森と山と川でたどるドイツ史 (岩波ジュニア新書)

著者 : 池上俊一
  • 岩波書店 (2015年11月21日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005008179

作品紹介・あらすじ

豊かな森、そびえ立つアルプス、縦横に流れる川-その自然を抜きにドイツという国は語れません。なぜ魔女狩りやユダヤ人迫害が起きたのか?工業で栄えた理由や音楽が盛んな背景は?どうして名物がビール・ジャガイモ・ソーセージ?自然を切り口に歴史をたどれば、こうした謎が解けてきます。歴史や国民性の概観に最適!

森と山と川でたどるドイツ史 (岩波ジュニア新書)の感想・レビュー・書評

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  • ジュニア新書ではあるが、新書レベルの本である。

  • 飛ばし読み。ドイツの知られざる歴史が幾つも出てきて、興味深かった。フリードリヒ大王がジャガイモの栽培を普及させたとは知らなかった!

  • 豊かな森,そびえ立つアルプス,縦横に流れる川---その自然を抜きにドイツという国は語れません.なぜ魔女狩りやユダヤ人迫害が起きたのか? 工業で栄えた理由や音楽が盛んな背景は? どうして名物がビール・ジャガイモ・ソーセージ? 自然を切り口に歴史をたどれば,こうした謎が解けていきます.歴史や国民性の外観に最適!~17世紀に西欧諸国が帝国主義に走る中,ドイツは帝国が衰退。国境線は北の海があるだけで,南東西は常に動き,国家としての中心都市もない。孤独と深みから簡単に言葉に出来ない事柄を哲学と音楽で表してきた。深みのある文化は長い歴史と不可分で,森・山・川という自然がドイツ精神に影響してきた。市民意識は育たず,有機体的世界=自然世界という考え方の下で,自然こそが家郷という思いがあり,他の地域に移動しなかったゲルマン人は言語も自然の根源制に繋がっていると考え,ドイツ語が話されているすべての地域が統一されるべきだと純血主義や世界主義と結びつき,ナチ・ドイツが恐ろしい結果を見せた。ゴシック建築は横に広がれない閉塞を上へ上へと延ばした結果ではないか。ドイツ人は自然に対して接近せずに仰望・畏怖する一方,身近な自然には手を加えて見栄え良く便利に利用しようとする。整理整頓が好きで,エコ大国へ進んでいる~編集者が書いた問いにきちんと答えているわけではなく,そもそもそんなに簡単に答えは出ないわけで,あとがきが正直で良い。1956年生まれの東大の先生,池上さんは,パスタでイタリアを語り,お菓子でフランスを語ったが,ドイツをジャガイモ・ソーセージ・ビールで語る自信を持てず,ドイツでは音楽や絵画でも自然の描写がきわめて重要であることに気がつき,それも趣味ではなく,深い全身的・全霊的な関係だと思いついた。精神的な自然,物理的な自然をない交ぜにして2千年の歴史を歩んできたのだ!

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