30代記者たちが出会った戦争――激戦地を歩く (岩波ジュニア新書)

制作 : 共同通信社会部 
  • 岩波書店 (2016年7月21日発売)
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  • レビュー :3
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005008360

作品紹介・あらすじ

戦後70年を機に先の戦争を振り返り、ガダルカナル、インパールなどで過酷な戦闘に加わった日本兵の証言を30代の若手記者8人が取材。兵士らがどんな状況におかれ、何をし、どのようにして生き延びてきたのか。現地の様子や記者自身の思いも織り込み、戦地の実相を明らかにする。忘れてはならない記憶として心に深く刻まれる。

30代記者たちが出会った戦争――激戦地を歩く (岩波ジュニア新書)の感想・レビュー・書評

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  • 岩波だし、共同通信社だし、目次を見ると飢餓、玉砕、ゲリラ討伐、慰安婦と、右翼が見たら激怒しそうな章が並んでるから、対象は中高生なのに大丈夫か?とちょっと心配しながら読んだ。
    が、イメージよりずっと、右翼的な思想を持つ人や、感受性の強い(残酷な事実を突き付けられることに耐えられない)若者を考慮して書かれていることがわかる。
    もちろん、斎藤美奈子が言ってたように政治的に中立ということはあり得ず、書き手のスタンスは左寄りなのだが、右翼的な思想を持つ人の心に沿いつつ、戦後の世界情勢や社会の意識の変化をきちんと分かりやすく解説している。
    おすすめ文献に『ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争論』を入れるくらい。
    ただ、今の若者はそれすら読まず、ネットの情報だけで右翼になっている者が多く、そういう若者は新聞読まないし(「朝日新聞はウソばかり書くから嫌い」って言うのもネットで仕入れている)、岩波ジュニア新書ももちろん読まないので、何書いても空しいという気もしなくもないが。
    とにかく、予想した以上に残酷な描写は押さえてあるので、見た目にビビらず、大人は堂々と手渡して大丈夫。

    東條英機の「敵機は精神力で落とす。」って言葉(P48)には、頭大丈夫?と思うけど、こういう人をトップに立たせた国民にも責任はあると思う。

    ただ、「はじめに」「序章」「終章」そして巻末の「デスクノート」。
    内容はとてもいいし、文章もうまいけど、これを書いたのは、タイトルの「30代記者」ではない。1967年生まれの記者。
    じゃあ、結局、50に近いこの上司(あるいは先輩)の指揮で、その人物の意図のもとに、比較的若い記者が命じられて、取材して書いたってことか?なのに中高生に売るため「おじいさんおばあさんやおじさんおばさんが書いてるんじゃないよ、君たちに近い若い記者が書いてるんだよ」とタイトルで前面に出したのでは?(中高生にとっては30代もおじさん、あるいはおばさんであるという事実は、年配の者ほど忘れがちである。)
    と、そこのとこに気づいてしまうと鼻白むのだが、そんなこと思うのは心が汚れちまったおばさんだからだろう。本物の若者は思うまい。多分。

    誰しも「醜い自画像」は見たくない、という言葉には説得力があると思う。
    中高生に読んでほしい、良い本です。

  • 戦争を知らない世代が、聞く戦争の話。いろいろな切り口がある。

  • 私の思想は左寄りでも、右寄りでもないけど、これは明らかに左翼思想の本だな~と思った。

    日本の悪いところばっかり挙げて、最後の方にシベリア抑留の章があるけれど、それまでの章に比べると、サラッとしてるというか、熱量が少ないというか・・・。
    日本も悪い事をしたというならば、終戦後ロシアも北海道の真岡で、凶悪な囚人兵を使って虐殺や強姦を繰り返したこと、それに対して賠償は行われていないことなども同じ熱量できちんと書いてほしい。
    その上で、「戦争は被害者にもなるし、加害者にもなってしまうんだよ。だから戦争はダメなんだ。」ということを書いてほしかった。
    一橋大教授の吉田裕が巻末で学生運動団体「SEALDs」の賞賛していて、「やっぱり左翼思想なんだな」と思った。
    岩波ジュニア新書なのにこんなの出していいんですか?岩波さん・・・。

    あまりにも左翼思想なので、評価なしです。

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