大人になるっておもしろい? (岩波ジュニア新書)

著者 : 清水真砂子
  • 岩波書店 (2015年4月22日発売)
3.82
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  • レビュー :12
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005008018

作品紹介・あらすじ

自分を信じきれず、個性や"らしさ"を探しながらも一方で人と違わないことにこころを砕く若者たち。大人になる直前のとまどいや悩みは尽きず、未来に希望を思い描くのも難しい。そんな10代に魂を揺さぶる数々の物語を通して悩むこと、傷つくことを怖れず、もっと伸びやかに自由に生きよう!と呼びかける青春の羅針盤となる一冊。

大人になるっておもしろい? (岩波ジュニア新書)の感想・レビュー・書評

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  • 今までの子育て関連の本で、一番じっくり読んだ。勉強になった◎

    心に響いたことをざっと書く。

    ・怒りの感情を大切に…
    怒りの底には、自分自身を大切にし、人間としての尊厳を手放すまいとする意志とともに、相手に対する期待なり信頼感がある。

    ・子供の素直さとは…
    大人の言うことに逆らわず、疑問を持つ持たずにいること=素直さ、ならそれは危ない

    ・家族とは…
    「結婚して家庭を持ったら、毎日帰りたくなるような家庭を作るべき」なのか?人間、子供はそんなひ弱ではない。何かしら問題を抱えながらも共に生きていくのが家族

    ・尊敬する人は…
    「尊敬する人は?」と聞かれて「親だ」と答えるのではなく、今すぐ親など飛び越して、物理的であれ、精神的であれ、こんな親をこえる存在に出会ってほしい

    ・動かずにいることはダメなこと?
    活発に動くこと、他者に働きかけることが良いことと言われがちだが、黙ってじっとしている人の存在に救われる場面もある。空気が読めることが評価されるが、それにより場に緊張を生じさせ、周囲を疲れさせる。

  • 「かわいい」を疑ってみない?から始まる。世代を超えたアンチ処世術の少し高尚なガールズトーク。著者はゲド戦記の翻訳者・清水真砂子。悟りを開いたお釈迦さんに近い発想なので、読者が孫悟空扱いのように思われる。

  • 「かわいい」を疑ってみない?/ひとりでいるっていけないこと?/ルールとモラルがぶつかったら/生意気っていけないこと?/斜に構えるってかっこいい? 
    など、さまざまな「常識」に疑いを投げかけ、自分を自由にすることが呼びかけられている。明快な語り口が気持ちよい。

  • 「挨拶運動」なんてくそっくらえなのだ。

  • ◆きっかけ
    長田弘氏の本のレビューで清水氏の本について触れてレビューしている方がいて、気になって。2016/8/1

  • そりゃあ極論だろうってところと、そうそうその通りってところに分かれた。
    全体としては文章がうまいってこともあるし、現代の価値観のカウンターパートの提示としてはなかなか良書だと思う。高校生が本書を真に受けてしまって、妙にひねくれられると困るんだけど。

  • 素晴らしい本です!
    「我が意を得たり!」と思ったり「なるほどねー」と唸ったり。
    今の日本の空気とか常識とかをひっくり返して、堂々と歩いて行ってほしい、若い人への応援歌。
    一人でも多くの人に読んでほしいな。

  • うわー、久しぶりにこんないい本に出会った。内容はもちろん、文体から人柄がにじみでてくるような本。自分がこれまで考えてきたこととかを、一つひとつ言い当てられていくような感覚。いや、参りました。本とか映画も豊富に紹介してくれて、ぜんぶ読みたいし、ぜんぶ観たくなる。読んでよかった。

  • 清水真砂子さんの本は全て読んだので、特に目新しさはなかった。
    昔にくらべると随分丸くはなったものの、その切れ味の鋭さは変わらない。
    この本で紹介された本も、結構読んでいて、知らず知らず清水真砂子的思考が自分のものとなり、好みが似てきたのかもしれない。だとしたらやっぱり清水真砂子さんすごい。
    個人的には岩瀬成子の評価が高いのが嬉しい。岩瀬成子は出来不出来の波はあるが、いいものは本当に素晴らしいので、もっと読まれてほしい。
    岩波ジュニア新書だから中高生向けだろうけど、読んで楽しめるのは大人の女性で、児童文学に関心のある人という気はする。

  • これまでいくつも清水真砂子の文章を読んできた。その度に自分の頑ななものの見方が変わってきた。今回はKさんへの書簡という形式をとりながら、違和感と向き合い、さらにその先へ進んでいく。人間が本来個として持っている強靭さ、ワイルドネスに目覚めていく。四十代のわたしもまだまだだなあ、と感じいった、「鋭さ」が健在でした。

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