女子読みのススメ (岩波ジュニア新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 150
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005007547

作品紹介・あらすじ

女性の書き手による女性が主人公の小説を、女性の目線で読み解いていくことを通じて、今を生きる少女たちが「子どもから大人になる過程」で出会うさまざまな経験や悩みを浮き彫りにしていく。主人公たちの抱える「生きづらさ」を多面的にとらえながら、多感な10代の生き方を模索する。巻末には、ブックリストを付す。

感想・レビュー・書評

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  • 自分のことはもちろん、周囲との付き合い方について考え、悩み、一番大きな変化の時期である思春期の女子たち。そんな彼女たちを対象に、「学校」「恋愛」「家族」そして「自分自身」にそれぞれ章立て、多くの本を紹介しながら女子の生き方を考えていく。

    こうあるべきといった表現は一切なく、女子に寄り添い、乗り越え方を一緒に紐解いてく。ひとりで抱え込みがちなぐるぐるした感情も「それでいい」とまるっと肯定してくれる姿勢に、きっと思春期の時期に読んで良かったと思える本が見つかるはずです。
    巻末には引用した作品+αがまとめられたブックリストが掲載。多彩な選書で興味深い(まさかの『江古田ちゃん』!乙女とは裏腹に逞しく成長しそう笑)。

  • 著者の貴戸さんは小さい頃、友達が少なく、集団にはなじまない子どもだったらしい。さらに小学校へはほとんど行くことがなかったそうだ。そんな貴戸さんはたっぷりあった時間を使って、たくさんの本を読まれていた。なんだかとても羨ましい。
    私もおとなしく、人付き合いが苦手で、毎日毎日が息切れ寸前で生きていたようなものだ。そんな私の傍らにも本があった。
    会ったこともない、生きてきた時代も違う。でも女の子としての時間を共有した同志。そんな気にさせられる著者オススメの本は、とうに女の子を過ぎ去ってはいるのだけれど、全て読んでみたい。

  • 7歳から12歳まで学校に行かず家で過ごし本を読みまくった著者が、思春期の女の子の心の中を探るキッカケとなるような本を紹介してくれてます。
    内容はみな、けっこう重いです。でもだからこそいいのかもしれません。世の中にはいろんな家庭があり、いろんな人生があるんだよと。

    自分とは真逆の真面目な本ばかりの巻末のリストの中に『臨死‼︎江古田ちゃん』を見つけて急に親近感を覚えました。
    江古田ちゃんはムスメも大好きです(笑)

    あと表紙のイラストが最高。
    物語を読むときは、女の子はだれでもお姫さまになれるんです。

  • 「はじめに」に目を通して、グイグイ読んでしまったら、第1章から躊躇なく読むべし。
    思春期の女子にフォーカスし、彼女たちを等身大に映す、本を紹介。しかも著者は女性限定。
    女の子はこうでなければ、という観念はいっさいなし。どんな生き方も受け止めてくれるような本ばかりだ。
    私のオススメは、朝日文庫「黄色い髪」の紹介部分。主人公夏実は、自分の読書ノートに「中学生はあまり本を読まないほうがいいのでは」と書く。つまり、多感な時期ほど感受性が強く、感動する1冊を読んだら、それで頭がいっぱいになってしまうはずなのだ。
    スイスイ何冊も読めるオトナは、1冊に心を揺さぶられない、ある種冷淡な生き物なのではないか、ということ。
    ううむ、そうかもしれないとギクリ。時間の制約もあるし、とても感動したところで、さっさと次の本に手を伸ばせばならぬ。さらには、どれだけ心を動かされようが、明日から突然会社を辞めるわけでもなく、通勤電車の中で、心だけ本に投影し冒険に繰り出すのだ。
    そう考えると、中高生のほうがよっぽど1冊に向き合っているといえる。

  • 図書館で借りたティーンズ向けの読書指南を一気読み。
    とてもステキな本。
    もっと手元に置いておきたいけれど、
    この本に出逢うべき女の子のために、早く返さなくちゃ。

  • 読書

  • 図書館で借りてななめ読み。

    思春期の女子特有のもろもろにまつわるブックガイド。
    もうおばさんなのであるが、手を出してみたい本がチラホラ。
    うちの女子が思春期になったら薦めようかなあ。

  • ★2018/10/10読了。

  • 最近の女子が主人公の小説をその生きにくさという点から、小学校時代不登校だった筆者の体験と重ねつつ考察。
     最近の女子小説、あんまり読んでないな。

  • 女子向け読書案内。
    高校生のときにこの本を読みたかった!
    学校のこと、友達のこと、家族のこと、恋愛のこと。
    自分が高校生のときに感じていた、あの息苦しさ、焦燥感、理不尽さに対する怒り、大人や社会への不信感。そんな感情に寄り添ってくれる本を紹介してくれています。
    忘れかけていた感情を、懐かしく思い出しました。そして、わたし自身、あの頃読んだ本は、逃げ場であり拠り所であり、道しるべでもあったなあと今更ながら感じています。
    10代で出会う本は、存在感がでかい!

    また著者の方の解説もとてと心地よい。なにも否定せず。それでいて理論的で。
    紹介されている本は勿論のこと、その本を紐解くための参考文献たちも気になります。
    そしてなにより、物語の読み方というのを教えてくれます。

    大人でも、どんどん本が読みたくなってしまう!

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