AKB48、被災地へ行く (岩波ジュニア新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005008162

作品紹介・あらすじ

アイドルとして何かできることがあるのだろうか?そんな問いかけから始まったAKB48グループの被災地訪問。2011年5月にスタートしたこの活動は、毎月1回、一度も欠かさず続けられている。ステージトラックでのミニライブやハイタッチ会、被災地の人々との交流…。人気アイドルたちの知られざる姿を紹介します。

感想・レビュー・書評

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  •  NHKエンタープライズのプロデューサーでもあり、たくさんの番組を作られた石原さんが、AKB48とともに、被災地訪問をしたときのことを書かれた本。

     AKB48が東日本大震災の被災地を訪問し、そのなかで地域の人々と触れあって感じること、考えたこと。AKB48のメンバーも若く多感な時期で、だからこそ感じられることもあったでしょう。
     それが石原さんの視点で書かれています。

     AKB48がパフォーマンスを届けることで、励ましに行ったのに、逆に励まされることもあったようです。
     定期的に被災地を訪れ、AKBメンバーも感じるところがあったのではないでしょうか。

     岩波ジュニア新書で対象となるのが主に中高生でしょうが様々な人が読んで、被災地へ思いを寄せることができたらと思います。

  • その規模も名声も実力も、まさにビッグな、「国民的アイドルグループ」とすら呼ばれるAKB48グループが、2011年の5月からずっと毎月一度続けている東日本大震災の被災地訪問活動の様子を記した本です。読んでいると、じんわりとこころが震えてくるんですよね。AKBの子たちの献身的な行動も理由だろうけれど、困った人たち、かわいそうな人たちがいるんだから、そういう人を見捨てておけるはずがないというような、より根源的な気持ちを感じるんです。それで、やっぱりそういう行為に「売名」だとかケチをつける輩がいるそうなんですが、スタッフはもはや気にせずに、これには絶対意味があるというようにわかっていて、活動しているわけです。これは美しいし、人間的な行為だとぼくは思いますし、多くの人はそう感じるのではないでしょうか。

  • 本作品は、東日本大震災の発生以降、
    現在まで、一度も途切れることなく、
    月に一度、被災地訪問活動を続ける、
    AKB48グループの活動を紹介しています。

    アイドルによる被災地訪問活動への葛藤、
    参加するメンバーが抱く想いの変遷、
    そして、被災地の方々の反応が、
    ジュニア新書という媒体らしく、
    口語体で、簡潔に書かれており、
    とても分かり易くて、よかったです!

    東日本大震災から、間もなく5年…。
    現在も、継続して活動されている芸能人も、
    たくさんおられるでしょうし、それ以上に、
    様々な形で支援や復興に携わっている方も、
    たくさんおられるでしょうが…、その中で、
    芸能人に求められる支援活動、その役割は、
    その知名度を利用して、活動状況を発信し、
    経年による風化を防ぐ助力だと思います…。

    その活動を、「売名行為!」と
    誹謗する方も、中にはおられるでしょうが、
    本当の売名行為とは、
    震災直後の支援祭りに華々しく便乗した後、
    すっかり、今は昔となっている方のことで、
    現在もなお、地道に活動されている方々を、
    売名行為とは言えないと思います。

    例えば、他に、
    その役割を実践している芸能人としては、
    SMAPの皆さんが挙げられるでしょうか?
    彼らは、自身の冠番組のエンディングで、
    東日本大震災への募金を募っていますが、
    その際、VTRを使いまわすことはせず、
    常に、番組の収録後にVTRを新録して、
    常に、1回限りの放送とすることにより、
    その支援活動をルーティン化しています。
    このことにより、支援する者、彼らも、
    気持ちを、新鮮に保つことができますし、
    情報を受け取る者も、新鮮でいられます。

    その点からすると、
    月に一度、繁忙な日常業務を調整して、
    ボランティアで被災地訪問を続ける、
    AKB48の支援活動は、
    とても大変であることは想像できますが、
    その活動の様子、情報が、
    あまり大々的には発信されていないので、
    少し勿体ないかな~、とも思いました…。

    本作品の評価としては、
    もう少し被災地の状況も書かれていれば、
    とも思いましたが…、
    あまり、情報が多くなりすぎると、
    理解力も、訴求力も低下するので、
    このぐらいが、丁度よいのかな…。

    ジュニア新書なので、
    大人であれば、2~3時間で読めますが、
    馬鹿にすることなかれ、よい内容でした。


    AKB48グループ/「誰かのために」プロジェクト
    (Web)https://www.akb48.co.jp/darekanotameni/

  • 軽い気持ちで手に取ったのだけれど、本当に優しい気持ちになった。

    あまり知られてはいないけれど、2011年からずっと継続して被災地支援をしている48グループ。

    売名行為と言われようとも、偽善だと罵られても、自分達にもできることがあると信じて被災地に行き、
    そして彼女たちにしか持ちえない力で、本当に元気や勇気を与え続けている。

    きっと難しい話は分からないメンバーが多い。
    でも、彼女たちは心の底から共感しようと努力し、
    寝る間を惜しんで過酷なスケジュールの中、被災地訪問を続ける。

    専門家が長い時間かけてもいやせない傷を、場合によっては1人のアイドルの言葉がきっかけで回復に向かったりする。

    アイドルってすごいって思った。


    もちろんメンバーだけの話ではなく、それを支えるスタッフ、ファン、ボランティアの方々みんな含めてですが。
    何だろう、この世界の希望って、こういうところにあるんじゃないかって本気で思ってしまう。

  • 私がAKBのファンだと言うと「引く」人が多いのですが、この本を読むとAKBの真髄があるような気がする。

    大震災からこの方、被災地コンサートはいろんなミュージシャンが企画している。しかし、AKBの「被災地訪問活動」は少し内容が違う。一つはその継続性と回数。2011年5月から欠かすことなく毎月。6人交代で行っている。そうなると、単なる慈善じゃない。お互いに必要とされているから行えることである。

    AKBは「卒業」のあるグループである。自分で決めてグループから離れて行く。脱落する(せざる得ない)者もいるけれども、独り立ち出来ると判断して卒業するのが彼女たちの「目標」である。10代の彼女たちがそこまでになるのに、どこまで変われるか、成長出来るか、それをメディアツールや実物を見て「見守り」「推す(応援)」ことが出来るのが、ファンとしてのAKBの魅力なのだ。その成長の「瞬間」の一つがこの活動なのだと、私は思うのである。

    被災地訪問活動で、彼女たちは「人間として」対応せざるを得なくなる。それを、この活動をプロデュースしTVディレクターでもある石原さんは、ドキュメンタリー手法を使い乾いたタッチで記録している。

    峯岸にシロツメクサの小さな花束を渡した少女、仙台出身の岩田華怜の複雑な心境、雨の日に一緒にずぶ濡れになろうと提案する前田敦子、初めての訪問に長い長いGoogle+を書いた14歳の宮脇咲良、大島優子総選挙一位3日後の大雨の中のパフォーマンス、「So long!」に涙する渡辺麻友、「来てくれてありがとう」という団扇の可愛い文字、偶然大ファンの島崎遥香に会えた福祉施設の中学生、山田町のジオラマに対する阿部マリア、入山杏奈、森保まどか、松井玲奈、松村香織、込山はるかとの交流。

    一つ一つのエピソードに、恥ずかしいことに涙が止まらない。彼女たちの小さな「成長」が想像出来るからである。私には子どもは居ないけれども、この想いは既に父親のそれだろうと、私は思っている。
    2015年12月17日読了

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784005008162

  • NHKでも時々彼女たちの被災地訪問の様子を紹介しているのでその活動については知っていたけれど、2011年5月から毎月続けているとは知らなかった。大したものだ。とやかく言う人もいるようだが、彼女たちが被災地の子供たちに楽しみと元気を与えていることは間違いない。これからも頑張ってこの素晴らしい活動を続けてほしい。

  • 継続して被災地を訪問しているのは素晴らしいことですね。

  • 著者:石原真(いしはら しん、1957-)NHK番組制作。
    内容:被災地訪問の記録。


    【書誌情報】
    ■ジュニア新書 816
    ■体裁=新書判・並製・208頁
    ■定価(本体 1,000円 + 税)
    ■2015年10月20日
    ■ISBN978-4-00-500816-2 C0236

     「アイドルとして自分たちの出来ることをやろう!」.AKB48グループの被災地訪問活動は2011年5月から現在まで,毎月1回,一度も欠かすことなく続けられている.即席のステージで行われるミニライブや握手会に参加したメンバーの数はのべ450人以上….彼女達はそこで何を感じたのか? アイドルの知られざる活動の記録.
    http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/50/X/5008160.html


    ※以下の目次は手打ちなので、ミスがあればコメントで知らせてください。

    【目次】
    まえがき [iii-v]
    目次 [vii-x]

    とにかく行ってみよう。何か役に立てることがあるかもしれない――手探りの第1回訪問〔第1回・岩手県山田町〕 001
    シロツメクサ――峯岸みなみの涙〔第2回・岩手県宮古市田老地区〕 005
    雄勝中学校のタイヤ太鼓〔第6回・宮城県石巻市〕 009
    岩田華怜のこと――初参加〔第7回・岩手県陸前高田市〕 015
    AKB48の3月11日――それぞれの記憶 019
    AKB48の3月11日――福島・宮城・岩手出身のメンバー〔チーム8編〕 030
    最初のチャリティイベント――グアム島で 036
    ステージトラック参上――日本一早いセッティング 040
    被災地訪問の一日――朝6時に集合 045
    あの時のパトカーに感謝です 047
    雨の中の前田敦子――「みんな前に出よう」〔第7回・岩手県陸前高田市〕 049
    初めてのクリスマス会――初めての福島県訪問〔第8回・福島県南相馬市〕 053
    HKT48メンバーの参加――若いメンバーたちも〔第10回・宮城県塩竈市〕 058
    板野友美の一言,岩田華怜の涙,宮脇咲良の感想〔第11回・宮城県名取市、〕 060
    新曲を次々と――最大の難関曲は「GIVE ME FIVE!」〔第11回・宮城県名取市、第12回・岩手県〕 071
    大雨の中のチームK魂――大島優子 総選挙1位の3日後に被災地へ〔第14回・岩手県大船渡市〕 075
    ■写真頁 [078-088]
    被災地を走る30台のAKBus――被災地で役に立つものは? 089
    目撃した最大量の瓦礫の山に愕然――成人の日のライブ〔第21回・第46回・宮城県七ヶ浜町〕 093
    東北グルメを楽しむ――なみえ焼きそばと巨大カツ丼〔第24回・福島県二松市(浪江町)、第28回・会津若松市(大熊町)〕 095
    三陸鉄道訪問記――全線開通の前と後に2回訪問〔第25回・岩手県宮古市、第36回・釜石駅→盛岡〕 099
    走れ!ペンギン――日本三景松島訪問記〔第26回・岩手県松島町〕 105
    AKB48、島おとめになるの巻――気仙沼大島訪問〔第31回・岩手県、第38回・宮城県気仙沼大島〕 109
    ■写真頁 [116-123]
    被災地訪問の危機――史上に残る大雪の中の訪問〔第34回・岩手県大船渡市、陸前高田市〕 124
    山田町のこと、ジオラマのこと 130
    わかにゃんとジオラマと四つ葉のクローバー〔第29回・岩手県山田町〕 148
    握手会襲撃事件と被災地訪問の継続〔第38回・岩手県山田町〕 152
    峯岸みなみと手をつないで歩く子どもたちの謎の写真〔第43回・宮城県山元町〕 158
    東北以外の被災地訪問(その1) ――中越地震10年〔第42回・新潟県小千谷市〕 162
    東北以外の被災地訪問(その2) ――阪神・淡路大震災20年〔第45回・兵庫県神戸市〕 168
    色々な場所でライブをやりました――広場、校庭、体育館、漁港、市場、競技場 172
    感動の母校に――チーム8 舞木香純〔第48回・福島県広野町〕 180
    被災地ライブにはのべ469人が参加――回数トップは北原里英 185
    被災地ライブでの鉄板曲 189
    3月11日をどう過ごすのか? 192
    一枚の地図 200

    訪問地訪問活動 参加メンバー表 [203-207]
    地図 [208]
    あとがき(石原真) [209-212]

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