紛争・対立・暴力――世界の地域から考える (岩波ジュニア新書 〈知の航海〉シリーズ)

制作 : 西崎 文子  武内 進一 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 43
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005008421

感想・レビュー・書評

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  • 淡々と紛争が解説されていて、であるがゆえに結構重く心に残る。
    惜しむらくは筆者によってえらい文章が固いというか、うまくない人がいるということ。中高生向けとしては厳しいよなあというのがあったのは残念。

  • <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=322533

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:319||N
    資料ID:95170027

  • この本で紹介されているレベルのことすら知らないことが多く、情けない限りです。もっといろいろなジャンルで基礎的な知識の習得に努めたいものです。

  • 現在、私たちが生きる世界に横たわる様々な亀裂の裏には、その地域の専門家でなければなかなか見えない複雑な事情が存在しています。「紛争・対立・暴力」を考えるときには、その複雑な事情を見ていかねば修復や和解への一歩は踏み出せません。それはさまざまな地域にみられる対立や暴力の性質を一つひとつ丁寧に見ていく必要があるということです。
    本書はそのような問題意識のもとに、地域それぞれについての理解を深め、地域相互の対話を進めていく試みで開催したシンポジウムを基にしたものです。各地域を専門とする研究者たちが、対立の背景を分かりやすく解説し、これらの問題をどう考え、どのように向き合っていけばよいのか考えるきっかけとなる一冊です。

  • 【版元】
     近年,世界の各地域ではさまざまな「対立」や「断絶」が顕著になっている.ISの動きや欧州諸国における移民問題など,「宗教」,「人種・民族」,「貧困と格差」などが複雑に絡み合った「対立」が形づくられてきた.本書ではそれぞれの地域に見られる「紛争」「対立」「暴力」の背景を解説,国際社会における共存・共生の道を探る.
    https://www.iwanami.co.jp/book/b266378.html


    【目次】
    はじめに〔西崎文子〕 [iii-xiv]
    目次 [xv-xvi]

    プロローグ 引き裂かれてきたイスラム教徒の世界〔内藤正典〕 001
      母国で居場所を奪われてきたイスラム教徒 002
      ヨーロッパでも居場所を奪われたイスラム教徒 006
      最悪の病としての「イスラム国」 013
      あまりに多い難民が生まれた 015
      ◆より深く知りたい人のために 020

      I 亀裂と共生の間
    ヨーロッパ――試練に立つ多民族共生と人権〔宮島 喬〕 023
      国境のない共生をめざして 025
      西と東の経済格差、移住者が増えて 028
      「ユーロ危機」の背後にあるもの 030
      制度の改革と意識の改革 032
      「イスラム問題」という亀裂 035
      試練に立つ多文化共生 038
      EUのゆくえーー危機から何を学ぶか 040
      ◆より深く知りたい人のために 042

    アメリカ合衆国――ヘイトクライムと監獄社会〔中條 献〕 045
      「ヘイトクライム」とは 047
      「ヘイトクライム」を浮かび上がらせる 051
      見えなくなる差別ーー「監獄社会」の成立へ 056
      ◆より深く知りたい人のために 063

      II 亀裂と暴力を考える
    アフリカ――武力紛争と民族、宗教、国家〔武内進一〕 067
      アフリカの紛争と民族、宗教
      ルワンダのトゥチとフトゥ
      中央アフリカの宗教対立
      アフリカの紛争と国家
      国家を飼い慣らす
      ◆より深く知りたい人のために 087

    ラテンアメリカ――犯罪と社会格差〔大串和雄〕 089
      政治的暴力の低下
      現代ラテンアメリカの「亀裂」 094
      ラテンアメリカの暴力の現在 100
      ◆より深く知りたい人のために 108

      III 歴史と多様性への視座
    東南アジア――変動と変化の間の繁栄〔宮崎恒二〕 111
      東南アジアという地域 
      亀裂と分断の兆し
      インドネシアにおける内紛、内乱の歴史
      「宗教」がらみの事件
      パプア州における「暴動」124
      人々の間の違いから対立や亀裂へ125
      ◆より深く知りたい人のために 128

    中国――キリスト教徒に対する許容と排斥の境界〔貴志俊彦〕 131
      将来は世界最多のキリスト教大国? 133
      中国建国初期における教会・教団の統廃合(1950~70年代)
      文化大革命の痛手を受けて(1980~90年代)
      宗教政策に対する近年の「異変」(二一世紀の中国) 148 
      政府・党と教会・教団との微妙な関係 151
      ◆より深く知りたい人のために 153

    エピローグ やさしい人々の平和な国? 日本と日本人について考える〔外村 大〕 155
      ◆より深く知りたい人のために 173

    おわりに〔小松久男〕 [175-177]

  • 難易度 5段階の3(高1生でも取り組める)

    社会の中の「亀裂」をテーマに、地域研究からの8つの報告が収録されている。イスラム世界の亀裂、ヨーロッパでの多民族共生の試練、アメリカのヘイトクライム、アフリカでの武力紛争、ラテンアメリカでの格差と犯罪、東南アジアの宗教対立、中国でのキリスト教排斥、そして日本における在日コリアンへの差別である。各章を別々に地域研究の事例として読んでもよいし、全体を通して世界の「人間の安全保障」の課題と受け止めてもいいだろう。広い意味での「対立」を考えることで、逆に「平和とは何か」を問いかける好著である。

  • イスラム教の世界
    ヨーロッパ
    アメリカ合衆国
    アフリカ
    ラテンアメリカ
    東南アジア
    中国
    日本等の地域からの考察をしている。

    ロシアーウクライナ問題を掲載していない点は少し残念だが、世界情勢を網羅している。
    21世紀における最大の難民問題が起こっている現在、各国で右傾化した主義・主張が浸透している。

    経済、宗教、貧困と様々な問題が複雑に絡み合い、問題は一筋縄では解決しない。
    宮崎恒二氏が『「わかりやすい」とは、物事を単純化することです。しかし、単純化することで、何が見えなくなっているのか、何が隠されているのか、掘り下げて考える必要がありますーp128 l.6-7」と主張している。
    物事を分かり易くすることは必要だが、視点や選択肢としては不十分な場合がある。
    問題を解決するためには簡単な論理も必要だが、即効性があっても持続可能な論理かどうかも考慮しなくてはならない。

  • ジュニア新書<知の航海>シリーズとは中学・高校生むけに日本学術会議が提供~亀裂と共生の間(ヨーロッパの多民族共生と人権・アメリカのヘイトクライムと監獄社会):亀裂と暴力(アフリカの武力紛争と民族,宗教,国家・ラテンアメリカの犯罪と社会格差):歴史と多様性への視座(東南アジアの変動と変化の間の繁栄・中国のキリスト教に対する許容と排斥の境界)~副題「世界の地域から考える」。アメリカ人の囚人は200万人で民間のビジネスとして成立しているとはね。2030年に中国のキリスト教徒は2億4700万人になりアメリカを抜く。2015年10月「亀裂の走る世界の中で-地域研究からの問い」というシンポジウムが基。をそう・日本人はやさしいし,日本は平和ですよ・あなたの国や国民同様

  • あまりよくわかっていないことは、基本に立ち返ることが大切だということで、「中学生にも理解できる水準」で書いてくれているという本書を読む。
    ってか岩波ジュニア新書は、基本的な知識を比較的短時間で習得できるので役に立つ。

    この本もそういう位置づけ。ただ、エピローグの章がなあ・・・。

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