綾瀬はるか「戦争」を聞く (岩波ジュニア新書 741)

  • 岩波書店 (2013年4月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784005007417

みんなの感想まとめ

戦争の体験を語ることの難しさと、その重要性が深く掘り下げられた作品である。綾瀬はるかの優しい人柄が、被爆体験者たちの心の奥にある記憶や感情を引き出す手助けとなり、彼らの辛い過去を少しでも和らげる様子が...

感想・レビュー・書評

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  • テレビで見たことがあるようなないような
    放送していた記憶はあるけど見ていたのだろうか?

    綾瀬はるかさんの人柄がすごい優しい方なんだとも感じた

    綾瀬さんだから、聞き出せたのかな?とも思えた

    戦争の話は、体験者として話すのも辛いから誰にも言わない人も多いが語ってほしいとも思う

    祖父が生きているうちに、いろいろと聞いておけばよかった

  • 綾瀬はるかさんは広島出身で祖母のお姉さんが被爆して亡くなられたそうです。
    TBS 取材班と全国の被爆体験者の方々にお話を聞いていくという取り組み。取材されるほうもするほうも、辛かったのではと思います。

    今まで話したことはなかったし、もう話すことはないという被爆者の方達にしんどくないですか?とお声がけしながら、少し散歩したりミカンを食べたりと休憩を挟み挟み気づかいながらのインタビューが、抑え込んでいた記憶や気持ちを呼び起こしたのではないでしょうか。

    印象に残っているのは婚約者をハワイで亡くし、アメリカ憎しの気持ちで凝り固まってしまった女性です。
    ハワイで婚約者に砲を向けたかもしれない米兵の方にお話を聞き気持ちをぶつけ、戦争の遺物を展示する博物館や婚約者の方が今も眠っているであろう墜落地を巡り、やがて「泣くのは味方だけじゃない。敵、味方もいまだに泣いておるんですから。こういう悲惨なことは絶対しちゃいけない。(中略)いかなる理由があろうともです」と、お話されたことです。
    大切な人を亡くし、止まった時間をなんとか動かそうと軋ませた音に聞こえました。

    当時、この番組を見ていなかったことが悔やまれます。

  • ハワイの章が印象的。俺も、ハワイに多くの被害者がいることをこれまでどれだけ考えたか。
    また、被爆者が自身の体験を語らないのは、差別が一因と知りハンマーで頭を殴られた気分。国同士が争っているわけじゃない。人同士が争っているんだと感じた。

  • 戦後80年という事で色々読んでみようと読みましたが読むのが悲しく辛かったです。かなりマイルドに編集されていると思われますがそれでも読みすすめるのが辛かったです。
    思い出したくないという方々が多かったですが辛い記憶をたぐりよせ現在の平和のため語る方々に頭があがりません。思い出したくもないような出来事を語ってくださった方々に敬意を表し語り継いでいくことが大事だと思いました。
    読むのも辛いような体験を多くの方々が日本で経験したと思うと現在の平和の尊さをより実感できました。しかし連続して戦争の本を読んでいくのは辛いので秋までかけて休み休み読んでいこうかと思いました。
    このインタビューもかなり辛かっただろうと思うと改めて綾瀬さんのすごさを感じました。

  • 戦争を語り継ぐ事は容易ではない。戦後間も無く80年近く経過しようとしている。当時10代だった人々もその多くは亡くなられ、それより下の世代になると幼い記憶にはそれ程多くを頼れない。私の父もその世代だから、東京大空襲の真っ赤に燃え上がる空の映像しか残ってない様だ。
    そして極限の体験をした人々が進んで多くを語らない=語りたくない現実が戦後に訪れる。言うまでもなく、広島や長崎に投下された原子爆弾の放射能の影響である。被爆をすればその後の人生においても、子供への影響や本人の原爆症、体の外面、特に顔や体に深く刻まれた傷跡はずっと残る。それらが差別の対象となり、広島や長崎の人々を戦後長く苦しめた。
    東日本震災後の福島原発事故の影響で、福島産や北関東の農作物への放射能影響が懸念されたが、風評被害でスーパーからも同産地の野菜が消えていった。農家の苦労も大きかっただろうし、その後も人々の心中にはどこか不安が残ってしまう。同じ様にもっと実態の解らなかった戦後間もない時期の迫害・差別は想像に絶する。
    本書では、広島・長崎だけでなく、沖縄や他県の出身地も訪れて、そうした体験を丁寧に聞いていく。長崎の原爆体験者の言葉「子供のために話さず、自分の死と共に記憶も一緒に死んでいく」、言葉の意味は非常に重い。爆発で直接的に亡くなられた方、怪我や火傷を負った方、そして被災後に現地に入った医療関係者など、あの日あの時広島や長崎におられたたくさんの人々が、残る深い傷を負ったのだ。
    戦争はやってはいけない、その通りだがこうした人々の声を聞いて理解した上で、叫んでいく事が大切だ。直接の声から同じ場所に自分をおき、被害に遭った人の気持ちや状況に少しでも近づけば、きっとその声は心の底から発した言葉になるのではないだろうか。
    若い人には辛い経験だし、同じ境遇にはなれない、なってはいけない事だが、誰かがそれを語り継いでいかなければ、忘れた人間はまた同じ過ちを繰り返してしまう。綾瀬はるかさんのような立場の人がそれを世に伝えていく意義は非常に大きい。ずっと続けて欲しい。

    真珠湾に戦闘機乗りとして向かう恋人からかけられた言葉「髪を切るなよ」。この言葉に涙する。

  • 戦争の記憶を語り継ぎ、風化させないために必要な本だと思う。

  • 女優・綾瀬はるかが戦争体験者に話を聞きにゆく。

    綾瀬はるかは広島出身。祖母の姉が被爆者で、原爆で亡くなったことは知っていたけれど、その話を祖母とすることはなかった・・・でも、祖母にとっては辛い、その話を聞きににゆく。

    それを皮切りに、広島、長崎、沖縄に話を聞きにゆく。真珠湾戦争で亡くなった零戦パイロットが未だ眠るハワイ、そして震災にあった東北。

    辛すぎて、語ることさえできなかった出来事は、未来には、二度と起こしてはならないだ。

    読みやすく、読書感想文などにもむいている1冊。

  • 綾瀬はるかという広島出身の女優さんが「戦争」の話を聞いて歩いた話をまとめたもの。
    と、短く表現するとなんだかあまりにも薄っぺらく、内容に申し訳ない気持ちになる。
    彼女が20歳のときに、この仕事に出会ったこと、多くの戦争体験者から話を聞きとってくれたことで、次の世代へ話が語り継がれればいいと思う。
    そしてそれを踏まえて、私たちはこの本を紹介しつづけなければ、と決意する。

    どの話も言葉は少ないのに、その壮絶な光景が浮かび(本当のところはなにもわかっていないにしろ)、涙なくしては読めなかった。しかし、涙を流しただけでなく、こうして話をしてくれた方々の気持ちを伝えていかなくていけないと強く思う。

  • 女優の綾瀬はるかさんが広島・長崎・沖縄、そしてハワイと被災者に直接話を聴きに行ったものを書籍化。
    言葉に出しきれない切々とした想いが、口数少ない文章からもひしひしと伝わります。戦争を直接知る人達の高齢化が進み、話を聴く機会が無くなる日も近い今、こうした話を聴くことはとても貴重です。
    特に貴重に思ったのは日本人だけが戦争の被害者ではなく、アメリカも被害者であると言う事を思い出させてくれたこと。
    原爆の被害ほどではないにせよ、アメリカも大きな痛みを経験してその記念館があることをこの本で初めて知りました。戦争と言うのは勝者も敗者もどちらも被害者であり、計り知れない痛みを負うもの。こうして敵国であったアメリカにも目を向けた貴重な記録です。
    更には東大震災への痛みにもつながって行く記録です。
    この本はジュニア新書とあるように、文字も大きく子供にも十分読める本です。知らない、関係ないと目を背けず、一人でも多くの人に読んで欲しい本です。

  • 綾瀬はるかが戦争を経験した人たちを訪ね歩いたテレビ番組を書籍化したもの。目の前で家族を亡くした人、自分が疎開を勧めた生徒が亡くなってしまった元教師、婚約者を亡くした人etc戦争という理不尽な事象がいかに人の人生を狂わせ、悲しみをもたらしたのかが伝わる本でした。

    あとがきも心に染みました。
    「戦争を記憶し、疑うことを学ぶ必要がある」。本当にその通りだと思います。

  • 去年の終戦の日のあたりにこの綾瀬はるかの報道特番の新作をやっていて、その影響で購入。したものの重いテーマになかなか手に取れず一年弱が経ってしまった。

    満を持して手に取ったわけだけど、そのあまりに過酷な運命の連続に自然涙が出てきて移動の車中だったので手ぬぐいを片手に。

    両親が戦争体験者なので話は色々と聞いているが、やはり広島長崎の悲惨さは想像を絶する。少し前な長崎に行ったが、子どもに遠慮して原爆資料館に立ち寄らなかった事が悔やまれる。

    戦争の気運高まる嫌な世の中だが、絶対に手を出してはダメだと改めて思う。戦争反対。

  • こういうことを知らないではいけないと思いました。語り継がれるべき内容ですし、インタビューに答える方も辛い過去を振り返りながら語ってくれています。時が経っても、記憶にとどめておきたいです。

  • 全編カラーならなおよかった

  • ふむ

  • 本当に素晴らしい本でした。
    原爆記念館等にも行ったことあり、多少状況を知ってるつもりになってしまっていたことが恥ずかしくなりました。

    長崎や広島で行われている教えは、別の県でも必修にして欲しいし、この本を読んで、当時を体験した方の考え方や気持ちを知ることは平和な未来を作ることにつながります。

  • 綾瀬さんのお人柄があって、このお話は出てきたのだろうな、と感じる貴重なお話の数々でした。

    特に印象的だったのは、ハワイ、真珠湾のお話でした。
    飛行兵として現地で亡くなった方の婚約者の方と、当時、真珠湾で迎撃する側にいた元兵士の方との会話の場面。
    研究者の方が、丁寧に当地で亡くなられた日本兵のことを調べていて、きちんと弔おうと尽力されている姿に出会う場面。

    本の中の文字と写真から、気持ちの揺らぎや変化が伝わってくるようでした。

    モノクロではありますが、原爆投下後の生々しい写真も掲載されているので、苦手な方は無理しないでいただきたいのですが、内容は一人でも多くの方たちと共有したいと感じるものでした。

  • 読んだ今日は2021年8月15日。終戦から76年。
    戦争を経験した方々もかなり少なくなっているのが現状であると思う。さらに辛い経験を話してくださる方は本当に少ないのではないだろうか。そんな中、語ってくださった方々、本を出版してくださった方には本当に頭が下がる。

    「当たり前」「普通」がどういうことなのか、考えずにはいられなかった。学生時代、教育を少し学んでいたこともあり、偏った教育の恐ろしさを感じた。

    現在はインターネットの普及で情報を簡単に手に入れることができるようになった。戦争当時に正しい情報を得る手段があれば、避けられた悲劇がたくさんあると思うと…もう言葉にならない。

  • 20210422読了

  • 読み進める毎に「あなたはどのくらい戦争のことを知っているのか?」と聞かれているような気がした。こういった話は、話す方も聞く方も辛い。それでも「知るべき」話だと思う。
    「風化させない」とか「語り継ぐ」とかいう言葉を、少し実感がないというか、噛み砕けていなかったというか、とにかく、ほんの少し自分からは距離のある言葉に感じてたんだけど、ようやく、ストンと、詰まりなく理解できた気がする。

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