてくるはずだ。

  • 原子力災害とは、科学的になにが起きている状態なのかを主とし、基礎の基礎が丁寧にまとめられています。
    理系教科が苦手だった自分はすっかり忘れていた分野だったのでとても勉強になりました。
    「被災者の言葉」のような感情面を煽る記事がなく、科学的にあきらかになっていることをわかりやすく説明しているのが、すごくいいです。

    第1章 「原子力」とはどういうエネルギーか
    第2章 放射性物質とはどんなものか
    第3章 放射線は生物にどのように影響するか
    第4章 どうしたら科学で身を守ることができるか
    終章 科学は何ができるか

  • 基本中の基本。困ったときの岩波ジュニア新書(良書が多い)。

    内容、一度は学生時代に勉強したことなんですが、知識が曖昧になっている部分も多いなぁ・・・。

  • 資料番号:011514130
    請求記号:539.6/ゲ

  • この本のポイントは、「事実についてしっかり理解していることが大事です。」と言うコトです。。。

    その詳しい内容はサイトでご覧ください。
    http://www.iwanami.co.jp/hensyu/jr/toku/1302/500735.html

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