10代の憲法な毎日 (岩波ジュニア新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 35
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005007882

作品紹介・あらすじ

校則と個人の自由、10代の結婚、生徒会や部活動でのトラブル等。高校生活で起こる出来事を憲法にてらして高校生達が大考察。"憲法の伝道師"伊藤先生の指南のもと見えてきたのは、一人一人の自由や権利を守るために憲法があり、その精神を持ってあらゆるルールを運用する必要性。憲法を生活にいかす方法を具体的に学べる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 高校生の日常生活がどう憲法とかかわっているか
    校則・宿題、門限など身近なテーマで説明する
    関連法も掲載

  • ‹内容紹介より›
    校則と個人の自由、10代の結婚、生徒会や部活動でのトラブル等、高校生活で起こる出来事を憲法にてらして高校生達が大考察。"憲法の伝道師"伊藤先生の指南のもと見えてきたのは、一人一人の自由や権利を守るために憲法があり、その精神を持ってあらゆるルールを運用する必要性。憲法を生活にいかす方法を具体的に学べる一冊。

    ――――
    実際に、生徒たちが高校生活を送るうえで「直面しそうな」トラブルに際し、憲法の視点から解決策を考えるmという形で進んでいきます。
    全34の事例の中には、実際に起こり得そうなものからトンデモ系まで様々なものがありますが、「個人を尊重する」という憲法のあり方を理解する助けにはなるものだと思いました。
    特に、憲法が私人間における関係性を制限するためのものではなく、公人に対してその行政権を制限するものである、ということが繰り返し述べれられていたことは好印象です。
    例えば、いじめ門谷についても、いじめられている側の「人権」をいじめている側から保護する、という形では憲法は効果を発揮できませんが、いじめられているものの「教育を受ける権利」を保証するよう、学校(公人)に対して対策をとるように働きかける、という形で効力を発揮する、という説明はとても分かりやすかったです。

    著者の外国人参政権に関する見解には少し違和感を覚えることもありましたが、「これが正しい」という書き方ではなく、議論のきっかけになるような記述であったのは好印象でした。

  • 学校や家庭での生活の中で、茶髪はいけないのか、門限やお小遣いについてなど具体的な問題に対話形式で憲法の考え方が書かれている。憲法の根本となる価値は一人ひとりの考えや価値観を尊重すると言う個人の尊重にある。

    また、憲法守ることを義務付けられているのは国民ではなく、権力を行使する国会議員や公務員、裁判官などといった権力を行使する立場の人たちである。法律が国民が守るルールであるのに対して憲法は国家権力が守るべきルールだ。

    日本国憲法の制定によって日本は国民の自由や権利が大事にされる社会になりそれが公益及び公の秩序よりも優先されるようになった。
    昨今、自由及び権利よりも公益及び公の秩序ということを優先する社会にしようと改憲論議が行われようとしている状況のなかどのような憲法がよいのか、それは今後の社会をどのようにしていきたいのかである。

    言葉は平易で読みやすい。見方によっては学生からの問題意識や対話を通して学生を鼓舞している感じがあり闘争の本としても読める。

    関連する法や条文がすぐに参照できる部分がよい。

    あと、憲法を語る事はかっこいいらしい…よ?

  • 10代向けに書かれた本だが、
    みんなが読むと良いと思った。
    わかりやすかった。

  • 日常には、憲法の視点から見られることがたくさんある。10代のときに読んでたらどうだったか?今のT-nssowlの高校生は本当にすごいなぁと思う。憲法を語る、憲法に学ぶ、そして行動にしていきたい。
    カッコいい大人になるぞ。未来の子どもに、ステキな社会を。

  • 憲法の本というか教育学系の印象を受けました。
    日本国憲法を一通り周遊しようというテキストではなく、普通の生活の中で高校生の疑問、不満を憲法の基本原理を踏まえて考えていきます。
    高校生は勿論、学校関係、児童福祉関連の志望者も堅い教本とは別に読んでみてよいのではないでしょうか。
    ストレスにならないと思います。

    ひとつひとつの話題は短く読みやすいです。
    さっと読んで、保障されるべき権利やその為の機関や制度が色々あるんだと感じることが可能です。
    じっくり読んで己の意見を育てるのも有用です。
    この本にはない他の知識も欲しくなるでしょう。

    特に、教育を受ける権利、個人の尊重、は度々出てきます。
    普通教育を受けさせる義務、そして教育を受ける権利によって9年の義務教育を受けることができます。
    無償で。
    これがどれほど尊いことか、私はあとになって気づきました。(税金は取られますけどね)

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プロフィール

1981年、大学在学中に1年半の受験勉強で司法試験に短期合格。同時に司法試験受験指導を開始する。1982年、東京大学法学部卒業。1984年、弁護士として活動しつつ受験指導を続け、法律の体系や全体構造を重視した学習方法を構築し、短期合格者の輩出数、全国ナンバー1の実績を不動のものとする。1995年、憲法の理念をできるだけ多くの人々に伝えたいとの思いのもとに15年間培った受験指導のキャリアを生かし、伊藤メソッドの司法試験塾をスタートする。現在は、予備試験を含む司法試験や法科大学院入試のみならず、法律科目のある資格試験や公務員試験をめざす人たちの受験指導をしつつ、一人一票実現国民会議の事務局長として一票の価値実現をめざす等、社会的問題にも積極的に取り組んでいる。

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