大学で大人気の先生が語る〈恋愛〉と〈結婚〉の人間学 (岩波ジュニア新書 809)

  • 岩波書店 (2015年6月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784005008094

みんなの感想まとめ

人生設計を考える上で、特に恋愛や結婚についての具体的な指針を提供してくれる一冊です。婚活を始めるきっかけとなり、自分の未来を見据えて行動するためのヒントや情報が豊富に盛り込まれています。特に、出産を希...

感想・レビュー・書評

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  • 九州大学で「婚学」という講義を開講した著者による、結婚についての現実をあらゆる角度で見ていく本。小学校高学年くらいからでも読めるはず。

    少子超高齢社会となった現代において、結婚率向上、出産率向上は国策でもあります。年金問題や医療保険問題の緩和にしても、経済発展にしても、少子化が和らげば状況が変わってくるからです。だからといって、国のために結婚しようと思う人はなかなかいないはずです。著者も、国のために結婚なんてのはおかしいと書いています。そうはいいながら、でも結婚はほんとうに素晴らしいのだ、と結婚することを強く奨めています。

    性別と年齢別の未婚率のデータや出産適齢期の生理学的なデータ、結婚への障壁となる経済的理由・女性の社会進出機会の向上・高学歴化etc...。本書は、たいていの人がふわふわしたイメージでしかみていない結婚を、現実に基づいたデータやアンケート結果などから具体的にどういうメリットやデメリットがあるのかを明らかにしていきます。そしてなぜ結婚するのが難しいのかその明確な原因(相手に求めるものとして挙げられる「誠実さ」「優しさ」などが抽象的すぎる点など)を整理して、具体的かつ端的に考えていきながら処方箋を提示したりもしています。そうすることで、就職活動のように戦略的に結婚相手を探す助けになるとしています。

    また、結婚で失敗しないために、どういう心構えや準備をしておいた方がいいのか。これまた現実的な手段として、たとえば家事はできるようになっておくべきだと示されます。ほかにも、相手に「してもらおう」という気持ちで結婚しないことがあげられていますが、これは結婚後に「してくれない」に変化して婚姻関係(共同生活関係)がうまくいかなくなるのが目に見えているからなのでした。

    まあ、最後まで読むと、なかなか読みごたえがあるのですが、DV(ドメスティック・バイオレンス)のなかでのモラル・ハラスメントの項では、チェック項目が13項目ほどあげられているなか、僕が家庭で親から受けてきたものが半分くらいあり、地雷を踏んだような気分になってちょっと落ち込みました……。その他にも、機能不全家族のチェック項目や、虐待のところでも、うちの家庭では当てはまるものが少なくないなあと暗い気分に。そういう結婚は解消したほうが良い、DVはほんとうに悲惨だ、と書かれていますが、そううまくかないのも現実ですからね。むずかしいもんだなと思います。

    それと、出だしからの本書のつかみの部分が僕にはちょっと受け入れにくかったです。たとえば、自分の子どものことを考えることで、学校や地域のことを考え始め、環境や国、地球のことまで考えるようになる、子どもは自分の命より大事で、結婚していなかったらわがままで自己中心的なままだったと著者は述べているのだけど、そんな浅薄な人生観で生きてきたほうが問題があると思いました。

    結婚は人生最大の成長の場であると豪語する著者なのですが、もっと多様な成長はありますから。さらにいえば、結婚生活であれこれ経験しているためになんでも知った気になってしまい、独身者を無条件で軽く見たりするようになる人は多いですよ。ともすれば、自分の子どものことしか考えなかったり、自分の家族内の経験がすべてだと勘違いしてより困難な境遇を想像できなかったり、結婚したほうが自己中心的(というか、自家中心的)に陥りやすいのではないか。

    なんていうか、上手な言葉で上手に結婚を正当化している気がしてしまい、不満が出ました。実際、本書の読者の対象年齢が低い分、丸めこみやすいという感じで文章をこしらえている印象を受けたのです(個人的にですよ)。

    以上のような感想ですからあえて推薦はしませんが、内容が大きな地雷を踏むことにならないで済む人にとっては、結婚を含めた人生設計のための大きなきっかけとなるでしょう。そこは認めつつ、記事を終わります。

  • 婚活を始めるきっかけになった本。現実的に、自分がこれからどう生きていきたいか考えて、婚活をして、結婚への道のスタートが切れました。出産したいなら逆算して...とか、メリットやリスクについての情報を整理し、具体的な確率、統計などの数字でも考えられて、大きなきっかけを与えてくれた本。

  • 結婚は、多くの人が経験するのに学ぶ場がない…確かにその通り。結婚について分かってないのは、仕方ないと少し安心しつつ、でもこの本を通して自分のこととして向き合う必要性を実感。結婚で失う物より得るものが多いと潔く言い切る部分に勇気をもらった。相手に求めることで、これだけは嫌という部分を考えておく→これは実践したい! この人かなと迷うのは時間の浪費、告白して振られたら次をすぐ探すべし。→なんだか妙に納得。とはいえ、行動に移せませんが…。 時間は待ってくれない。自分の未来図を描きながら日々進もうと思えた。

  • 大学時代からキャリアを考える上での参考書。現時点で最新のデータがコンパクトにまとまった良書。大学での学びを設定するためにも、客観的な情報を仕入れたい。(LA・アイ)

    ▼金沢大学での所蔵
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BB18888574

  • 前作が面白かったので、読みました。
    今回は結婚学をベースに書かれています。

  • とてもいいヒントをくれる本なんだけど、女の子もだけど男の子にももちろん勧めたい本なんだけど、
    今の私だとからかわれて終わりそう。悩ましい…

    人生設計を建てるのに役立つ本

  • 岩波ジュニア新書はかなり好きなシリーズなので、もうちょっと期待してた。ジュニア新書やったらもうちょっとできるやろうと思ってんけどな。本書よりかは、同シリーズの前作のほうがよかったな。

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著者プロフィール

作家。食育研究家。糸島市行政区長。
1973 年、大分県生まれ。農学博士。福岡県糸島市在住。
年間の講演回数は100 回を超える。
主宰する、社会人向け学びの場『大人塾』は福岡市、北九州市、熊本市、佐賀市、糸島市、長崎市、久留米市、八女市、大阪市で開講されこれまでにのべ5600人が受講。
主な著書に『ここ 食卓から始まる生教育』(西日本新聞社)、『いのちをいただく』(西日本新聞社)、『すごい弁当力!』(PHP)、『地頭のいい子を育てる食卓の力』(現代書林)など、いずれもベストセラー。
新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数。
TNC『ももち浜ストア 夕方版』レギュラー・コメンテーター。

「2024年 『笑顔のママに これからの社会の子育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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